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'''Mr.Boo!''' (ミスター・ブー)は、
#[[香港]]の人気[[タレント]][[喜劇]][[俳優]]である[[マイケル・ホイ]](許冠文)主演のコメディ映画『[[Mr.Boo!ミスター・ブー|半斤八兩]]』(1976年)の邦題。
#日本において、マイケル・ホイ主演の[[コメディ映画]]作品の、日本ついておける総称・''' シリーズものとして扱った場合の総称''' 。本稿で解説
 
== シリーズとしてのMr.Boo! ==
「Mr.Boo!」あるいは「新Mr.Boo!」作品いずれも、制作当時([[1970年代香港返還|返還]]半から[[1980年代]]にかけての香港社会を皮肉ったテーマもしくは[[サブテキスト]]とする、風刺色の強い[[コメディ]]映画である。これまでの香港映画の常識を覆し、それまでアクション中心だった香港映画のあり方を変えた
 
それぞれ独立した作品だが、『半斤八兩』を『Mr.Boo!』の邦題で公開しヒットしたことから、配給元の[[東宝東和]]が他のマイケル作品にも「Mr.Boo!」または「新Mr.Boo!」の邦題をつけ、シリーズもののように宣伝・公開した。
実はマイケル・ホイの各作品はいずれも単独の作品であり、シリーズとして制作されたものはない。
日本で最初に公開されたマイケルの作品『半斤八兩』を、配給元[[東宝東和]]が『Mr.Boo!』というオリジナルの邦題で公開し、これが大ヒット。東和は早速マイケルの他作品の公開を決めたが、集客の連鎖を狙うため邦題にはいずれも「Mr.Boo!」あるいは「新Mr.Boo!」のタイトルを付け、シリーズもののように宣伝したのである。
 
[[フジテレビジョン|フジテレビ]]『[[ゴールデン洋画劇場]]』で放映されたマイケル・ホイの吹き替えは、ほとんどを[[広川太一郎]]が担当。[[2005年]]に[[ユニバーサル・ピクチャーズ#日本法人|ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン]]で[[DVD]]化されたものも同様である。
『[[キャノンボール (映画)|キャノンボール]]』では1980年劇場公開当時、英語のセリフでもマイケルの役名がミスター・ブーとはっきり発言されていたが、これは該当シーンのTVキャスター役のセリフが、東宝東和により改変され吹き替えられているためである。国際版では[[ジャッキー・チェン]]とマイケル・ホイの役名は俳優名と同じであるが、TVキャスターはたどたどしい日本語を喋っていて、ジャッキーとマイケルを日本人と紹介するうえ、当人たちは広東語で会話しているなど不自然さが目立つがゆえの改変だった<ref>2014年11月25日に発売されたエクストリーム・エディション版ソフトには、インターナショナル版と日本公開版が収録されている為確認できる。</ref>。
 
[[フジテレビジョン|フジテレビ]]『[[ゴールデン洋画劇場]]』で放映されたマイケル・ホイの吹き替えはほとんど[[広川太一郎]]が担当。[[20052004年]]に[[ユニバーサル・ピクチャーズ#日本法人|ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン]]で[[DVD]]化されたもの一部作品は吹き替えなしだが、大半が広川の吹き替え版である。[[2004年]]に『[[新世紀Mr.Boo! ホイさま カミさま ホトケさま]]』のタイトルで主役を[[ラウ・チンワン]]に変えてリメイクされた。マイケル・ホイ本人も特別出演している。おり、日本語吹き替えはシリーズに引き続き広川太一郎が担当した。
 
== 映画音楽 ==
『Mr.Boo!』の日本公開後、[[ポリドール]]から[[サミュエル・ホイ]]が歌う映画のテーマ曲のLPレコードやEPレコードが発売された。日本においてそれまで[[広東語]]の歌謡曲が販売されたことはなく、初の作品となった。テーマ曲『半斤八兩』のEPレコードは売れ行きもよく、[[赤塚不二夫]]作詞などの共作版も発売された。また、続く『Mr.Boo!インベーダー作戦』『Mr.Boo!ギャンブル大将』もLPレコード、EPレコードが発売された。
 
== 幻の作品 ==
原題『天才與白癡 / The Last Message』([[1975年]])は、当時のマイケル・ホイ主演・監督作品の中で唯一日本で公開されず、さらにはビデオやDVDリリース発売されていなかった。しかし、2013年7月に『[[Mr.Boo!天才とおバカ]]』という邦題でBlu-rayDVD/ブルーレイソフトが発売、40年越しの日本初上陸となった。
 
日本で公開されなかった理由は明確ではらかにされていないが、元々第4弾として公開する方向で話が進んでいたのが、急遽公開中止に至った様で、この映画作品の舞台が[[精神病院]]であるからだったために自主規制したもの見られている。この件についてマイケル・ホイは『[[映画秘宝]]』[[2005年]][[11月]]号でのインタビューで、日本の[[配給会社]]に対してする不満を口にしている。
 
== シリーズ一覧 ==
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*[[Mr.BOO!花嫁の父|Mr.Boo!花嫁の父]](原題:『煎釀三寶』 2004年、[[大阪アジアン映画祭]]2006で「Mr.BOO! 愛憎バトル」の邦題で上映・DVD)
 
== タイトルにMr.BOO!の邦題が付かずにビデオ化されたないマイケル・ホイ主演のコメディ映画作品 ==
*[[ホンコン・フライド・ムービー]] (原題:『雞同鴨講』 [[1988年]]、日本未公開・ビデオ・DVD)DVD、のちに『新Mr.Boo!香港グワグワコケコッコ戦争』の邦題でも流通)
*[[ミスター・ココナッツ]] (原題:『合家歡』 [[1989年]]、日本未公開・ビデオ・DVD)
*[[フロント・ページ (香港映画)|フロント・ページ]] (原題:『新半斤八兩』 [[1990年]]、日本公開1992年) - Mr.Boo!(『半斤八两』)の唯一の続編。
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*創業玩家([[2000年]]、日本未公開・DVDなし)
 
== 初顔合わせトリビア ==
*『[[キャノンボール (映画)|キャノンボール]]』では1980年劇場公開当時、英語のセリフでもマイケルの役名を「ミスター・ブーはっきり発言され紹介していたが、これはシーンのTVテレビキャスター役のセリフが東宝東和により改変され吹き替えられているためである国際版オリジナルでは[[ジャッキー・チェン]]とマイケル・ホイの役名は俳優名と同じであるが、TVキャスターはたどたどしい日本語を喋っていて、相棒の[[ジャッキー・チェン]]マイケルをもども日本人と紹介する設定で当人たちはにもかかわらず広東語でしているなど不自然さが目立つがゆえの改変だった<ref>2014年11月25日発売されたエクストリーム・エディション版ソフトにはなど、インターナショナル版と日本公開版が収録されているソフトで確認できる。</ref>。
* Mr.Boo!BOXボックス発売記念[[イベント]]でマイケルと広川の夢のとがめて合わせが実現しファンを大いに沸かせた。マイケルは「僕の役はちょっとみっともなくて'''どスケベ'''でどケチな広川氏にピッタリ」と"絶賛"し、広川は「ずっと吹き替えしたせいか初めて会ったとは思えない」と述べた。
 
== 脚注 ==