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[[大日本帝国陸軍|旧陸軍]]では軍規によって[[将校]]([[士官]])・[[准士官]]も[[兵 (日本軍)|兵]]も丸刈りが基本であったのに対し、[[大日本帝国海軍|旧海軍]]では准士官以上の階級では原則自由として長髪が許されていた。しかしながら、海軍でも多数派である艦艇勤務や[[海軍陸戦隊|陸戦隊]]の士官・准士官は丸刈りが基本であり、一方で陸軍でも外国公館附の[[駐在武官]]・[[留学]]者・私服捜査も行う[[憲兵 (日本軍)|憲兵]]([[下士官]]兵を含む)・[[特務機関]]や[[陸軍中野学校|中野学校]]の[[諜報員]]・その他一般軍人でも[[西竹一]]など一部将校は長髪であった。なお、これら戦前中の日本社会や[[日本軍]]における長髪の定義は戦後現代と大きく異なっており、丸刈り以外の髪型はすべて長髪とされていたことに注意を要する。陸海軍ともに下士官兵は原則丸刈りであり(陸軍の憲兵を除く)、これは[[陸軍士官学校 (日本)|陸士]]・[[陸軍航空士官学校|航士]]・[[陸軍経理学校|陸経]]、[[海軍兵学校 (日本)|海兵]]・[[海軍機関学校|海機]]・[[海軍経理学校|海経]]といったいわゆる[[士官学校]]の[[士官候補生]]・生徒も同様である。
 
学校教育の場においても、[[大正]]期に男子[[在籍者 (学習者)|学生・生徒]]の[[学校制服|制服]]が[[軍服]]に倣った[[学生服]]が標準となり、その流れの中で軍人と同様に男子の髪型は丸刈りが基本とされた。また[[初等教育]]の[[在籍者 (学習者)|児童]]の髪型は丸刈りと[[坊ちゃん刈り]]の2種類しか無く、[[農村]]や[[都市]]の[[庶民]]層では丸刈りを選択する男子がほとんどであった。
 
[[戦時体制]]下においては、一般国民も兵士同様の振る舞いと心構えが要求されるようになり、丸刈りの男子はさらに増加するが、[[太平洋戦争]][[日本の降伏|敗戦]]による軍隊の解体もあり、成人男性における髪型の規制は基本的に消滅した。
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==== 教育関係 ====
学校教育の場においても、[[大正]]期に男子[[在籍者 (学習者)|学生・生徒]]の[[学校制服|制服]]が[[軍服]]に倣った[[学生服]]が標準となり、その流れの中で軍人と同様に男子の髪型は丸刈りが基本とされた。また[[初等教育]]の[[在籍者 (学習者)|児童]]の髪型は丸刈りと[[坊ちゃん刈り]]の2種類しか無く、[[農村]]や[[都市]]の[[庶民]]層では丸刈りを選択する男子がほとんどであった。
 
[[1960年代]]の後半には[[高等学校|高校]]の大半でも長髪が認められるようになり、丸刈りの強制は[[中学校]]にのみ残存することとなる。
 
地域によっても事情が大きく異なるが、[[1990年代]]初頭までは「[[服装の乱れ]]防止」という名目で、男子生徒に対する丸刈りを[[校則]]で強制する中学校も多かった。元々髪型の指導がない学校が「非行防止に効果がある」と丸刈り強制に転じた学校もあった。その中学校においても都市部を中心として頭髪の自由化は徐々に進行し、現在では長髪を認めない学校はごく一部となっている。
 
[[神戸市]]は[[都市]]部として最後まで中学校での丸刈りを堅持しようとする姿勢で有名だったが、校則での丸刈り強制を[[人権]]問題と考える[[弁護士]]も介入し、丸刈りを強制する中学校はなくなった。ただ地方においては現在{{いつ|date=2014年6月}}もなお丸刈りを指定する学校は存在する。[[鹿児島県]]では公立中学校の1/3あまりが採用しており、[[奄美群島]]に偏在している<ref><!--「[http://mainichi.jp/area/fukuoka/mori/news/20080726ddlk40100322000c.html 鹿児島県奄美市 丸刈り校則見直し]」-->毎日新聞福岡都市圏版、2008年7月26日(同年9月8日閲覧)「鹿児島県奄美市 丸刈り校則見直し」より。</ref>。
 
[[警察学校]]の男子学生に対しても課せられていたが、外出の際は[[背広]]着用が義務である彼らがこの髪型にすると威圧感・周囲との違和感がありありと出る為禁止された<ref>[https://www.asahi.com/articles/ASL4W3F8XL4WUDCB004.html スマホ・チノパンOK… 千葉の警察学校、校則見直し] 朝日新聞2018年5月13日</ref>。
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[[ファイル:Kitajima-2.jpg|thumb|170px|left|水泳選手の[[北島康介]]も丸刈りにしている]]
また、長い間、学校における[[スポーツ]]関係の部活動、中でも[[日本の高校野球|高校野球]](硬式)では丸刈りを強制される事例があり、頭髪が長いと入部が認められない場合もある。かつて[[1993年]]の[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]発足の頃、長髪を容認する文化をもつ[[サッカー]]の人気が高まったためか、丸刈りの強制を中止する野球部が見られたこともあった。しかし、一時のサッカー人気が薄れたこともあり、現在においては再び丸刈りにする高校球児が多く見受けられるようになり、[[スポーツ刈り]]以上に長めの髪型にする高校球児の数は限られる。また、[[高校サッカー]]界においては、戦後最多タイの選手権優勝回数を誇る国見高校が、[[小嶺忠敏]]元監督の影響もあって丸刈りが入部条件となっている<ref>[http://dourakumon.com/index.php/kyougo_nishimoto/1833 [特集]変わることのない坊主頭/国見高等学校 サッカー部] スポーツメディア-動楽者(どうらくもん)-.2010年11月7日.2013年2月10日閲覧。</ref>。
 
2019年4月5日、安倍内閣は、教員が児童や生徒の頭髪をバリカンで刈るなどの散髪を強制する行為は、懲戒のためか校則に従わせるためかにかかわりなく[[体罰]]に該当する場合があるとする政府答弁書を閣議決定した<ref>{{Cite web |url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2019040500787&g=pol|title=教員による丸刈り、体罰該当も=政府答弁書|publisher=時事通信 |accessdate=2019-09-12}}</ref>。
 
==== 在監関係 ====