「PSYCHO-PASS サイコパス」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎第1期: 追記部分は、記述の意味合いとしては重複します。
いろいろ
タグ: サイズの大幅な増減 モバイル編集 モバイルウェブ編集
351行目:
 
シーアンに入国した朱は、反政府ゲリラに身を置く狡噛と再会。狡噛はニコラス憲兵隊大佐が依頼した傭兵部隊に拘束される。朱はシビュラシステムが不正改造されて憲兵隊に運用されていることをつきとめる。ニコラスは狡噛と朱を始末しようとするが、そこへ日本の公安局刑事課のメンバーが到着し、憲兵隊を殲滅。全てはシビュラによって仕組まれた事件であると明らかになる。朱はシビュラの義体にすり替わったハン議長に、辞任して選挙で元首を選ぶことを迫ったあと帰国する。狡噛は宜野座に見逃され、旅に出る。
 
== 登場人物 ==
<!--Anchorのリンクは基本的に男性は姓、禾生と青柳、酒々井以外の女性は名、同姓が複数の場合は名を使っています。-->
 
=== 主要人物 ===
<!--キャラクターの順列は公式HPのキャラクター紹介欄に拠る-->
 
==== 第1期 ====
; {{Anchor|狡噛|狡噛慎也}}(こうがみ しんや)
: [[声優|声]] - [[関智一]]
: 本作1期の主人公の男性。1期における公安局刑事課一係の[[#執行官|執行官]]。2084年8月16日生、[[ABO式血液型|血液型]]B型、身長180cm<ref name="profilingphase01"/>。コールサインは「ハウンド3」。冷徹かつ厳格でぶっきら棒だが、正義感と良識も持ち合わせている野生的な男。鍛錬された強靭な肉体と捜査への執念深さから、周囲に畏怖されている。また頭脳の面でも優れており、その勘の鋭さと高い洞察力からいち早く事件の真相に気付くことが多い。執行対象者を追い詰めるさまは肉食獣のようだと朱に評されている。教養も高く、槙島聖護が引用する古今東西の作家や思想家の言葉を解する。[[愛煙家]]で、デスクの灰皿にはタバコの吸殻が積もっている。強力な武器であるドミネーターを扱うにあたり、犯人を倒すのは機械ではなく自分自身であると自覚し、武器以上の強靭な精神と肉体を持つべきだという信念のため、局内訓練施設とは別に、自室にもトレーニング機材を揃えるほどに鍛錬に熱心で、近接格闘術[[シラット]]<ref group="注">日本プンチャック・シラット協会が監修している。</ref>を身につけている<ref name="tv-anime-03">テレビアニメ第3話。Blu-ray Disc/DVD 第2巻収録。</ref><ref name="tv-anime-07">テレビアニメ第7話。Blu-ray Disc/DVD 第3巻収録。</ref>。上司だが後輩でもある朱の経験不足な面を色々とフォローしているが、資質には一目を置く。征陸からは「コウ」、縢からは「コウちゃん」と呼ばれている。
: 元はエリートの監視官だったが、3年前の「[[#標本事件|標本事件]]」の捜査中、部下の佐々山が殺されたことをきっかけに[[#犯罪係数|犯罪係数]]が上昇、セラピーよりも捜査続行を優先したため、執行官に降格した<ref name="tv-anime-05">テレビアニメ第5話。Blu-ray Disc/DVD 第2巻収録。</ref>。
: 第16話にて、朱とともに標本事件に関係した槙島の確保に成功するが、捜査権を上層部に奪われたあげく逃亡されてしまう。槙島の再追跡を強く望むが、上層部の思惑から不当に殺処分されそうになり、一係の機転と協力によって公安局を離脱する。征陸から提供された[[秘密基地|セーフハウス]]に潜伏し、[[リボルバー|リボルバー式拳銃]]([[スターム・ルガー]]SP101〈[[:en:Ruger SP-101|Ruger SP-101]]〉)を手に入れ<ref name="tv-anime-18"/>、一係に手がかりを残しつつ槙島を追う<ref name="tv-anime-20"/>。ウカノミタマ管理センターにて槙島にナイフで傷を負わせた後、施設外に逃げた槙島をリボルバーで撃ち殺し、そのまま姿をくらませた<ref name="tv-anime-22"/>。その後、日本を発ち、[[中華人民共和国|中国]]、[[香港]]を経由して[[東南アジア]]へと渡る<ref>{{Cite book |author=深見 真 |year= |title=執行官 狡噛慎也 理想郷の猟犬 |publisher=マッグガーデン |pages=205-208、254 |id= |isbn=978-4-8000-0449-9 |quote=異邦人・狡噛慎也 }}</ref>。
: 2期では、朱が自分の考えを補完する際の幻影の対話相手として登場する<ref name="tv-anime2-06"/><ref name="tv-anime2-10"/>。
: 劇場版ではSEAUnにて反体制勢力の戦術顧問を務めている。
; {{Anchor|朱|常守朱}}(つねもり あかね)
: 声 - [[花澤香菜]]
: 本作1期のヒロイン、2期、劇場版での主人公の女性。1期・2期ともに公安局刑事課一係の[[#監視官|監視官]]。2092年4月1日生、血液型A型、身長163cm<ref name="profilingphase01"/>。千葉県出身。1期の時点で20歳。1期でのコールサインは「シェパード2」、2期では「シェパード1」。髪型はショートボブ。訓練施設を首席で卒業。1期では物語開始時に刑事課に配属されたばかりの新任監視官。不器用だが天真爛漫で正義感が強い。優しく落ち着いており、相手が執行対象者でも説得や動きを止める等命を奪わない努力に全力を尽くす。ストレスに対する耐性も際立って強く、立ち直りや気分転換が早い上に、疑問を持つ事と遵法精神の双方を厳格に重んずる。このため、現行社会制度を受容しつつ問題の解決に関してはポジティブな観点で思考する[[#サイコパス|サイコパス]]の濁りにくい精神を持つ。1期では友人、2期では祖母が殺害されたことで、犯罪係数が上昇する状況になったこともあるが、すぐに回復した<ref name="tv-anime-13"/><ref name="tv-anime2-11"/>。癖の強い執行官達に翻弄されつつ、懸命に事件の捜査にあたる。中でも狡噛に興味を持ち、現場や捜査では、頻繁に狡噛と組んで行動することになる。縢からは「常守ちゃん」「朱ちゃん」、征陸からは「お嬢ちゃん」と呼ばれている。家族は両親と、祖母の[[#葵|葵]]。おばあちゃん子である。
: 学生時代、シビュラの職業適性診断において、あらゆる官公庁の職業にトップレベルの適性を示していたにもかかわらず、500人もの同期生の中で自分だけが公安局監視官としての適性がA判定を出したことから、「自分にしかできない生き方」を求めて監視官の職業を選択したが<ref name="tv-anime-02">テレビアニメ第2話。Blu-ray Disc/DVD 第1巻収録。</ref>、狡噛と関わり槙島に纏わる事件を経て、一係の仲間から感心されるほど刑事としての成長を見せる。
: 第20話にて、現在保たれている多数の幸福と社会の平和のためには、[[#シビュラシステム|シビュラシステム]]のあり方の正当性よりも必要性を重視する姿勢をとったため、シビュラシステムに自身と目的が共通していると判定され、槙島によって引き起こされた混乱を適正に収拾することを期待したシビュラシステムにより、「フェイズ2適性=シビュラシステムの正体を知る者」に認定され<ref name="profilingphase01"/>、直々に機密と縢の殺処分のことを明かされている<ref name="tv-anime-20"/>。シビュラシステムの正体には嫌悪と憎悪を募らせるが、シビュラシステムと交渉し、槙島の確保を条件に逃亡犯となった狡噛の助命を取り付け<ref name="tv-anime-20"/>、ウカノミタマ管理センターで再会した狡噛と共に槙島を追うも、センター外に逃亡した槙島の足留めの成功と引き換えに負傷し、狡噛の槙島殺害を阻止できなかった。槙島の引き渡しには失敗したが、シビュラシステムからは依然として理想の市民のサンプルとして重要視されており、その後も一係に残り監視官を続ける<ref name="tv-anime-22"/>。
: 2期では、逃亡した狡噛や執行官に降格した宜野座に代わり、一係を牽引していく。事件に関する推理の際に、狡噛が喫煙していたものと同じ銘柄のタバコを焚いていることがある<ref name="tv-anime2-02"/><ref name="tv-anime2-07"/>。また禾生局長がシビュラの端末である事も知っているため、2人で会話する際は険悪なタメ口で話す。
