「ツークツワンク」の版間の差分

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== 一方だけのツークツワンク ==
{| style="float:left"
|-
|
{{Chess diagram
| tleft
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|黒負け。
}}
|}
 
図1において黒番なら1...Kg8またはKh8とキングを動かすしかなく、2.Kxg6で基本的な白勝ちの形になる。ただし黒は'''もしパスできるなら負けない。'''つまり、黒はツークツワンクの状態になっている。
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== 相互ツークツワンク ==
{| style="float:right"
|-
|
{{Chess diagram
| tright
70 ⟶ 63行目:
|白番ならドロー、黒番なら黒負け。
}}
 
|-
|
{{Chess diagram
| tright
85 ⟶ 77行目:
|白番ならドロー、黒番なら黒負け。
}}
 
|-
|
{{Chess diagram
| tright
100 ⟶ 91行目:
|白番なら白負け、黒番なら黒負け。
}}
|}
 
* 相互ツークツワンクとは、白黒ともに有効な手待ちがなく、ツークツワンクの状態になっていることを言う。英語では「reciprocal zugzwang」または「mutual zugzwang」と言う。
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下記以外にも変化手順はあるが、本稿はエンドゲーム(終盤戦)の解説ではない。ここではメインラインだけを紹介する。
 
:'''; 相互1:'''
:: '''白番 :''' 1.Ke6 ドロー([[ステイルメイト]])
:; 白番:: '''1.Ke6 ドロー([[ステイルメイト]])
:; 黒番 ''' : 1...Kf7 2.Kd7 以下、ポーンを[[ポーン#プロモーション(昇格・成る)|プロモーション]]させて白勝ち。
:
:'''; 相互2:'''
:: '''白番 :''' 1.Kd5 Kd7 2.c5 Kc7 3.c6 Kc8! 4.Kd6 Kd8! ドロー
::; '''黒 ''' :1...Kd5 Kd7 2.Kb6c5 Kc8Kc7 3.Kc6c6 Kc8! 4.Kd6 Kd8!  以下、4.c5でも4.Kb7でも白勝ち。ドロー
:; 黒番:: 1...Kd7 2.Kb6 Kc8 3.Kc6 Kd8  以下、4.c5でも4.Kb7でも白勝ち。
:'''相互3:'''
:
:: '''白番 :''' 1.Kf6 Kxe4 黒勝ち
:'''; 相互3:'''
:: '''黒番 :''' 1...Ke3 2.Kxe5 白勝ち
::; '''白番 ''' : 1.Kf6 Kxe4 黒勝ち
::; '''黒番 ''' : 1...Ke3 2.Kxe5 白勝ち
 
{{clear}}
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== 中盤でのツークツワンク ==
中盤でのツークツワンクも、まったく存在しないわけではない。しかし非常に起こりにくく、また起こった場合は複雑な局面になる。下図は「Alexander Alekhine vs Aron Nimzowitsch, San Remo 1930」のゲームより。
 
{| style="float:left"
|-
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{{Chess diagram
|tleft
136 ⟶ 127行目:
| 現在'''白番'''。
}}
 
|
{{Chess diagram
|tleft
150 ⟶ 141行目:
| '''4.h4!''' で ツークツワンクに
}}
|}
 
 
'''図2'''から、
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== 注釈 ==
{{脚注ヘルプ}}
<div class="references-small"><references /></div>
<references />
 
== 関連項目 ==
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== 参考文献 ==
*「Winning Chess Strategies」 Yasser Seirawan著 ISBN 1857443853
 
 
{{チェス}}