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== 流路 ==
湘江は、[[広西チワン族自治区]][[桂林市]][[臨桂区霊川県]]の海洋山に発する。[[霊川県]]海洋から流れる海洋河を源流とし、北東方向へ広西チワン族自治区を流れる。湖南省[[永州市]][[東安県]]の瀑埠頭で湖南省に入る。湘江の全長856kmのうち、670kmほどは湖南省内にある。
 
永州市では紫水、石期河、[[瀟水]]、応水、白水などの支流が、[[衡陽市]]では蒸水と[[耒水]]が、[[衡山県]]では[[洣水]]が、[[株洲市]][[淥口区]]で淥水が、[[湘潭市]]で[[漣水]]が流入する。[[長沙市]]の中心で[[瀏陽河]]と[[撈刀河]]が、[[望城区]]高塘嶺街道で[[溈水]]が流入し、[[岳陽市]][[湘陰県]]の濠河口で左右に分かれて[[洞庭湖]]に注ぐ。
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湘江流域の海抜高度は、上流と下流で差は大きくない。ただし起伏は多く、雨水は速やかに谷底へ流れて水が川に集中するのも早い。湘江をはじめ各支流は上流では山地を屈曲しながら流れ、渓谷を形成している。湘江の[[永州市]]より上流では水流が早く急で、川は山の岩層を削り峡谷を作っている。[[石灰岩]]の分布が多いため[[鍾乳洞]]なども多く、洞窟を通ってきた地下水が大量に川に供給される。[[懐化市]]から[[衡陽市]]までの間が湘江の中流で、沿岸は起伏のある丘陵になっており、その間に盆地や峡谷が続いている。[[衡山県]]から先が下流で、地勢は平坦であり川の流れは緩やかで、川に沿って砂州が断続的に続く。湘江の河口付近には大小の湖沼が広がっているが、これらは洞庭湖が現在より広かった頃の名残である。
 
上流の広西チワン族自治区桂林市[[興安県]]には、北へ流れる湘江と、その西方を流れる[[珠江]]支流の[[漓江]]とを結ぶ長さ30kmあまりの[[運河]]「[[霊渠]]」がある。これは[[秦]]の[[始皇帝]]が[[南越国]]征服のために築かせたとされるもので、双方の川の水がここで交換されている。
 
=== 主な支流 ===