: 鹿矛囲による一連の事件では、鹿矛囲に己のシビュラに対する裁きの見届け人として見込まれる。事件捜査中に、祖母が殺害されたことで、犯人と目された鹿矛囲を殺処分すべきかという自身の取るべき道について迷いもしたが、幻想の狡噛との対話を通じて、あくまで法に則り鹿矛囲を裁きにかけるべく行動することを決意し<ref name="tv-anime2-10"/>、鹿矛囲と共にシビュラシステムに集合的サイコパスの計測を行うよう選択を迫り、進化を促すことに成功する。葵殺害犯の東金の挑発には動揺するも、鹿矛囲に朱がシビュラを導く可能性を諭された上で社会を託され、計測可能となって執行された鹿矛囲の最期を見届ける<ref name="tv-anime2-11"/>。事件の落着後に、シビュラにより構成員となって内部から進化を共に歩むことを提示されるが、シビュラと最期を迎える気はあるが今はそのつもりはないとして断っている<ref name="tv-anime2-11"/>。
: ネット上の[[アバター]]は足のない2頭身キャラクターの'''レモネードキャンディ'''。自室で使用している「立体ホログラム表示サポート人工知能・ホームセクレタリー・アバターユニットシステム」の名前も'''キャンディ'''(声 - [[平田真菜]])で<ref name="profilingphase03"/>、共に[[クラゲ]]のような形状をしており、自室にはクラゲやヒトデなど海洋生物のグッズが置かれている<ref name="tv-anime-04">テレビアニメ第4話。Blu-ray Disc/DVD 第2巻収録。</ref>。
; {{Anchor|宜野座|宜野座伸元}}(ぎのざ のぶちか)
: 声 - [[野島健児 (声優)|野島健児]]
: 1期における公安局刑事課一係の監視官、2期では執行官の男性。2084年11月21日生、血液型O型、身長183cm<ref name="profilingphase01"/>。1期でのコールサインは「シェパード1」、2期では「ハウンド1」。一係のリーダー的存在。朱の先輩だが階級は同格。狡噛の監視官時代の同期で、狡噛からは「ギノ」、縢からは「ギノさん」と呼ばれている。1期では、眼鏡をかけており、一見冷静かつ理知的に見えるが、感情的になることも多い。自身のメンタルを清浄に保つためにも、監視官は執行官とは深く交わるべきではないと考えており、逆の考えを持つ朱とぶつかることがある。
: 父親である征陸が潜在犯となってしまった当時に存在した誤解や偏見から、潜在犯の家族として辛い目に遇っていた<ref name="tv-anime-09"/><ref name="tv-anime-13"/>。さらに狡噛の潜在犯化のこともあって、犯罪係数を上昇させるような状況や、潜在犯に関しては嫌悪や忌避が先に立った反応をする。
: シビュラシステムの絶対性を信じて行動していたが、免罪体質者の認知とそれに伴う禾生や公安局の処置に対する疑問、槙島に関して執念を燃やす狡噛の言動に振り回されて消耗し、[[カウンセリング]]を受けながらもサイコパスは悪化していった<ref name="tv-anime-13"/><ref name="tv-anime-19"/><ref name="tv-anime-18"/>ことにより最終的に潜在犯となったが、執行官として生きることを選択する<ref name="tv-anime-22"/>。
: 第21話にて、ウカノミタマ管理センターで槙島捜索中に罠にかかり、左腕が潰れる重傷を負う。その際に致命傷を負った征陸とは親子の絆を確認し合って最期を看取った。その後、執行官として再出発した際には左腕は[[義肢|義手]]となり、父に似ている目元が嫌いという理由で掛けていた[[伊達眼鏡]]を外し、2期では生前征陸が好んでいた酒も口にしていることから、父親に対するわだかまりは解消された様子を見せている<ref name="tv-anime-22"/><ref name="tv-anime2-03"/>。
: 2期では、執行官として朱をサポートしながら一係のまとめ役として動く。同期である青柳を撃った須郷に対しては、複雑な心境を露にしたものの<ref name="tv-anime2-05"/>、後に酒々井の確保を須郷が成功したことを共に喜んでいる<ref name="tv-anime2-11"/>。
: 犬好きでドッグセラピストの資格を有している<ref name="profilingphase01"/>。両親と離別したことを案じた祖母から与えられた犬の「ダイム」を飼っており<ref name="profilingphase01"/><ref>「別離」『PSYCHO-PASS ASYLUM 2』</ref>、執行官になってからも居室で飼育している<ref name="tv-anime2-03"/>。1期で登場したネット上のアバターは架空の10セント硬貨の姿をしており、喋る際には硬貨の肖像の口が動く<ref name="tv-anime-04"/>。
: なお10セント硬貨はその刻印からダイムと呼ばれている。
; {{Anchor|征陸|征陸智己}}(まさおか ともみ)
: 声 - [[有本欽隆]]
: 1期における公安局刑事課一係・執行官の男性。2058年6月27日生、血液型O型、身長175cm<ref name="profilingphase01"/>。体重87kg。コールサインは「ハウンド1」。[[一橋大学法学部]]法律学科卒。元警視庁の刑事である。唇に傷跡があり、はね気味の褐色の髪をしている。かつて、免罪体質者の八尋和爾と死闘を繰り広げた末に左腕を切断され、現在は無骨な機械の義手となっている。[[トレンチコート]]を愛用する。勤勉かつ実直な性格で、頼り甲斐があるベテラン刑事。昔気質で「刑事の勘」を駆使して捜査にあたり<ref name="profilingphase01"/>、柔道三段で格闘術にも優れている。若い頃は[[警視庁]]に所属していたが<ref name="tv-anime-18"/>、シビュラシステムの運用開始により、他の多くの刑事と共に[[#潜在犯|潜在犯]]として診断された過去を持つ<ref name="tv-anime-09"/>。宜野座の実父であるが<ref name="tv-anime-13"/>、お互い親子である様子はあまり見せてはいない。しかし、親子ならではの踏み込んだ反応や対応をしてしまうこともある。口調には若干[[江戸言葉|べらんめえ調]]が入っており、狡噛と縢からは「とっつぁん」と呼ばれることがある。
: 中毒性のために嗜好品としては社会から遠ざけられた酒を好み、執務デスクにも酒瓶を並べている。違法ホログラムの対策として[[スピリタス]]を事件現場に持ち込んだこともあり、その際、スプリンクラーを稼働させるために[[火吹き]]を披露している。非番時は自室で[[油絵]]を描く<ref name="tv-anime-04"/>。
: 第21話にて、槙島が企むバイオテロを阻むために突入したウカノミタマ管理センターで、槙島が投げた[[ダイナマイト]]による爆死の危機に陥った宜野座を救おうとして致命傷を負い、親子であることを再認識し合った後、宜野座に看取られながら死亡した<ref name="tv-anime-21"/>。
; {{Anchor|縢|縢秀星}}(かがり しゅうせい)
: 声 - [[石田彰]]
: 1期における公安局刑事課一係・執行官の青年。2090年12月3日生、血液型B型、身長165cm<ref name="profilingphase01"/>。コールサインは「ハウンド4」。表面的には軽薄な振る舞いをし、冗談や軽口が多い。オレンジ系の髪色の、毛先を跳ねさせた髪型をしており、左のサイドをピンで留めている。デスクには、[[携帯ゲーム]]や[[フィギュア]]が並ぶ。この社会では珍しく自身で調理するほど料理好き。自室には[[カウンター|バーカウンター]]があり、何台もの[[ピンボール|ピンボールマシン]]や[[アーケードゲーム]]、[[ビリヤード|ビリヤード台]]が置かれ、ゲームバーのようになっている<ref name="tv-anime-06">テレビアニメ第6話。Blu-ray Disc/DVD 第3巻収録。</ref>。
: 5歳の時にサイコパス判定により社会から弾かれ、治療更生の見込みのない潜在犯とされた<ref name="tv-anime-02"/>。執行官に採用されたのは、佐々山殉職、狡噛の執行官落ちの後で<ref name="tv-anime-06"/>、執行官としての職務と一係を唯一の居場所と感じている。当初自分探しの理由で監視官になった朱に疑問を持ち、反発したこともあったが、彼女が使命感を見せて自身の判断に芯を通したことから、認めるようになる<ref name="tv-anime-02"/>。
