「JR九州キハ72系気動車」の版間の差分

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本系列は[[増解結|切り離しての使用や、他系列との併結]]での営業運転は考慮していない。車内設備は[[普通車 (鉄道車両)|普通車]]のみのモノクラスで、車両の[[仕様]][[スペック|諸元]]に関わらず[[形式称号|形式]]はすべて72形('''キハ72形・キサハ72形''')で統一されており、[[鉄道の車両番号|車両番号]]が連番となっている。
 
登場時は下り側([[由布院駅|由布院]]寄り)からキハ72 1(1号車)- キハ72 2(2号車)- キハ72 3(3号車)- キハ72 4(4号車)の4両編成であったが、[[2015年]][[7月18日]]より中間車1両(キサハ72 4)が増備され<ref>[http://www.jrkyushu.co.jp/trains/yufuinnomori/#plan 特急「ゆふいんの森」] - JR九州ホームページ</ref>(構体は[[近畿車輛]]製<ref>[https://railf.jp/news/2015/01/28/130000.html キハ72系増備車が近畿車輛から出場] - 交友社「鉄道ファン」railf.jp 鉄道ニュース 2015年1月28日</ref>)、キハ72 1(1号車)- キハ72 2(2号車)- キハ72 3(3号車)- キサハ72 4(4号車)- キハ72 5(5号車)の5両編成となり、キハ72 4はキハ72 5に[[改番]]された。
 
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エンジンは[[JR九州キハ200系気動車|キハ200系]]と同じDMF13HZA (450ps/2000rpm) を用いている。これがキハ72 2には2基、他のキハ72形には1基搭載されている。キサハ72 4にはエンジンが搭載されない。
 
台車は[[蛇行動#ヨーダンパ|ヨーダンパ]]付き[[空気バネ|空気ばね]]ボルスタレス台車のDT602K(キハ72 2)、DT603K(キハ72 2以外の動力台車)、TR602K(キサハ72 4および付随台車)を使用している。キハ71系では種車の関係でコイルばねを使用する揺れ枕吊り台車の車両が存在するが、本系列では全車両とも空気ばね台車に統一されている。さらに変速機に爪クラッチを採用し、加速性能を向上させている<ref group="注">同じ機構を採用しているのは他に「ゆふいんの森」キハ71形、一般形のキハ200形・キハ220形がある。いずれも本系列と同型の機関・変速機を持つ(71系は機関換装による)。</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20171002062251/http://www.jrkyushu.co.jp/company/csr/environment/report/effort3.html 九州を走るエコ車両(JR九州 環境報告書2017)] - 九州旅客鉄道(2017 2017年10月1日、10月2日に[http://www.jrkyushu.co.jp/company/csr/environment/report/effort3.html オリジナル]を([[インターネットアーカイブ化。]])</ref>。ブレーキシステムは[[電気指令式ブレーキ|電気指令式]]である。
 
このようにキハ71系に比較すると車両性能の向上が図られており、キハ71系では最高速度が95km/hであったのに対し、本系列では120km/hとされた<ref name="RJ390"/>。ただし、検査等での運休時は[[国鉄キハ185系気動車|キハ185系]]を使用した「ゆふ」として運転されるため、120km/h対応のダイヤは組まれていない。遅延したときなどに限り、120km/h運転が行われることがある。
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室内の[[床]]材や[[天井]]内張りを初め、各座席の肘掛や[[ボックスシート|ボックス席]]と[[ビュッフェ]]のテーブル、[[洗面器|化粧台]]まわりなどにも、同社の[[新幹線800系電車|新幹線800系]]や[[特急形車両|特急用車両]]でおなじみの[[難燃剤|難燃]][[木材]]がふんだんに使われており、同社らしさを[[コーポレートアイデンティティー|表現]]している<ref group="注">同社は内装に[[和風|和]]を意識した[[自然|天然]][[素材]]を多用すると共に、「鉄道[[ルネサンス]]」を標榜している。</ref>。
 
座席は[[シートピッチ]]1000mmの[[鉄道車両の座席#回転式クロスシート(回転腰掛)|回転式リクライニングシート]]とされ、近年の同社特急形普通車と同等の仕様となっている。現在この種の座席では、前席背面収納式の大型[[テーブル (家具)|テーブル]]が主流となっているが、この場合、座席を向かい合わせの[[ボックスシート|ボックス席]]とするとテーブルが使えない欠点がある。そこで、グループ旅行などの需要も重視される本系列では、1人用大型テーブル2組を中央肘掛内に収納し、向かい合わせでの使用時にボックス中央に4つのテーブルが集合する設計となっている{{Refnest|group="注"|ただし、回転式座席と片持ち支持のテーブルの組み合わせなので、それぞれの天板は完全な[[面一]]とはならない<ref>[http://www.koito-ind.co.jp/train/02.html 小糸工業の製品紹介ページ(鉄道車両用電子機器/車両用シート] - 小糸工業</ref>。 }}。
 
3号車の中程には同社787系と類似の、それぞれの区画の背面が[[ガラス]]の[[パーティション (用品)|パーティション]]で仕切られた4人用簡易[[コンパートメント]]が4組ある<ref group="注">通路側には仕切りや扉は無い。</ref>。ボックス席ながら若干のリクライニングも可能となっているほか、中央の木製大型テーブルは、脚の無い[[カンチレバー]]構造で壁面に取り付けられ、天板も前後が4分割の折りたたみ式となっており、出入りと使用時の利便性を両立している。窓際には卓上[[照明]]も備わる。