「シフォンケーキ」の版間の差分

[[ファイル:Chiffon cake 01.jpg|thumb|200px|right|シフォンケーキ]]

[[ファイル:Chiffon cake 02.jpg|thumb|200px|right|デコレーション後のシフォンケーキ]]

== 概要 ==

[[1927年]]に[[アメリカ合衆国]][[カリフォルニア州]][[ロサンゼルス]]の一介の[[保険会社|保険]]外交員で料理愛好家、ハリー・ベーカー（Harry Baker、[[1884年]] - [[1974年]]）によって、卵白のみを用いて作る{{仮リンク|エンジェルフードケーキ|en|Angel food cake}}を元に考案され、食感が[[絹織物]]の[[シフォン]]のように軽いことから名付けられた。ベーカーのシフォンケーキは、[[ハリウッド]]の芸能人のパーティやブラウン・ダービー（[[w:Brown Derby|Brown Derby]]）レストランから注文を受けるほどの人気を博した。ベーカーはレシピを公表しなかったため、その製法は長く謎とされていたが、[[1947年]]、自らの高齢などを理由にレシピが[[:en:General Mills|ゼネラルミルズ社]]に売却され<ref>売却額は当時の日本円で1億とも2億とも言われており、ベーカーはその後、悠々自適の生活を送った。</ref>、長い間の謎とされてきた「生地に植物油（[[サラダ油]]）を加える」という事がこの時に明らかにされた。ゼネラルミルズ社が[[1950年]]に出版したレシピには[[ベーキングパウダー]]が入っていた<ref>[[:en:Jean Anderson (cookbook author)|Jean Anderson]]. The American Century Cookbook. Potter, [[1997年]]。451頁</ref>が、多量のよく泡立てた[[卵白]]（[[メレンゲ]]）が膨張剤として十分に作用するため、下記のようにベーキングパウダーを省略したレシピも多い。発表後、アメリカでは爆発的なブームとなったがそのピークは10年ほどだった。