「シロアム碑文」の版間の差分

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35行目:
 
== 翻訳 ==
当初、付着物のために碑文が読めず、[[アーチボルド・セイス]]教授がはじめて暫定的な読みを行った。後に碑文が酸性溶液で洗浄され、よりよく読めるようになった。碑文は6行からなるが、第1行は損傷している。単語は点によって区切られている。3行目の「[[wikt:en:זדה|''zada'']]」のみは翻訳が疑わしいが、おそらく「ひび割れ」または「脆い部分」を意味する。
 
以下のように読める。
46行目:
キュビットが石工の頭の上の高さであった……
</poem></blockquote>
したがって、碑文はトンネルの建設を記録している。本文によれば、工事は両端から同時に掘りすすめられ、中央で石工が出あうまで続けられたことになっている。しかし、この理想化された記はトンネルの実際をあまり反映していない。実際には両方が出会った箇所は突然90度折れてつながっており、両者の中心は揃っていない。ヒゼキヤの技師は石工を導くのに音を頼りにしたと理論づけられており、この技術が使われたことがシロアム碑文に明記されていることによってこの理論は支持された。しばしば無視される碑文の最後の文がさらなる証拠を提供している:「そして労働者の頭の上の岩の高さは100キュビットだった。」この記述は、工事中に技師がトンネルから地表までの距離をよくわかっていたことを示している<ref>{{citation|url=http://www.bib-arch.org/bar/article.asp?PubID=BSBA&Volume=34&Issue=5&ArticleID=13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20080912231910/http://www.bib-arch.org:80/bar/article.asp?PubID=BSBA&Volume=34&Issue=5&ArticleID=13|archivedate=2008-08-09|title=Sound Proof: How Hezekiah’s Tunnelers Met|author=Hershel Shanks|year=2008|publisher=Biblical Archaeology Review}}</ref>。
 
伝統的には記念の碑文とみなされているが、ある考古学者は誓願のための奉納碑文である可能性を提示した<ref>R.I. Altman, "Some Notes on Inscriptional Genres and the Siloam Tunnel Inscription," ''Antiguo Oriente'' 5, 2007, pp.35–88.</ref>。