: 第16話にて、グソンが暴いたシビュラシステムの正体を目撃した直後に禾生と対峙し、犯罪係数がノンリーサル判定値にもかかわらず機密保持を理由として、デコンポーザー・モードで殺害された<ref name="tv-anime-16"/><ref name="tv-anime-20"/>。表向きには行方不明となっており、上層部から逃亡犯と認定されたが、一係の仲間達や捜索を担当することになった二係の監視官の青柳からは逃亡を疑問視されていた<ref name="tv-anime-17"/><ref name="tv-anime-18"/> 。2か月後には有耶無耶のまま捜索が終了され、事実を知る朱以外に宜野座も縢が生きてはいないことを察している<ref name="tv-anime-22"/>。
: 第20話では、シビュラシステムの機密と縢の死様を知った朱の過去回想に登場し、対話幻想の中で第2話における縢の挑戦的な質問に対する朱の前向きな回答を得て、笑みを浮かべている<ref name="tv-anime-20"/>。
; {{Anchor|弥生|六合塚弥生}}(くにづか やよい)
: 声 - [[伊藤静]]
: 1期・2期ともに公安局刑事課一係・執行官の女性。2090年9月28日生、血液型B型、身長170cm<ref name="profilingphase01"/>。コールサインは「ハウンド2」。整った顔立ちをしていて、常にクールで感情表現が少なく、残虐な事件にも冷静に対応するが、まだ業務に慣れていない朱を気遣ったり<ref name="tv-anime-02"/>、殺人被害者の友人を慰めたりするなど<ref name="tv-anime-08"/>、優しい一面を持っている。髪型は黒髪の長めのポニーテール。余暇には音楽を聴きながら、音楽雑誌を読んでいる<ref name="tv-anime-02"/>。[[同性愛者]]であり<ref name="profilingphase05"/>、唐之杜とは肉体関係を伴う恋人同士である<ref name="tv-anime-22"/><ref name="profilingphase05"/>。分析力と考察力に長け<ref name="profilingphase01"/>、現場では分析やコンピューター操作を担当することが多い<ref name="tv-anime-08">テレビアニメ第8話。Blu-ray Disc/DVD 第3巻収録。</ref><ref name="tv-anime-11"/><ref name="tv-anime-21"/>。朱に対しては1期終盤で「命を預けられる」と告げるほどの信頼を寄せている<ref name="tv-anime-21"/>。
: 元はシビュラ公認芸術家で、バンド「アマルガム」のメンバーだったが、潜在犯落ちした。3年前に保護施設で更生プログラムを受けていた当時、執行官の適性有りとして公安局に勧誘されたものの、当初は社会復帰を望んでいたために拒否していた。しかし一係の捜査協力をした際に、かねてより親しみを感じていた非公認芸術家でバンド「プロフェシー」のボーカルである'''滝崎リナ'''(たきざき りな / 声 - [[渡辺明乃]]、ノベライズではリナは元恋人)が反社会活動を行っていることを知り、[[#ドミネーター|ドミネーター]]を使用してまで止めようとしたが、適正ユーザーでないために執行できなかった体験を経て執行官に就任することを決意した過去を持つ<ref name="tv-anime-12"/>。
: 主役として描かれたスピンオフ小説の『About a Girl』では、1期と2期の間に起きた「箱舟事件」の首謀者であるリナを自らの手でエリミネーター・モードで執行している。
; {{Anchor|志恩|唐之杜志恩}}(からのもり しおん)
: 声 - [[沢城みゆき]]
: 1期・2期ともに公安局総合分析室所属・分析官の女性。2085年5月25日生、血液型A型、身長168cm<ref name="profilingphase01"/>。長い金髪と抜群のスタイルを持ち、扇情的な服装を好む妖艶な美女。砕けた性格の饒舌な喫煙家で、会話には頻繁にジョークを挟み、男性女性を問わず性的で卑猥なジョークを放つ。[[バイセクシャル]]であり<ref name="profilingphase05"/>、六合塚とは肉体関係を伴う恋人同士である<ref name="tv-anime-22"/><ref name="profilingphase05"/>。コンピューターの扱いに長けており、分析したデータで朱たち刑事課のメンバーをサポートする。潜在犯であるが医師免許を所持しており、刑事課の捜査活動を支援しながら執行官の健康管理も担当している<ref name="tv-anime-02"/>。
: 本来なら2年期間の医療教育の中で、一年時に医師免許を取得するほど優秀であったが、サイコパスの悪化を受け恩師の奨めにより分析官となっている<ref name="profilingphase01"/>。スピンオフ小説の『About a Girl』によると、父親がかつて外交官であった関係から、その資料で海外の惨状を多少は知っている。
; {{Anchor|槙島|槙島聖護}}(まきしま しょうご)
: 声 - [[櫻井孝宏]]
: 1期において数々の事件の裏で暗躍する男性。銀または灰白色系の長髪をしている。シビュラシステムの元にあって、人間は自らの意志で選択・行動するからこそ価値があり、魂を輝かせることができるという考えから、シビュラシステムにより規定された社会制度から逸脱しているパーソナリティの持ち主である潜在犯たちに目をかけ、犯罪の実行に協力や助勢を行う。しかし、そのことで彼らが凡庸な面を見せ始めると興味を失い<ref>テレビアニメ新編集版第3話。</ref>、破滅に追い込んでいる。
: 読書家で、とりわけ紙の本を読むことに拘りを持つ[[インテリ]]である。劇中でも頻繁に読書するシーンがある他、古今東西の名著の一句一節を諳んじ、会話の中でもよく引用する<ref name="tv-anime-04"/><ref name="tv-anime-08"/><ref name="tv-anime-15"/><ref name="tv-anime-16"/><ref name="tv-anime-17"/><ref name="tv-anime-21"/>。そのように知性と教養、思考力に長ける一方、身体能力も極めて高い。狡噛と同じシラットをベースにした格闘術を駆使し、彼を敗北寸前まで追い込んだこともある<!--「一敗地に塗れる」=二度と立ち上がれないほどの大敗を喫する。(大辞泉)、再起できないほど、さんざんに負ける(大辞林)--> <ref name="tv-anime-14"/><ref name="tv-anime-15"/><ref name="tv-anime-16"/><ref name="tv-anime-17"/>。[[#免罪体質者|免罪体質者]]と推測されており<ref name="tv-anime-13"/>、サイコパスも常に良好状態のため、犯罪実行中であってもドミネーターによる執行対象とならない<ref name="tv-anime-11"/>。
: 1期後半では、個々人への犯罪協力といったレベルを越え、[[#妨害ヘルメット|妨害ヘルメット]]と真偽織り交ぜた情報を使って市街を混乱に陥れた隙に、[[#ノナタワー|ノナタワー]]を武装集団とともに襲撃する<ref name="tv-anime-15"/>。タワー上層階では自身を囮に狡噛と交戦して追い詰めるが、朱に不意を突かれて身柄を確保された<ref name="tv-anime-16"/>。捜査と処遇に関しては公安局を離れ、厚生大臣直下の特別班の管轄で行われるという名目で身柄を移動されることになり、その空輸中、禾生として現れた藤間にシビュラシステムの真相を説明され、ユニット脳構成員への半強制的な勧誘を受けたが、人生をプレイヤーとして愉しむことにこだわり、禾生の義体ごと藤間の脳を破壊して<ref name="profilingphase0203a"/>逃亡する<ref name="tv-anime-17"/>。さらに食料自給を崩壊させるためのバイオテロを企み、ウカノミタマ管理センターに侵入し<ref name="tv-anime-20"/>、自分を捕らえにきた一係の内の宜野座に重傷を負わせ、征陸を死に至らしめるが<ref name="tv-anime-21"/>、自身も狡噛との戦闘でダメージを負ってしまい、車で逃亡を図るも朱によって阻止され、狡噛に追い詰められ「自分の存在の代わりはいない」との答えを引き出し、満足げな表情を浮かべ射殺された<ref name="tv-anime-22"/>。
 
