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→‎歴史: ポルトガルのAzeiteについて追加。
2011年度の植物油生産量の表を復活。他の表との整合性を保つ。
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油は[[英語]]で''Oil''であるが、その語源は[[ラテン語]]の油および[[オリーブ油]]を意味する''oleum''と[[ギリシャ語]]で[[オリーブ]]の木を意味する''elaion''である<ref>Online Etymology Dictionary [http://www.etymonline.com/index.php?term=oil&allowed_in_frame=0 Oil] </ref>。多くの[[ヨーロッパ]]の言語で油はオリーブ由来の''ol''で始まる単語である。
 
同じラテン語属の[[スペイン語]]では、約700年間の[[イスラム]]支配の影響から、オリーブが''Aceituna''、オリーブオイルが''Aceite de oliva''、そして油一般が''Aceite''となっている。この語源は[[アラビア語]]でオリーブを意味する{{lang|ar|الزيتونة}}-zaytūnahがスペインで''Aceituna''となり<ref>{{citacite librobook|apellidoslast=María Sánchez Galera|nombrefirst=Juan y José María|títulotitle=Vamos a Contar Mentiras|añoyear=2012|editorialpublisher=Edaf|isbn=9788441432116}}</ref>、アラビア語でオリーブのジュースを意味するazzaytまたはazzaitからスペイン語の''Aceite''となったものである<ref> [http://etimologias.dechile.net/?aceite ACEITE] </ref>。[[ポルトガル]]もスペイン同様にイスラムの支配下にあり、似通った経緯をとったが、''[[:pt:Azeite|Azeite]]''はオリーブオイルのみを指し、その他の植物油はギリシャ・ラテン語起源の''[[:pt:Óleo vegetal|Óleo vegetal]]''となっている。このように、多くの国でオリーブが油という単語の起源となっている。
<!-- スペイン語の語源がアラビア語のオリーブであることからアラビア語圏では油は同様にオリーブ起源と考えられる。その他の国(例えばココナッツの起源と考えられているインド、インドネシアとかロシアとか)で異なった起源があれば追加されたし -->
 
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パーム油は果房あたり約20%の収率で、面積当たりの採油量は大豆油の約10倍である<ref>地球環境センター [http://gec.jp/main.nsf/cc0545bc7408f27649256b47001a7489/bc492a2942855bea492576e90042580e/$FILE/FS200101.pdf 「マレーシアにおけるパームオイル廃液の調査(仮題)」] </ref>。アブラヤシの果肉の含油率は51-67%<ref>kotobank - 日立ソリューションズ・世界大百科事典 [http://kotobank.jp/word/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%A0%E6%B2%B9 「パーム油」] </ref>
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
|+ 各油糧種子の含油率<br>(油分重量/油糧種子重量)<ref>島根大学・生物資源科学部 [http://www.ipc.shimane-u.ac.jp/food/kobayasi/hikaku7_2007.html 「比較作物論 第6回 油料作物 後編」] </ref>
! 作物 !! 含油率 !! 備考
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2010/11年度(10月から翌年9月)の油糧種子の生産量<ref>日本植物油協会 - ISTA Mielke社「Oil World誌」 [http://www.oil.or.jp/kiso/seisan/seisan01_01.html 「1.1 世界の油糧種子の生産」] </ref>
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
|+ 油糧種子の生産量 (百万トン)
! 作物 !! 生産量 !! 主要産地国(百万トン)
128行目:
2010/11年度の油糧種子の輸出量<ref>日本植物油協会 - ISTA Mielke社「Oil World誌」 [http://www.oil.or.jp/kiso/seisan/seisan01_02.html 「1.2 世界の油糧種子の貿易」] </ref>
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
|+ 油糧種子の輸出量 (百万トン)
! 作物 !! 輸出量 !! 主要輸出国(百万トン)
155行目:
交易される2大油糧種子の大豆と菜種の主要輸入国は
* 大豆
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
|+ 油糧種子の主な輸入国と輸入量 (百万トン)
! 輸入国 !! 2006<br>/7 !! 2007<br>/8 !! 2008<br>/9 !! 200<br>9/0 !! 2010<br>/1 !! 2011<br>/2 !! 備考
176行目:
 
* 菜種
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
|+ 油糧種子の主な輸入国と輸入量 (百万トン)
! 輸入国 !! 2006<br>/7 !! 2007<br>/8 !! 2008<br>/9 !! 2009<br>/0 !! 2010<br>/1 !! 2011<br>/2 !! 備考
191行目:
 
