「ヤマハ・DXシリーズ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m 脚注の追加
29行目:
: 規格が誕生して間もない[[MIDI]]に対応したことで、音源部を持たない同社のショルダーキーボード、[[ヤマハ・KXシリーズ|KX1/KX5]]と繋げた使い方なども提示された。当時としては画期的な仕様ながら24万8千円<ref name = "gakki" />と低価格<ref>同時期のプロシーンで使用されていた代表的なキーボードでは、[[ローランド]]のジュピター8が98万円、[[シーケンシャル・サーキット]]の[[シーケンシャル・サーキット プロフェット5|プロフェット5]]が170万円と高価であった。</ref>だったため、アマチュアからプロシーンの幅広い場面で一躍ヒットモデルとなった<ref name = "gakki" />。爆発的な大ヒットモデルとなったこと、「音色メモリー数の増加」「液晶表示部へのバックライトの装備」「イニシャルタッチ幅のフルスケール(128段階)化」などの要望が増えたことに伴い、サードパーティ製の改造用キットも数多く発売され、ヤマハ本体からも[[MSX]]仕様のミュージックPCである「[http://jp.yamaha.com/product_archive/music-production/cx5/ CX5]」や、PC画面上で音色がエディットできるヴォイシングプログラムROM「YRM-13」が発売された。
: 本モデルの成功は同業の他社メーカーを刺激し、結果としてデジタルシンセサイザーを急激に一般化させた。このことは低価格帯の電子楽器市場の活性化につながり、後の日本のバンドブームの礎となったことを始め、MIDI接続による電子楽器の使い方やパソコンとの応用の一般化、さらには現在にも続く音楽制作のありかたへの重大なトピックであったことも功績に数えられる。他にも前述のようなROMカートリッジ音源に代表される、「音色が商品になり得る」という概念を作り上げたのも本機の功績のひとつである。
:2019年9月3日、[[重要科学技術史資料|未来技術遺産]]第00284号<ref>{{Cite web|url=http://sts.kahaku.go.jp/material/2019pdf/no284.pdf|title=重要科学史資料:デジタルシンセサイザー DX7― 表現力豊かなFM音源を搭載し、音楽シーンを変えたデジタルシンセサイザー ―|accessdate=2019-09-04|publisher=[[産業技術史資料情報センター]]|format=pdf|date=2019-09-03}}</ref>として登録された<ref>{{Cite web|title=ローランド「TR-808」、ヤマハ「DX7」などが「未来技術遺産」に登録|url=https://www.cinra.net/news/20190903-kahaku|website=CINRA.NET|accessdate=2019-09-03|language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.yamaha.com/ja/news_release/2019/19090301/pdf/1909030101.pdf|title=国立科学博物館が登録する重要科学技術史資料
未来技術遺産に、電子オルガン、シンセサイザー、FM音源LSIの3件が登録|accessdate=2019-09-04|publisher=[[ヤマハ株式会社]]|format=pdf|date=2019-09-03}}</ref>。
; DX9
: [[1983年]]5月に発売。同時発売されたDX7の[[廉価版]]。筐体が共通ながらイニシャルタッチを省略し、オペレーター部が6から4に減らされたが、エンベロープは6オペレーターモデル同様の方式で設定可能だった。上位機DX7のコストパフォーマンスの良さから、価格差がわずか6万円の18万8千円という価格設定が災いし、DX7ほどの人気は得られなかったが、今ではレアなモデル。