==== 第2期 ====
; {{Anchor|美佳|霜月美佳}}(しもつき みか)
: 声 - [[佐倉綾音]]
: 2期における公安局刑事課一係・監視官の女性。2096年2月14日生、血液型B型、身長160cm。初登場は1期第6話から第8話のエピソードで、第22話終盤にも新任監視官として登場している。初登場時は私立桜霜学園に在籍する女子高生。鼻から頬にかけてソバカスがあり、1期ではポニーテールをリボンで結び、2期ではサイドアップを左にリボンか[[シュシュ]]でまとめあげた髪型をしている。優れた直感力を持ち、ノベライズによると、[[#色相|色相]]判定では常にクリアカラー、学力も学園でトップを争う優等生で、将来を嘱望されていた反面、人望が薄く親友以外からは距離を置かれていた。学園の人気者だが裏で連続猟奇殺人を犯していた王陵璃華子の人となりを訝しむ洞察力を見せていたが<ref name="tv-anime-06"/>、璃華子によって幼馴染の大久保葦歌と川原崎加賀美を殺害されるという事件に衝撃を受け、捜査で学園を訪れていた弥生に慰められながら号泣していた<ref name="tv-anime-07"/><ref name="tv-anime-08"/>。
: 槙島による一連の事件の収束後、宜野座が監視官から降格した後の一係に、18歳でありながら異例の未成年監視官として配属され朱たちの同僚となる<ref name="tv-anime-07"/>。
: 2期の監視官としては、潜在犯は直ちに排除すべきという考えを強く持っており、朱よりクリアな色相と<ref name="profilingphase0201"/>、自身の能力や正義感には自信を持っているように振る舞っているが<ref name="tv-anime2-01"/>、サイコパスを悪化させるおそれのある対象や、問題の責任を回避しようとする傾向が見られる<ref name="tv-anime2-03"/><ref name="tv-anime2-04"/>。捜査において公安局のセオリーからは外れた選択をすることもある朱には反感を抱き、その独自の判断基準を理解できず、監視官として問題があると見なしてたびたび反発し、結果的に妨害してしまうことになる言動を取ることがある<ref name="tv-anime2-01"/><ref name="tv-anime2-03"/><ref name="tv-anime2-04"/>。執行官に対しては年長者や自分より経験のある者であっても高圧的に接しているが、六合塚に対しては態度が和らぐ<ref name="tv-anime2-01"/><ref name="tv-anime2-02"/><ref name="tv-anime2-05"/>。
: 東金に不審感を持ち彼を独自に調査、「カムイ」の事件に関わっているとにらんだ東金財団の調査結果と絡めて結果をまとめ、朱の更迭と東金の処分を要請した報告書として禾生に提出するが、調査資料に仕組まれていた反社会分子対策の罠に嵌って機密に接触してしまっていたため、禾生と東金に「シビュラシステムの秘密を世間に公開した際の国民の反応のモデルケース」として拘束され<ref name="tv-anime2-05"/><ref name="tv-anime2-06"/><ref name="tv-anime2-07"/>、真実を告げられた際にはそれを受け入れている<ref name="tv-anime2-08"/>。以後秘密裏に東金の支配を受ける立場に陥ってしまったが、命じられたまま情報を渡したことで朱の祖母が殺害されたことにショックを受け<ref name="tv-anime2-09"/><ref name="tv-anime2-10"/><ref name="tv-anime2-11"/>、自身のサイコパスを保つためにも、東金を執行しようとするも、寸前に死亡してしまったため果たせなかった<ref name="tv-anime2-11"/>。そしてシビュラに対しては改めて忠誠を誓っている<ref name="tv-anime2-11"/>。
; {{Anchor|東金|東金朔夜}}(とうがね さくや)
: 声 - [[藤原啓治]]、幼少期 - [[井上麻里奈]]<ref name="profilingphase0201"/>
: 2期における公安局刑事課一係・執行官の男性。2086年6月6日生、血液型AB型、身長180cm。コールサインは「ハウンド3」。製薬会社を傘下に持つ「東金財団」の縁者<ref name="tv-anime2-02"/>。任務では極力ドミネーターを使わないように行動している。元セラピストとして、そして刑事としての観察眼で、冷静沈着な考察を行う。スパーリング・ロボットを相手にトレーニングしたり、同じ銘柄のタバコを嗜んだりと、狡噛を模倣するような行動が見受けられる<ref name="tv-anime2-02"/>。
: 母親は[[#美沙子|東金美沙子]]であり、父親の情報は封印措置が行われている。また、東金自身の人事データにも2099年8月をもって秘匿措置が取られており<ref name="tv-anime2-07"/>、実際には、2073年生まれで人工的免罪体質者の唯一の成功例とされていたが<ref name="tv-anime2-09"/>、10歳時に母に対する殺人未遂を起こして東金病院に入院し、18歳時検診に観測史上最高値である犯罪係数769が計測され、潜在犯に認定され矯正施設送りとなっていた<ref name="profilingphase0201"/>。入所中にセラピスト資格を取得、2096年9月に公安局刑事課一係に執行官として配属されたが、以後3年の間に事件捜査中に犯罪係数が上昇した担当監視官の5人をドミネーターのエリミネーター・モードで執行し、2099年に免職となって矯正施設に逆戻りになっている<ref name="tv-anime2-07"/>。復帰後に朱の下に配属されて以降は、安定した犯罪係数を示す彼女に興味を示し、執着している様子を見せている<ref name="tv-anime2-05"/>。
: 母親の美沙子に強い執着を示しており、子供の頃に美沙子がシビュラの一部になると知らされた際には、母親を独占するために殺害しようとするほどであったが、失敗している<ref name="tv-anime2-11"/>。美沙子がシビュラシステムの一員となってからは、母親とシビュラを美しく保つという目的のもとに行動し、自身を「シビュラの申し子」と称してもいる<ref name="tv-anime2-08"/><ref name="tv-anime2-09"/>。監視官の色相を濁らせ執行してきたのも、母親を美しく保つという思いからであった<ref name="tv-anime2-11"/>。
: 鹿矛囲による一連の事件では、朱の犯罪係数を悪化させて「黒く染める」ことと、鹿矛囲の排除を目論み、暗躍する。桒島に葵を拉致させた後、鹿矛囲の仕業に見せかけて殺害し、朱が鹿矛囲を殺すように仕向けるが<ref name="tv-anime2-08"/><ref name="tv-anime2-09"/>、地下鉄ジャック事件の際に朱に本性を見破られたために、自身が鹿矛囲の抹殺を謀るものの<ref name="tv-anime2-10"/>、朱に阻止され、その場に手錠で拘束される<ref name="tv-anime2-11"/>。手錠が掛けられた手首を万年筆で自傷してまで拘束を解いて二人の後を追うが、途中で母親の死を確認してしまい、発狂する<ref name="tv-anime2-11"/>。その後、怒り狂った状態でシビュラシステムの前で朱と鹿矛囲と対峙し、ドミネーターを発砲するも鹿矛囲と相撃ちになり、致命傷を負う<ref name="tv-anime2-11"/>。シビュラシステムと朱を恐れて逃亡し、最終的には犯罪係数が899にまで上昇するが、自身が呼び出した霜月による執行寸前に「自分と母親はシビュラの奴隷であった」と呟いて、失血多量により死亡した<ref name="tv-anime2-11"/>。
; {{Anchor|雛河|雛河翔}}(ひなかわ しょう)
: 声 - [[櫻井孝宏]]
: 2期における公安局刑事課一係・執行官の青年。2094年12月26日生、血液型O型、身長175cm。元ホロデザイナーおよびリサイクル・ドラッガーであり、それらに関する知識と技能が捜査で役立てられることがある<ref name="tv-anime2-02"/><ref name="tv-anime2-04"/><ref name="tv-anime2-06"/>。おどおどとした口調で口数が少なく、他人とのコミュニケーションを不得手としているが、自分を信頼してくれる朱のことは「お姉ちゃん」と呼び慕っている。丼飯には大量のサプリメント錠を混ぜて食べている。
: 過去に重度の[[うつ病]]を患ったことで、大量の薬を摂取するようになり、さらにはリサイクル・ドラッガーへと転身した。ホログラム技術は周囲の目から自分を守るために習得したものである。しかし、自身の調合による客の死亡事故から、サイコパスが悪化し潜在犯となってしまい、執行官に就任したという経緯を持つ<ref name="tv-anime2-07"/><ref name="profilingphase0201"/>。
; {{Anchor|雑賀|雑賀譲二}}(さいが じょうじ)
: 声 - [[山路和弘]]
: 2期における公安局刑事課所属・分析官の男性。2063年3月11日生、血液型O型、身長178cm。東京大学教養学部統合自然科学科卒。1期では第9話と第19話に登場。[[臨床心理学]]の元教授で、埼玉県秩父の山奥で生活し、世捨て人を自称していた<ref name="profilingphase01"/>。ホログラムや合成加工食品を嫌う。観察力・分析力・洞察力に優れ、高い[[プロファイリング|プロファイリングスキル]]を持っている。狡噛の要請で、朱にプロファイリングの集中講義を行った<ref name="tv-anime-09"/>。第19話では逃亡犯となった狡噛を迎え入れ、潜在犯認定を受ける覚悟の上で槙島追跡に協力する<ref name="tv-anime-19"/><ref name="profilingphase01"/>。
: シビュラシステム運用当初に公安局で講義を持ったが、受講生の犯罪係数が上昇するという問題を起こしてしまった過去がある<ref name="tv-anime-09"/><ref>テレビアニメ新編集版第5話。</ref>。
: 2期では第3話より登場。1期にて逃亡した狡噛の槙島追跡に手を貸したことから、自主的に隔離施設に収容されていたが<ref name="tv-anime2-03"/>、第5話にて分析官として公安局に入局し、鹿矛囲に関する捜査にあたり、容疑者や参考人に対面し、尋問し、観察することで真実を読み取っている<ref name="tv-anime2-05"/><ref name="tv-anime2-06"/><ref name="tv-anime2-08"/><ref name="tv-anime2-09"/>。朱との交流で犯罪係数が良好になっていたが、東金に指摘されたことで、自分と接しても犯罪係数が悪化しない朱の存在に依存していることを自覚し、鹿矛囲の事件の落着後に、依存することは性に合わないと自ら再び隔離施設に戻る<ref name="tv-anime2-11"/>。「社会に貢献できる潜在犯」として施設内での待遇は良い<ref name="profilingphase020100"/>。
; {{Anchor|鹿矛囲|鹿矛囲桐斗}}(かむい きりと)
: 声 - [[木村良平]]
: 2期におけるキーパーソン。薬学に精通しており<ref name="tv-anime2-07"/><ref name="tv-anime2-08"/>、投薬と心理誘導により、潜在犯の犯罪係数を下降させることができる青年。計測できる痕跡を残さないことから、事件捜査の際に公安局からは実在が確認されるまで「透明人間」呼ばわりもされている。顔の左右両側に下顎骨を縦に添って痕がある<ref name="tv-anime2-04"/>。シビュラシステムに敵意を抱き、社会と人々を「クリアにしたい」と語る。公安局の監視官である酒々井を拉致・懐柔し、彼女の右目と、その網膜パターンをコピーしたコンタクトレンズを使用して、仲間と共に事件現場から持ち去ったドミネーターを操っていた<ref name="tv-anime2-05"/><ref name="tv-anime2-06"/>。
: 実態は[[#日空航空321便事故|日空航空321便事故]]で唯一の生存者であった「鹿矛囲 桐人」という子供をベースに<ref name="tv-anime2-07"/>、東金財団が保有する医療特許技術の実験台として同事故被害者184名の遺体部位を使用した多体移植手術の結果、集合体として存在するに至った人間である<ref name="tv-anime2-08"/>。複数の人間の身体組織が単体の人間として定着・融合していくにつれ、システム上では繋ぎ合わされた死体としか認識されないためスキャナーに探知されなくなっていき、最終的にサイコパスが測定できなくなったことで一般人からも疎外されるようになってしまっていた。自身を社会から切り離したシビュラシステムを裁くために、仲間とともに数々の犯罪行為を行う<ref name="tv-anime2-08"/>。
: 多体移植では7人の脳が使われており、鹿矛囲と共に人格を形成している。1話の事件で人質の姿のホログラムとして登場した解体業者の'''染水槇'''(しみず まき)は「冷徹や冷酷」、4話のメディカルセンター薬剤師の'''大津亮平'''(おおつ きょうへい)は「悲しみ」、5-6話の国防省プログラマーの'''荻野沙月'''(おぎの さつき)は「怒りと狂気」、公安局の公認カウンセラーの'''向島陸'''(むこうじま りく)は「安らぎ」、他にも最終話に登場した養護職員の'''蔵戸咲良'''(くらと さら)は「愛しみ」、弁理士の'''内古閑俊二'''(うちこが しゅんじ)は「罪と恐れ」、消防士の'''亘鍋悠'''(わたなべ ゆう)は「勇気」といった感情や意識を、融合した人格の中で代表していた<ref name="profilingphase0203a"/>。2期シリーズ構成を担当した冲方丁はキャラクターの造形に関しては、きまぐれで責任を取ることをしない[[堕天使]]であり陽性の[[吸血鬼]]のような印象を感じた槙島に対し、鹿矛囲は悪魔的な計画性を持つ[[フランケンシュタインの怪物|フランケンシュタイン・モンスター]]をイメージしたと語っている<ref name="profilingphase0205"/>。
: メディカルセンターでの立てこもり事件、ドローン乗っ取り無差別殺傷事件などの数々の実験を兼ねた事件を経て、「地獄の季節」の被害者遺族の仲間たちと地下鉄を占拠し、ドミネーターのパラライザー・モードによって乗客たちを無差別に撃つことでシステムに負荷をかけ、バックアップ用のバイパス回路を掴むことによりシビュラシステムの位置を確かめようとしていたが、犯行中に朱からの呼びかけに応じ<ref name="tv-anime2-10"/>、朱の導きによりシビュラの元に赴くことになる<ref name="tv-anime2-11"/>。途中、立ちふさがった禾生の義体使用の美沙子をドミネーターのエリミネーター・モードにて執行し<ref name="tv-anime2-11"/>、朱と共にシビュラシステムに集団的サイコパス計測を認めさせ、複合体としての鹿矛囲だけでなく、シビュラシステム自身の裁きにも成功する<ref name="tv-anime2-11"/>。その直後に現れた東金に告げられた葵の死に様に動揺する朱に対し、いずれ朱の正義が社会を導くと諭して社会の未来を託し、シビュラの裁きを受け入れ、東金とドミネーターによる相撃ちにより死亡する。
 
