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'''カードダス'''(''CARDDASS'')は、[[バンダイ]]の[[トレーディングカード]]、またはそれを販売する[[自動販売機]]の総称。同社の[[登録商標]]で、名前は[[1988年]]当時話題になっていた[[アメダス]]にあやかり、子供の情報源を目指して命名された<ref>「[http://www.bandai.co.jp/releases/J2004052401.html プレスリリース]」バンダイ、2004年5月24日。</ref>。
 
[[漫画]]や[[アニメ]]などのキャラクターを題材としているのが特徴。カードダスに書かれた箔マークは、どのカードにもプリズムのように高級感のある部分を入れたいという意図と、悪質なコピー製品を防止する目的で導入されている<ref name="daizenshu"/>。自動販売機は1枚20円の「カードダス20」や、1991年より使用された<ref name="daizenshu">「完璧解説!カードダス パーフェクトヒストリー」『DRAGON BALL大全集別巻 ドラゴンボールカードダス パーフェクトファイル PART1』[[集英社]]、1996年2月18日、128-131頁。</ref>5枚セット100円の「カードダス100」などがあり、駄菓子屋やスーパーマーケットなどに設置された。初期の[[Vジャンプ|ブイジャンプ]]にはカードダスを題材とした漫画燃えろ武伊!も掲載<ref name="daizenshu"/>。Vフェスなどのイベントでも大々的に取り上げられ、公式本も発売された。
 
== 歴史 ==
初登場は1988年の「[[東京おもちゃショー]]」。当時、自動販売機を使ったカード販売は例が無かった<ref name="daizenshu"/>。当時、バンダイのイベンダー事業部は『[[SDガンダム]]』の[[ガシャポン]]の成功の流れでキャラクターカードの商品化を企画しており、それが形となった<ref name="HH" />。1988年6月から発売が開始され、最初のラインナップとして『SDガンダム』、『[[ウルトラ怪獣一覧|ウルトラ怪獣]]』、『[[聖闘士星矢]]』などのカードダスが店頭に並ぶ<ref name="HH" />。[[コミックボンボン]]とのタイアップにより『SDガンダム』が成功し、1988年11月から販売が開始された『[[カードダス ドラゴンボールシリーズ|ドラゴンボール]]』が1991年には一番人気となり、『ドラゴンボール』と『SDガンダム』が売り上げにおける中心核となった<ref name="HH" />。1992年末からは『[[ロックマン]]』、『[[ストリートファイターII]]』などのゲーム作品や、女児向けの『[[美少女戦士セーラームーン (テレビアニメ)|美少女戦士セーラームーン]]』のカードダスを販売し、購買層が広がる<ref name="HH" />。『セーラームーン』は1994年には『ドラゴンボール』と『SDガンダム』に並ぶ人気シリーズとなる<ref name="HH" />。
 
[[1994年]]にはカードダスの展示販売イベント「カードダス究極博」が開催されるなどブームとなった。[[1990年]]から[[東南アジア]]でも発売が開始<ref name="HH">{{Cite journal|和書|date = 1994|title = カードダスの歴史を探れ!|journal=[[ハイパーホビー]]|series = [[テレビランド]]カラーグラフ|publisher = [[徳間書店]]|page=50|id = 雑誌コード:66612-91}}</ref>。ヨーロッパでは1993年にスペインを始めに販売が開始<ref name="HH" />。台湾、香港、韓国、タイ、シンガポールのアジア圏、オランダ、フランス、スペインのヨーロッパ圏、アメリカにおいても各国の言葉で書かれた海外版が販売され、香港の文化傅信有限公司(ぶんかでんしんゆうげんこんす)刊「EX-am」など香港などにおける雑誌でも毎号特集記事が掲載された<ref name="daizenshu"/>。
 
1992年からはカードダスの最新情報、小冊子「カードダスコレクション・アドベンチャー」も店頭で配布された。1994年10月からは『[[週刊少年ジャンプ]]』のキャラクターと中心とした展示、販売、イベント、オリジナルグッズ、プレゼント大会などが行われ、ドラゴンボールカードダス本弾の全種類の再発売も行われた「カードダス究極博」も開催。このイベントは1995年にも開催されている。1991年には累計14億枚を突破しており<ref name="daizenshu"/>、累計販売数は、[[2008年]]3月末時点で約87億5000万枚。自動販売機カードダスマシンの設置台数は約10万台に上る<ref>{{Cite web |date=2008-12-09 |url= http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/news/20081209/1021713/ | format= | title= バンダイ、カードダス「ドラゴンボール」シリーズを20年ぶりに復刻 | publisher= [[日経トレンディネット]] | accessdate=2011-10-27}}</ref>。
 
『[[マジック:ザ・ギャザリング]]』など[[トレーディングカードゲーム]]が話題になると、カードダスもゲーム性の高い[[データカードダス]]などへと進化していった。また2008年9月より、カードダス20周年を記念したオリジナルのTCG「'''[[バトルスピリッツ]]'''」(バトスピ)を展開している。同カードゲームはMTGの主要スタッフであるマイケル・エリオットが原案として関わっており、一部MTGの要素を受け継いでいる。
 
2018年にカードダス30周年を記念して「30周年記念カードダスミニ自販機」の復刻版が発売された。また、『SDガンダム』、『ドラゴンボールシリーズ』の復刻版カードダスも発売された<ref>「[https://news.goo.ne.jp/article/getnavi/trend/getnavi-https_getnavi.jp_p_322842.html 懐かしすぎてヤバかった…「カードダス」復刻セレクション+「ミニ自販機」で30年前にトリップした話]」[[gooニュース]]、2018年11月22日。</ref>。
 
== 種類 ==