「セルゲイ・ラフマニノフ」の版間の差分

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=== 演奏家として ===
==== ピアノ演奏 ====
[[ファイル:Rachmaninoff Seated at Steinway Bain.jpg|right|thumb|200px|ラフマニノフとピアノ]]
ラフマニノフはピアノ演奏史上有数の[[ヴィルトゥオーソ]]であり、作曲とピアノ演奏の両面で大きな成功を収めた音楽家として[[フランツ・リスト]]と並び称される存在である<ref name="piano-pianist" />。彼は身長2メートルに達する体躯と巨大な手の持ち主で、12度の[[音程]]を左手で押さえることができたと言われている(小指でドの音を押しながら、親指で1オクターブ半上のソの音を鳴らすことができた)。また指の関節も異常なほど柔軟であり、右手の人指し指、中指、薬指でドミソを押さえ、小指で1オクターブ上のドを押さえ、さらに余った親指をその下に潜らせてミの音を鳴らせたという。恵まれたこの手は[[マルファン症候群]]によるものとする説もある<ref>D A B Young: "Rachmaninov and Marfan's syndrome", ''British Medical Journal'' 293, 1986 Dec 20-27, pp1624-6</ref>。
 
ロンドンで彼のピアノ演奏に度々接した音楽評論家の[[野村光一]]は「彼のオクターヴは普通の人が6度を弾くときぐらいの格好」になったと証言している。野村はさらに続けて次のように述べている<ref name="piano-pianist" />。