==== 第3期 ====
; 慎導灼(しんどう あらた)
: 声 - [[梶裕貴]]<ref name="mantan20190308" />
; 炯・ミハイル・イグナトフ(けい・ミハイル・イグナトフ)
: 声 - [[中村悠一]]<ref name="mantan20190308" />
 
=== 主な執行・確保対象者 ===
==== 第1期対象者 ====
; {{Anchor|大倉|大倉信夫}}(おおくら のぶお)
: 声 - [[樫井笙人]]
: 第1話に登場した潜在犯の男性。2073年4月20日生、血液型A型<ref name="profilingphase04"/>。街頭で色相チェックに引っかかり逃亡した潜在犯。千香を人質に取って廃棄区画へ逃げ込み、自暴自棄になって理性のタガが外れてしまう。ノンリーサル判定時にパラライザーが効かなかったために確保が成功せず、犯罪係数をさらに上昇させてしまい、狡噛に執行されて死亡した。
; {{Anchor|千香|島津千香}}(しまづ ちか)
: 声 - [[小島幸子]]
: 第1話に登場。逃亡犯に人質にされた犯罪被害者の女性。2086年5月16日生、血液型O型<ref name="profilingphase04"/>。大倉に暴行されたうえ、自身も[[#サイコハザード|サイコハザード]]を起こして潜在犯と化して執行・確保された。しかし、確保時前の朱の対応により一時はリーサル判定値まで上昇していた犯罪係数がその場でノンリーサル判定値まで持ち直し、さらに施設に収容されてセラピーを受けた結果、回復へ向かった稀有な例となった<ref name="winter"/>。
; {{Anchor|金原|金原祐治}}(かねはら ゆうじ)
: 声 - [[鶴岡聡]]
: 第3話に登場した殺人犯の男性。2089年6月6日生、血液型A型<ref name="profilingphase04"/>。八王子に存在する、国土交通省管轄の[[#ドローン|ドローン]]製造および挙動チェック工場「八王子自動機公司」の作業員。仕事環境の事情のため、上司の'''郷田蔵人'''(声 - [[金子由之]])黙認による同僚たちからの[[職場いじめ]]を1年間も受け続け、色相から「黄緑野郎」と蔑まれていた<ref name="profilingphase02"/>。その復讐心から、匿名で提供されたプログラムを使用してドローンを操り、事故を装って同僚3名を殺害していたが、狡噛の陽動にはまって執行・確保され、第6話で宜野座に尋問されている。
; {{Anchor|御堂|御堂将剛}}(みどう まさたけ)
: 声 - [[水島大宙]]
: 第4話・第5話に登場した殺人犯の男性。2085年6月14日生、血液型A型<ref name="profilingphase04"/>。ヴァーチャルスポーツ運営会社社員。[[ソーシャル・ネットワーク]]上の人気アイドル[[アバター]]を崇拝するあまりその言動を完璧にトレースでき、その個性に興味を持った槙島から助力を受けながら、犯行に及んでいた。
: 半年前に保有者が事故死した人気アバターの'''メランコリア'''(声 - [[田村睦心]])を乗っ取ったことを皮切りに、大手コミュニティー・フィールドを主宰する人気アバターの'''タリスマン'''(声 - [[子安武人]])の保有者である'''葉山公彦'''(はやま きみひこ)と、'''スプーキーブーギー'''(声 - [[竹達彩奈]])の保有者であり朱の同期生でもあった'''菅原昭子'''(すがわら しょうこ)を、それぞれアバターのイメージを裏切る言動を取ったと判断して殺害する。その後はアバターたちのファンであるがゆえの演技力や槙島たちから提供された[[ハッキング]]と[[クラッキング (コンピューター用語)|クラッキング]]技術を駆使しながら、3つのアバターに成りすましていた。しかし、その事実を公安に突き止められたうえ、槙島にも内面が空虚であることが個性と喝破されて見捨てられ、宜野座たちに執行されて死亡した。
; {{Anchor|璃華子|王陵璃華子}}(おうりょう りかこ)
: 声 - [[坂本真綾]]
: 第6話から第8話に登場した連続猟奇殺人犯の少女。2094年10月7日生、血液型AB型<ref name="profilingphase04"/>。牢一の娘で、私立桜霜学園に在籍する女子高生。美術部部長を務める。才色兼備で社交的な性格から、女子生徒たちにとっては憧れの存在であるが、霜月には「時々別次元を見るような目をしているので怖い」と思われていた。[[ウィリアム・シェイクスピア]]の『[[タイタス・アンドロニカス]]』のような残酷な悲劇を好み、「父の意思を継ぐ」という強い想いからも、肉体加工された女性の絵を描いている。
: 自分に心酔する同学園の女子生徒2名と'''大久保葦歌'''(おおくぼ よしか/声 - [[茅野愛衣]])、そして葦歌と美佳の幼馴染の'''川原崎加賀美'''(かわらざき かがみ/声 - [[楠見藍子]])を殺害し、槙島の協力を得て彼女たちの死体に[[プラスティネーション]]処理を施し、[[オブジェ]]に加工して公園へ晒すという[[猟奇殺人|猟奇殺人事件]]を起こす。それらのオブジェは美しく高い完成度を持ちながら、標本事件のようなメッセージ性やオリジナティが欠けていることを狡噛に見抜かれ、父の作品との類似性から犯人として特定されることにつながる。第1期において計測・表示された最高値の犯罪係数472を叩き出し、狡噛による執行寸前に逃亡したものの、槙島にはすでに失望されており、手引きされた泉宮寺によって秘密裏に殺害され、遺骨は彼の嗜好品であるパイプへ加工される。<!--描写の差異の云々についてはノートページにて皆の合意を得てから記述するように。-->
:;{{Anchor|牢一|王陵牢一}}(おうりょう ろういち)
:: 第7話に登場。璃華子の父。変わった趣向の持ち主で、女の肉体をモチーフにした残酷な画風で高名なイラストレーターであったが、本人は潜在犯ではなく、「人々の絶望や暗黒面への啓蒙」としての創作活動に勤しんでいた(シビュラシステムによって仕事を失ったものの、理想世界の到来をシビュラシステムに見出して精神メンテナンスに依存しすぎたため、[[#ユーストレス欠乏性脳梗塞|ユーストレス欠乏性脳梗塞]]を発症して廃人となって入院し、作中で死亡する。
; {{Anchor|泉宮寺|泉宮寺豊久}}(せんぐうじ とよひさ)
: 声 - [[長克巳]]
: 第7話から第11話に登場した連続殺人犯の男性。2002年10月25日生、血液型AB型<ref name="profilingphase04"/>。地下再開発を手がけている帝都ネットワーク建設の会長で、槙島に資金や技術を提供している110歳の老人。28歳のころに紛争地域で右腕と左足を失って義手義足となり、全身[[サイボーグ]]化のパイオニアとして脳と神経細胞以外の全身をサイボーグ化した現在は、医療目的を超えた人間の機械化としてのサイボーグを賛美かつ推進している。
: 動物の[[狩猟]]が許可されない社会にあって、他者の死をもって己の生の手応えを感じるための狩猟を好み、二連銃身の猟銃や青い色をした'''カフカ'''と赤い色の'''ラブクラフト'''という名の猟犬型のドローンを使役しながら<ref name="profilingphase02"/>、秘密裏に槙島から提供された人間を標的として狩り、犠牲者の骨を材料としたパイプを作製して収集・使用して愉しんでいた。
: 槙島と謀って狡噛を自身の狩場である廃棄された地下鉄構内におびき出し、狩りの対象として追い詰めるが、狡噛が反撃に出たことを喜び、途中で刑事課一係の本格介入を知っても、狡噛を獲物ではなく[[デュエリスト]]として対峙することを決心し、戦闘を続行する。最後は狡噛に重傷を負わせたものの執行され、陶酔の笑顔を浮かべながら<ref>『[[#profiling|PSYCHO-PASS サイコパス OFFICIAL PROFILING]]』p085。</ref>死亡した。作中で槙島が協力して死亡した人間としては、彼に見捨られることもなく最後まで敬意を持たれ、惜しまれた人物である<ref>TVアニメ新編集版第6話</ref>。
; {{Anchor|伊藤|伊藤純銘}}(いとう じゅんめい)
: 声 - [[石上裕一]]
: 第14話に登場した強盗殺人犯の男性。2084年12月3日生、血液型A型<ref name="profilingphase04"/>。[[#妨害ヘルメット|特殊ヘルメット]]を使用することで警備をくぐり抜け、薬局で強盗殺人を犯したのち、自身が常軌を逸した感情を向けていた同僚女性の'''藤井博子'''(ふじい ひろこ/声 - [[中嶋ヒロ]])を公衆の面前で撲殺し、逃亡した<ref name="profilingphase04"/>。ヘルメットの特性に気付いた狡噛に逆手に取られ、執行・確保される。
; {{Anchor|チェ|チェ・グソン}}
: 声 - [[増谷康紀]]
: 第4話から第16話までたびたび登場した槙島の片腕的存在の男性。2070年10月29日生、血液型B型<ref name="profilingphase04"/>。腕利きのハッカーで、[[ハッキング|ハッキングスキル]]を槙島の企みに提供するほか、シビュラシステムの秘密を何年間にも渡り探っていた。眼は[[義眼]]で、自分は外国人だと語っており<ref name="tv-anime-15"/>、元は対日工作員として、日本を平和に導いた謎多きシビュラシステムの調査に日本を訪れたが、故国は崩壊してしまったため、そのまま準日本人となった<ref name="profilingphase04"/>。
: 槙島の計画に賛同し、自身がシビュラシステムの設置場所であると割り出したノナタワーを襲撃するが<ref name="tv-anime-15"/>、その地下にあったシビュラシステムの根幹を縢と共に確認した直後に禾生と対峙し、硫酸弾を放つもののドミネーターで執行され、死亡した<ref name="tv-anime-16"/><ref name="profilingphase04"/>。
: 主役として描かれたスピンオフ小説『無窮花(ムグンファ)』では、故国は作中の2042年に建国された架空の独裁国家「朝鮮人民共和国」<!--架空国家ですので、過去に実在した同名国記事にリンクさせないで下さい。-->。本人は知らずに育てられたが、建国の父である独裁者の隠し子で後継者候補リストに加えられていた。実父死亡後に一工作員として日本から帰国した際、[[クーデター]]に巻き込まれて[[去勢]]され、さらに反体制派に自身の命より大切であった異父妹を酷い陵辱のあげく廃人にされ<!--妹は日本で公安局に執行されています。-->、自分が建国の父の息子という立場を利用されることを拒み、妹を連れて故国を捨てた。
 
