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'''佐川 眞人'''(さがわ まさと、[[1943年]][[8月3日]] - )は、日本の[[研究者]]・[[実業家]]。[[ネオジム磁石]]の発明者として知られている。インターメタリックス株式会社
== 略歴 ==
1966年[[神戸大学]]を卒業、1968年神戸大学[[大学院]]で修士、1972年[[東北大学]]大学院で金属材料工学を研究し[[博士(工学)|工学博士]]。博士論文が『金属表面皮膜のエピタクシャル歪に関する研究 』であるように、もともとは磁石を研究していたわけではなかったが、1972年[[富士通]]に入社し磁性材料の研究を命じられる。研究を重ねる中で従来の「強い磁石はコバルトを主成分にしないとできないという常識」に疑問を持ち、鉄とレアアースの組み合わせでの磁石開発に取り組む。ネオジム磁石のアイデアを見出し研究中の1982年に富士通を退社、[[住友特殊金属]](現、[[日立金属]])に移籍し1982年5月ネオジム磁石を作り上げた。1988年住友特殊金属を退社し永久磁石に関する研究開発を専門にするインターメタリックス株式会社を設立し代表取締役社長。2012年から2017年まで同社最高技術顧問<ref name="インターメタリックス株式会社創業者プロフィール"/><ref name="FACTA">[http://facta.co.jp/article/201303014.html 「「脱レアアース」は無用 最強の磁石さらに強く-佐川眞人氏」FACTAonline]2016年9月26日閲覧</ref> 。2013年 NDFEB株式会社を設立し代表取締役<ref>[https://www.smrj.go.jp/incubation/kkvp/companylist/report/frr94k000000h31x.html 京大桂ベンチャープラザ入居者紹介・NDFEB株式会社]</ref>。2016年 大同特殊鋼株式会社顧問に就任<ref name="インターメタリックス株式会社創業者プロフィール"/>。
== ネオジム磁石の開発 ==
佐川が富士通時代に磁石の研究に取り組んでいたときには、鉄が主成分の磁石では強い磁石は作れず、強い磁石は[[コバルト]]を主成分としたものであることが常識とされていた。しかしコバルトは希少で高価であり、資源も偏っていた。そこで佐川は鉄と[[レアアース]]の組み合わせで強い磁石を作ることができれば安く安定した磁石が提供できるものと考えた。鉄を主成分にした磁石が強い磁性を持つことができないのは鉄の原子と原子の距離が近すぎるためと知った佐川は「ならば[[ホウ素]]など原子半径の小さい元素を加えれば、鉄の原子間距離を広げられるのではないか<ref name="FACTA"/>」と考え、この考えをもとに試行錯誤のすえネオジム磁石を完成させた<ref name="FACTA"/>。
佐川が発明したネオジム磁石は[[ネオジム]]、鉄、ホウ素を主成分とするが温度が上がると保磁力が落ちるため、その欠点をカバーする目的で[[ジスプロシウム]]を添加する。しかしジスプロシウムは資源が中国に偏り、また磁石のエネルギーを相殺する作用がある。佐川は自分が設立したインターメタリックス株式会社やNDFEB株式会社においてジスプロシウム無しでも高温に耐え
== 受賞 ==
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