「生島新五郎」の版間の差分

'''生島 新五郎'''（いくしま しんごろう、[[寛文]]11年（[[1671年]]） - [[寛保]]3年[[1月5日 (旧暦)|1月5日]]（[[1743年]][[1月30日]]）<ref name="kokushi">国史大辞典、吉川弘文館。</ref>）は、[[江戸時代]]中期の[[歌舞伎]]役者<ref name=hikae>{{Cite |和書|others=[[山本博文]]監修|title=江戸時代人物控１０００|date=2007|publisher=[[小学館]]|isbn=978-4-09-626607-6|page=24}}</ref>。[[江戸城]][[大奥]]の[[月光院]]付きの[[御年寄]]であった[[絵島|江島]]と共に、[[江島生島事件]]の中心人物である。一方で[[生島半六]]（[[市川團十郎 (初代)|初代 市川團十郎]]を刺殺した犯人）や[[市川團十郎 (2代目)|二代目 市川團十郎]]の師匠の一人でもある。

[[正徳 (日本)|正徳]]4年（[[1714年]]）、大奥御年寄の絵江島が寺へ参詣した帰途、新五郎の舞台を観覧し、その後宴会を開いた事で大奥の門限に遅れ、大きな問題となった。このことから絵江島との密会が疑われ、捕縛の上、[[石抱]]の拷問にかけられ、「自白」させられた<ref>http://okachan.blue.coocan.jp/bunkazai/0136/0136.html 生島新五郎の墓</ref>。[[評定所]]が審理した結果、新五郎に[[三宅島]]へ遠島（流罪）の裁決が下る。また山村座の座元も[[伊豆大島]]への遠島となって、山村座は廃座となった。