==== 第2期対象者 ====
; {{Anchor|喜汰沢|喜汰沢旭}}(きたざわ あきら)
: 声 - [[佐藤拓也 (声優)|佐藤拓也]]
: 第1話・第2話に登場した連続爆弾事件の犯人。初めて「カムイ」の名を口にした男性。追跡中に一時犯罪係数がリーサル判定値を記録するが、事件前後に測定されたイレギュラーな犯罪係数の推移の原因を解明をすべきと判断した朱の対応により、犯罪係数がノンリーサル判定値である299に持ち直したところで確保される<ref name="tv-anime2-01"/>。しかし、公安局で取り調べを受けている過程で犯罪係数が執行対象外までに下降したため、医療施設に移送されることになり、その最中に逃亡するも、刑事課に追い詰められ再びリーサル判定値を記録し、青柳に執行され、死亡した<ref name="tv-anime2-02"/>。
; 青柳 璃彩(あおやなぎ りさ)
: 「[[#青柳|青柳 璃彩]]」の項を参照。
; {{Anchor|枡嵜|枡嵜葉平}}(ますざき ようへい)
: 声 - [[菅生隆之]]
: 第7話から第9話に登場した医師。日空航空321便事故での唯一の生存者である鹿矛囲桐人を治療した。鹿矛囲を救命した手術の後、自らの成した数々の行為に精神が耐え切れなくなり、ストレス過多による薬漬けとなって廃棄区画にいた所を鹿矛囲に救われて、彼の協力者になっていた<ref name="tv-anime2-08"/>。
: 公安局の事情聴取に対しては積極的に応じ、雑賀にメッセンジャーとして鹿矛囲の過去や動機を伝えたが<ref name="tv-anime2-08"/>、勾留中に局内で、秘密裏に東金の手にかかり<ref name="profilingphase0203a"/>、ドミネーターによる射殺体となって発見される<ref name="tv-anime2-09"/>。
; {{Anchor|桒島|桒島浩一}}(くわしま こういち)
: 声 – [[内田夕夜]]
: 第9話に登場した男性。TV放映では一係に若手政治家とされていたが<ref name="tv-anime2-09"/>、公式ブックによると国交省の若手官僚<ref name="profilingphase0203a"/>。鹿矛囲と同じ小学校の出身で、修学旅行の一週間前に養護学校に転校したため<ref name="tv-anime2-09"/>日空航空321便事故を免れたが、一人生き残ったことへの罪悪感から子供のころに潜在犯落ちしそうになり、自分を救ってくれた鹿矛囲の同志となる<ref name="tv-anime2-09"/>。鹿矛囲が隠れ家にしていた施設の株主であり、また自身の交流や縁故から、鹿矛囲に各界の重要人物への橋渡しをしていた<ref name="tv-anime2-09"/><ref name="profilingphase0203a"/>。
: 第9話では、「地獄の季節」を黙認して富を得、さらに密入国者たちを自身のサイコパス保全のために家畜として弄んでいた国交省の役人たちを、鹿矛囲と諮ってシビュラシステム打倒のための会合と称して集めて抹殺する。さらに、シビュラへの裁きの見届け人として鹿矛囲が認めた朱のサイコパスが濁らないという資質を自らが試すため、その現場に駆けつけた朱に対し切断した葵の耳を見せつけ、確保された後には朱を鹿矛囲に近づけないことを雑賀に要求したが<ref name="tv-anime2-09"/>、地下鉄をジャックした鹿矛囲の目的を察した朱の提案に賛同し、連絡先を朱に教えている<ref name="tv-anime2-10"/>。
; 酒々井 水絵(しすい みずえ)
: 「[[#酒々井|酒々井 水絵]]」の項を参照。
; {{Anchor|美沙子|東金美沙子}}(とうがね みさこ)
: 声 - [[小宮和枝]]
: 東金朔夜の母親であり、生前は東金財団の理事長であった女性。2034年2月19日生まれで、東大医学部脳神経医学科卒業後、OW製薬代表取締役となった。多臓器同時移植や複数の脳を結合する技術や、それらに関連する薬剤の特許が彼女名義で取得されている<ref name="tv-anime2-08"/>。
: 公的な記録の上では2109年に死亡したことになっているが<ref name="profilingphase0203a"/>、脳は2083年にシビュラシステムの構成員になるため摘出されており<ref name="tv-anime2-08"/>、以降は本人の義体で社会的に生存していた<ref name="profilingphase0203a"/>。作中では義体を使用して表向きは禾生局長として行動し、生前の姿は回想や写真画像として描かれている。
: 第11話にて、鹿矛囲を伴ってシビュラシステムの中枢へと近付こうとする朱の監視官権限を剥奪するが、自身の犯罪係数がリーサル判定値を記録してしまい、鹿矛囲の手によりドミネーターで執行され、死亡した<ref name="tv-anime2-11"/>。
 
