「JR貨物EH800形電気機関車」の版間の差分

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基本性能はEH500形に準じており、交流20kVまたは25kVを主変圧器を経由して[[主変換装置]]に導き、交流誘導電動機を駆動する。
 
交流20kVおよび25kVに対応する[[複電圧車]]<ref name="000193032-5">{{Cite report| author = 日本貨物鉄道株式会社 | title = 整備新幹線小委員会ヒアリング資料 | url = http://www.mlit.go.jp/common/000193032.pdf | publisher = 国土交通省 | format =PDF | chapter =共用走行に必要となる専用新型機関車の開発と費用支援 | page =5 | accessdate = 2012-03-18}}</ref>であり、主変圧器は、外鉄形送油風冷式を採用した FTM5 を各車に1基ずつ、計2基搭載する<ref name="RJ571_167">[[#鉄道ジャーナル571|『鉄道ジャーナル』通巻571号、p.167]]</ref>。交流20kVと25kVに対応するために新規開発がなされ、定格容量は2,598kVAを備える<ref name="RJ571_167" />。三次巻線には、[[山形新幹線]]や[[秋田新幹線]]の[[ミニ新幹線|新在直通新幹線]]で使用されている三次電源タップ切替方式を採用し、架線電圧が切替わった際、地上子からの信号を受信後にタップ切り替えを行うことで三次巻線の電圧変動を抑える<ref name="RJ571_167" />。青函トンネル内の12‰の連続勾配において1,000tの貨物(コンテナ車20両分)の牽引を行うため、起動時の引張力はEH500形と同じ 240411.56 kN(42t)とし1時間あたりの定格も4,000kWとしているが、これは共用区間での25kVにおいての性能であり、在来線区間の20kVにおいては性能が共用区間の76%の出力となる1時間あたり3,040kWとなり、最大けん引力は変わらないものの高速域での性能が低下する<ref name="Toshiba6909_36">[[#東芝6909|『東芝レビュー』第69巻第9号、p.36]]</ref>。
 
主変圧器二次巻線以降の主回路機器に関してはEH500形と同等であることから、主変換装置はEH500形のものをベースに25kVに対応し、電圧形[[PWM]][[コンバータ]]1基+電圧形PWM[[インバータ]]1基で構成された FMPU17 を4基搭載する<ref group="注">25kVの場合には、コンバータで直流1,800Vに変換後にインバータで三相交流1,034Vに変換されるが、20kVの場合には、コンバータで直流1,800Vに変換後にインバータで三相交流827Vに変換される</ref><ref name="RJ571_167" />。主変換装置1基で2基の電動機を制御する、いわゆる1C2M構成(台車単位での制御)とし、異常時には隣接する車両からの延長給電が可能な設計である<ref name="Toshiba6909_36"/>。主変圧器三次巻線とは異なり、架線電圧が変っても主回路の切替えを行わず、架線電圧が低下した場合には、それに応じて出力が制限され、前述した20kVでの76%の出力を出すことができる。