「MiG-21 (航空機)」の版間の差分

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=== 運用 ===
MiG-21は[[ソビエト連邦|ソ連]]製だけでも各型合わせて1万機以上という超音速機としては他に例を見ない数の機体が生産されており、戦後世界で最も成功した[[戦闘機]]のひとつである。改良を重ねながら、これほどまでに改良が進み、長期に亘って生産された理由としては、後継機たる[[MiG-23 (航空機)|MiG-23]]がMiG-21を全面的には凌駕できなかった点も挙げられる。実際、[[MiG-19 (航空機)|MiG-19]]譲りのMiG-21の格闘性能は非常に高く、これを全面的に凌ぐ機体は[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の[[F-16 (戦闘機)|F-16]]、そして[[MiG-29 (航空機)|MiG-29]]の登場を待たねばならなかった。
 
20182019年現在でも世界各国の[[空軍]]に配備されており、近代化改修を行った機体のみならずをはじめとして、今後も多数運用され続けられると見られている。また、MiG-21は超音速[[戦闘機]]としては他に類を見ないほど構造が簡単で維持しやすいため、より大型で近代的ながらも維持の難しい[[MiG-23 (航空機)|MiG-23]]や[[MiG-29 (航空機)|MiG-29]]などの新世代機あえて退役させてMiG-21に統合した国もある。これは、[[冷戦]]後の[[軍縮]]の一つの典型といえよう。MiG-29やMiG-23MFを退役させてMiG-21ランサーを残した[[ルーマニア]]や、MiG-23MLDなどを退役させてMiG-21bis SAUを残した[[ブルガリア]]などがこれに当てはまる。
 
一方、MiG-21は機体の規格がまちまちで、その点で整備が煩雑であるとに支障をきたしやす欠点があるとされている。ルーマニアでMiG-21を近代化改修する際、「部品・規格等の統一」が最重要改修点のひとつに挙げられていた。
 
またアメリカやヨーロッパといった西側諸国の一部の国で、兵器類を取り外し払い下げられた機体及び練習型など非武装タイプの機材を個人が所有し、娯楽目的で飛行させているケースもある。
 
=== 実戦 ===