=== 公安局所属 ===
; {{Anchor|禾生|禾生壌宗}}(かせい じょうしゅう)
: 声 - [[榊原良子]]
: 公安局局長。初登場は1期第6話。銀白色系のショートカットで眼鏡を着用している中高年齢の女性。ときには報告書の内容の偽装を暗に指導するほど、シビュラシステムの信頼性保持を優先する<ref name="tv-anime-13"/>。
: 実態は、公にはされていない高レベルのテクノロジーで製造された人間と区別できないほど精密な義体である。複数のユニット脳の共用になっており、首の後ろにはシビュラシステムと交信するために[[コネクタ|コネクター]]が付いている。シビュラシステムの構成員の息抜きを兼ね、ユニット化された人間の脳を必要に応じて交代・交換しながら外部機関として禾生という人間を偽装していた。泉宮寺の義体が脳と神経細胞以外の全身であるのに対し、禾生の義体は脳以外の全身となっている。1期17話で槙島の前に現れた禾生の脳は藤間幸三郎で<ref name="tv-anime-17"/>、2期8話で美佳が対峙した禾生の脳は東金の母親・美沙子である<ref name="tv-anime2-08"/>。対象の犯罪係数に関係なく、任意のドミネーターに干渉し、執行モードを変更することができる<ref name="tv-anime-16"/><ref name="tv-anime-18"/><ref name="profilingphase01"/><ref name="profilingphase02"/>。
: 2期の時点では、朱にシビュラシステムの端末ユニットと知られているため、二人だけのときには機密にも踏み込んだ会話を交わしているが、雰囲気は険悪なものになっている<ref name="tv-anime2-03"/>。
; {{Anchor|佐々山|佐々山光留}}(ささやま みつる)
: 声 - [[浅沼晋太郎]]
: 監視官時代の狡噛の部下であった執行官の男性。2081年3月26日生、血液型O型<ref name="profilingphase04"/>。3年前に「標本事件」の捜査中、生きたまま解体され、プラスティネーションによって標本化され、殉職した。享年27。宜野座を「ギノ先生」と呼び、狡噛は普通に苗字で呼ぶ。短気で助平な上に凶暴だが面白い奴だったと狡噛は述懐しており、「愛すべきクソヤロー」と評している<ref name="tv-anime-09"/>。過去にあたるエピソード回では彼の発言を裏付ける佐々山の生前の行状が描写されている<ref name="tv-anime-12"/>。
; {{Anchor|青柳|青柳璃彩}}(あおやなぎ りさ)
: 声 - [[浅野真澄]]
: 1期・2期ともに公安局刑事課二係・監視官の女性。2084年12月9日生、血液型A型、身長172cm。1期では第15話と第18話に登場。髪型はセミロングの黒髪で、左目元に泣きぼくろがある。宜野座とは同期入局と気心の知れた仲で、彼女自身も縢の失踪に不審を抱いていたこともあり、執行官のトレードによって狡噛の行動の制限を回避する作戦に協力しようとするが、局長によって阻まれてしまう<ref name="tv-anime-19"/>。1期で槙島の起こした暴動の際に逃亡した部下であり、ノベライズでは恋愛関係にあった執行官・'''神月凌吾'''(こうづき りょうご/声 - 木村良平)を殺処分している<ref name="tv-anime-ne-09">テレビアニメ新編集版第9話。Blu-ray BOX Disc5収録。</ref>。
: 他の係には秘匿されていたが、3年前の「標本事件」で神月とともに被疑者の藤間幸三郎を確保している<ref name="profilingphase01"/>。
: 2期では第1話より登場。第4話にて、鹿矛囲が「ドミネーターで監視官を殺せるか」という実験のために起こした立てこもり事件の罠にはまり、犯人・'''美馬'''(声 - [[江原正士]])を倒そうとしたものの、サイコハザードにより犯罪係数がリーサル判定値である343.7まで上昇してしまい、部下である須郷の手により新型の強襲型ドミネーターのエリミネーター・モードで執行され、死亡した<ref name="tv-anime2-04"/>。
; {{Anchor|酒々井|酒々井水絵}}(しすい みずえ)
: 声 - [[井上麻里奈]]
: 2期における公安局刑事課二係・監視官の女性。2090年10月1日生、血液型O型、身長168cm。両親は厚生省の官僚。公安局の監視官になる以前は医薬局に勤めていた<ref name="tv-anime2-02"/>。職務環境による自身のサイコパスの悪化を恐れている。
: 喜汰沢の事件を捜査中に鹿矛囲に拉致され<ref name="tv-anime2-01"/>、右目の眼球とドミネーターを奪われるが<ref name="tv-anime2-03"/>、自身の犯罪係数や色相を良好に保つことのできる鹿矛囲に籠絡され彼の側にいることを選び、犯行に協力するようになる<ref name="tv-anime2-05"/>。第11話にて須郷の手により強襲型ドミネーターのパラライザー・モードで執行・確保され、その後は更生施設に収容されている<ref name="tv-anime2-11"/>。
; {{Anchor|須郷|須郷徹平}}(すごう てっぺい)
: 声 - [[東地宏樹]]
: 2期における公安局刑事課二係・執行官の男性。酒々井の失踪と青柳の殉職により二係監視官がいなくなったため、第5話にて同じ二係執行官の'''蓮池 楓'''(はすいけ かえで/声 - [[前田一世]])とともに一係に異動となる。元は軍事ドローン研究施設の職員であり<ref name="tv-anime2-05"/>、第6話では軍事ドローンや研究施設に関する知識で一係を助けた<ref name="tv-anime2-06"/>。
: 第4話では、対象が誰であるか確認できない状態で、犯罪係数が上昇した上司の青柳を強襲型ドミネーターのエリミネーター・モードで執行してしまう<ref name="tv-anime2-04"/>。第7話から治療により勤務から外れていたが、第11話にて復帰し<ref name="tv-anime2-11"/>、強襲型ドミネーターのパラライザー・モードにて酒々井を執行・確保し、その場の危機を救い宜野座と共に喜んでいる<ref name="tv-anime2-11"/>。
: 映画では東金朔夜の穴を埋めている。
 