== 植物油の生産量 ==
<!-- 記事中の各種表は2011年度分でひとまとめとなっている。油糧作物の生産量は激増しておりこれらの表の更新が必要と思われるが、その場合は少なくとも、油糧作物の生産・交易実績、各種油の生産および交易実績はセットで更新されるべき。またこれら各種実績の変遷の記述も必要である。 -->
2017/18年度の主な植物油の生産量<ref>日本植物油協会 資料集 https://www.oil.or.jp/kiso/seisan/seisan10_01.html] </ref>
2010/11年度の主な植物油の生産量<ref>日本植物油協会 - ISTA Mielke社「Oil World誌」 [http://www.oil.or.jp/kiso/seisan/seisan02_01.html 「2.1 世界の植物油生産」] </ref>
パーム油はアブラヤシの果肉から、パーム核油はアブラヤシの種子から、ヤシ油はココヤシの種子(ココナッツ)からのものである。
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
|+ 植物油の生産量 (百万トン)
! 植物油 !! 生産量 !! 主要生産国(百万トン)
|-
| パーム油 || 49.1 || インドネシア(23.7)、マレーシア(18.2)
|-
| 大豆油 || 41.4 || 中国(9.5)、米国(8.6)、アルゼンチン(7.2)、ブラジル(7.1)、インド(1.7)
|-
| 菜種油 || 23.6 || 中国(4.8)、ドイツ(3.2)、カナダ(2.8)、インド(2.5)、フランス(1.9)、日本(1.0)<ref name=JA2011/>
|-
| ひまわり油 || 12.4 ||
|-
| パーム核油 || 5.5 ||
|-
| 綿実油 || 4.7 ||
|-
| style="white-space:nowrap"|ピーナッツオイル || 4.0 ||
|-
| オリーブオイル || 3.3 ||
|-
| ヤシ油 || 3.1 ||
|-
| コーン油 || 2.4 ||
|-
| ごま油 || 0.86 ||
|-
| ひまし油 || 0.65 ||
|-
| アマニ油 || 0.57 ||
|-
| 合計 || 151.8 || 2004/05年度は115.6百万トンで34%増加しているが、これはバイオ燃料用途の増大によるものが大きい。
|}
 
2017/18年度の主な植物油の生産量
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
2017/18年度の主な|+ 植物油の生産量 2017/18年度<ref>日本植物油協会 資料集 https://www.oil.or.jp/kiso/seisan/seisan10_01.html] </ref>(百万トン)
! 植物油 !! 生産量 !! 主要生産国(百万トン)
|-
230 ⟶ 265行目:
全世界の2010/11年度の植物油の生産量は1.5億トンであったが6千4百万トンは輸出された。輸出の2/3強はパーム油、パーム核油、ヤシ油であった<ref>日本植物油協会 - ISTA Mielke社「Oil World誌」 [http://www.oil.or.jp/kiso/seisan/seisan02_02.html 「2.2 植物油の貿易」] </ref>。
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
|+ 植物油の貿易量 (百万トン)
! 作物 !! 貿易量 !! 主要輸出国(百万トン)
266 ⟶ 301行目:
以下の表は2011年度の各国の食用および非食用を含めた植物油消費量と人口から一人あたりを推計したものである<ref name=VO_kyokai>日本植物油協会 - ISTA Mielke社「Oil World誌」 [http://www.oil.or.jp/kiso/seisan/seisan03_01.html 「3.1 1人当たり消費量の世界比較」] </ref>。
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
|+ 各国の植物油の消費量 (千トン)
! !! アメリカ !! ブラジル !! アルゼンチン !! ドイツ !! フランス !! イタリア !! マレーシア !! インド !! 中国 !! 日本 !! 世界計
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[[EU]]においては菜種油の総消費量939万トンの63%がバイオディーゼル用途であった(2011年)。米国、アルゼンチン、ブラジルでは大豆油がバイオディーゼルの生産につかわれている。以下の一人あたりの消費量の表では米国、ブラジル、アルゼンチン、ドイツ、フランス、イタリアの消費量が日本の数倍となっているが全てが食用ではなくバイオディーゼル用途の消費も含まれている。 各国では2百万トン前後の植物油がバイオディーゼル用途で消費されている。
 
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:small"
|+ 各国1人あたりの植物油の消費量と割合
! !! アメリカ !! ブラジル !! アルゼ<br>ンチン !! ドイツ !! フランス !! イタリア !! マレー<br>シア !! インド !! 中国 !! 日本 !! 世界