=== その他 ===
; {{Anchor|ゆき|舩原ゆき}}(ふなはら ゆき)
: 声 - [[小岩井ことり]]
: 1期に登場した朱の女友達。身体を動かす仕事に就いている<ref name="tv-anime-02"/>。第10話では槙島と泉宮寺によって、狡噛を狩るための囮として拉致され、狡噛と共に60年前に廃線・放棄されていた地下鉄構内を逃げ回ったあげく、救助に駆けつけた朱の目の前で槙島に喉首を切られて殺されてしまう<ref name="tv-anime-10" />。
: 第20話でシビュラシステムの機密を知った朱の過去回想と対話幻想に登場している<ref name="tv-anime-20"/>。
; {{Anchor|佳織|水無瀬佳織}}(みなせ かおり)
: 声 - [[原島梢]]
: 1期に登場した朱の女友達。[[システムエンジニア]]。シンプルな長髪で、メガネを着用している。ゆきと一緒に朱に会っては、仕事上の悩みなどを話し合っている<ref name="tv-anime-02"/><ref name="tv-anime-20"/>。
: 劇場版にも登場し、結婚することを朱に報告している。
; {{Anchor|葵|常守葵}}(つねもり あおい)
: 声 - [[谷育子]]
: 2期に登場した朱の祖母。朱のことを「あーちゃん」と呼び、応援している<ref name="tv-anime2-03"/><ref name="tv-anime2-07"/>。足が悪く移動ができないため、介護施設にいる。桒島の別邸に乗り込んだ際、葵の切断された耳が朱に届けられる<ref name="tv-anime2-09"/>。東金により殺害され、後に撲殺された遺体が発見された<ref name="tv-anime2-10"/><ref name="tv-anime2-11"/>。
; {{Anchor|藤間|藤間幸三郎}}(とうま こうざぶろう)
: 声 - [[鈴村健一]] (ドラマCD)
: 私立桜霜学園の教員であった泣きぼくろのある青年。生年月日不明、血液型B型<ref name="profilingphase04"/>。3年前の「標本事件」の被疑者。公式には行方不明の扱いになっている。
: 実は現行犯に近い形で刑事課二係に確保されており、自白も物証もあったが、免罪体質者のために機密条項とされていた<ref name="tv-anime-13"/>。確保後、その脳は自我を残したままシビュラシステムの一部として活用されていた。禾生としての義体を使用し、一係に確保されて輸送中の槙島の前に現れ、シビュラシステムの構成員に勧誘する形でその秘密を明かすが、自身の発言から逃亡の機会を与えてしまい、その際に義体ごと脳を破壊され死亡している<ref name="tv-anime-17"/>。
 
=== 劇場版登場人物 ===
==== SEAUn(東南アジア連合/シーアン) ====
; {{Anchor|ニコラス|ニコラス・ウォン}}
: 声 - [[神谷浩史]]
: SEAUn憲兵隊大佐を務める黒い長髪に美麗な顔立ちの青年。シビュラ・システムをSEAUnに導入したハン議長の指揮下で、シャンバラ特区の秩序を守っている。SEAUnに狡噛の捜査を名目に訪れた朱を迎え入れ、SEAUn平定のために日本から支給される軍事ドローンを利用し、反体制勢力の殲滅を行う。
; {{Anchor|ハン|チュアン・ハン}}
: 声 - [[佐々木勝彦]]
: SEAUnの議長を務める男性。もともと一軍閥の長であったが、SEAUn平定のためにシビュラ・システムの導入を決断し、民衆から高い支持を得る一方、武力によって政権を得たとして反体制勢力も大勢生み出すこととなっている。
: 作中では本人は既に生存しておらず(日本政府の意向で動いていたデスモンド達に暗殺された)、シビュラ構成員の脳によって使用されている義体となっている。
; ヨー
: 声 - [[諸星すみれ]]
: SEAUn滞在中、朱の身の回りを世話する給仕係の少女。首輪を付けた潜在犯。同じく潜在犯と思われる兄がいる。
 
==== 反体制勢力 ====
; セム
: 声 - [[木村昴]]
: 反体制勢力のリーダーの男。額に大きな傷があり、左足が悪く歩く際に引きずっている。ハン議長の一方的な政策に反対し、反体制勢力を率いて民主化運動を行っている。狡噛を戦術顧問として歓迎し、高い信頼を寄せる。
; サムリン
: 声 - [[利根健太朗]]
: 反体制勢力のメンバーだった男。テロリストとして日本に潜入し、戦闘の上で公安局に投降するが、禾生の意を受けた霜月の指示によるメモリースクープの過剰スキャンと自白剤の使用によって脳を破壊されて死亡する。その際に採取されたサムリンの記憶から、狡噛の現状が朱たちに伝わることになる。
 
==== 傭兵部隊 ====
; {{Anchor|デスモンド|デスモンド・ルタガンダ}}
: 声 - [[石塚運昇]]
: 遠洋の群島を支配する傭兵団のリーダーの男。黒人で筋骨隆々の巨体を持つ。射撃も格闘も高い能力を誇りながら、インテリで紙の本を好む。
; ユーリャ・ハンチコワ
: 声 - [[小林未沙]]
: 傭兵団の白人女性。ステルススーツを装着して偵察作戦を行う。
; ブン
: 声 - [[山本兼平]]
: 傭兵団のアジア人男性。対物ライフルによる狙撃を担当し、フライトスーツを用いて空中からも狙撃を行う。
; ジャン・F・ウェバー
: 声 - 利根健太朗
: 傭兵団の白人男性。戦闘工作用の大型強化外骨格を操縦する。
; ババンギダ
: 声 - 東地宏樹
: 傭兵団の黒人男性。支援用の強化外骨格を装着する。
 
==== 特別行政区サンクチュアリ====
; 辻飼姜香(つじがい きょうか)
: 声 - [[岡寛恵]]
: 特別行政区サンクチュアリの統括管理者。独自の治療法で潜在犯の色相改善に努めており、最高の更生プログラムだと誇りに思っている。夜坂泉を送還する為に訪問した霜月達を迎え入れる。
; 松来ロジオン(まつき ロジオン)
: 声 - [[小山力也]]
: 特別行政区サンクチュアリの保全官を務めており、潜在犯達の素行を監理している。自身もまた潜在犯であり、博学で宜野座をも圧倒する格闘能力を有する。
; 玄沢愛子(くろさわ あいこ)
: 声 - [[斉藤貴美子]]
: 特別行政区サンクチュアリの心理カウンセラー。
; 能登耕二(のと こうじ)
: 声 - [[多田野曜平]]
: 特別行政区サンクチュアリの管理職員。
; 夜坂泉(やさか いずみ)
: 声 - [[弓場沙織]]
: 特別行政区サンクチュアリに勤務している厚生省認可の心理カウンセラー。暴走車両で公安局に突撃したところで霜月達に身柄を確保される。薬物の異常摂取により、脳機能に障害を来しており、送還時にもパニック障害を起こしたり、発話障害によりも辿々しい話し方となっている。
; 久々利武弥(くくり たけや)
: 声 - [[平井祥恵]]
: 特別行政区サンクチュアリで潜在犯の女性が出産した男児。人見知りで大人しい性格をしている。
 
==== 国防軍第15統合任務部隊====
; 大友逸樹(おおとも いつき)
: 声 - [[てらそままさき]]
: 国防軍第15統合任務部隊・現地情報収集班隊長。階級は大佐。敵地に潜入し、破壊工作・電子戦・諜報活動を主な任務とする。
; 大友燐(おおとも りん)
: 声 - [[大原さやか]]
: 国防軍第15統合任務部隊・ドローン部隊オペレーター。大友逸樹の妻であり、須郷鉄平とは訓練学校からの同期。
 
==== 厚生省====
; 花城フレデリカ(はなしろ フレデリカ)
: 声 - [[本田貴子]]
: 厚生省公安局刑事課一課の監視官補佐。省庁間人事交流により、外務省から出向してきた。
: Case.3では、シビュラシステムにより、日本に帰国できなくなった日本人、「日本棄民」の調査でチベット・ヒマラヤ同盟王国を訪れる。
 
==== チベット・ヒマラヤ同盟王国====
; テンジン・ワンチュク
: 声 - [[諸星すみれ]]
: チベット・ヒマラヤ同盟王国辺境の村出身。反戦ゲリラに追われていた所を狡噛に助けられ、以降は家族を殺された復讐を望み、彼の下で戦い方を教わる。
; キンレイ・ドルジ
: 声 - [[志村知幸]]
: チベット・ヒマラヤ同盟王国の兵士。テンジンの叔父。
 
==== 停戦監視団====
; ギレルモ・ガルシア
: 声 - [[磯部勉]]
: 傭兵団「停戦監視団」団長。チベット・ヒマラヤ同盟王国の政府が、紛争問題を解決するために招集したプロの交渉屋。各地での活躍により英雄と呼ばれる。
; ツェリン・グルン
: 声 - [[高木渉]]
: 停戦監視団の兵士。ガルシアの部下。明るい性格で、狡噛と良い関係を築く。
 
==== 武装ゲリラ====
; ジャン=マルセル・ベルモンド
: 声 - [[鶴岡聡]]
: 政府軍の戦力低下を狙い、過激活動をする武装ゲリラ。
 
== 設定 ==