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'''オルニチン''' (ornithine、略称 Orn) は、[[アミノ酸]]の1種で、有害な[[アンモニア]]を[[尿素]]に変換する[[尿素回路]]を構成する物質の1つである<ref name=jssmn.50.2_185>浅桐公男、[https://wwwdoi.jstageorg/10.jst.go.jp/article11638/jssmn/.50/2/50_185/_article/-char/ja/.2_185 オルニチン] 外科と代謝・栄養 Vol.50 (2016)年 50巻 No.2 p.185-187, {{doi|10.11638/jssmn.50.2_185}}, 日本外科代謝栄養学会</ref>。[[アルギニン]]の分解によって生成する。分子式は {{chem|C|5|H|12|N|2|O|2}}、[[IUPAC命名法]]では 2,5-ジアミノペンタン酸(2,5-diaminopentanoic acid)と表される。[[分子量]]は 132.16。2番炭素が[[キラル中心]]であるため、1対の[[鏡像異性体]]を持つ。これらのうち天然型は L体(S体)で、[[CAS登録番号]]は [70-26-8] である。なお、D体(R体)の[[CAS登録番号]]は 348-66-3、[[ラセミ体]](S体とR体の等量混合物)の[[CAS登録番号]]は [616-07-9] である。
 
オルニチンを人工[[タンパク質]]の材料とする研究が行われたが、オルニチンが[[ラクタム]]化(環状化)してしまい以降のペプチド結合が作れなくなってしまったため、失敗に終わった<ref>
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| issue = 7
| pages = 856-861
| publisher =
| date = 2013
| url = https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5539757/
| jstor =
| doi =
| accessdate = }}</ref>。
 
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== サプリメントとしてのオルニチン ==
オルニチンは[[成長ホルモン]]誘導体であり、同じアミノ酸の一種の[[アルギニン]]とともに、[[サプリメント]]に配合されていることがある。
 
[[サプリメント]]としてのオルニチンは[[糖蜜]]を原料とした[[発酵]]法によって工業的に生産されている。
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== オルニチンが多く含まれる食品 ==
* [[シジミ]]
* [[だだちゃ豆]]<ref>阿部利徳、[https://doi.org/10.1270/jsbbr.13.1 「【原著論文】エダマメにおけるダダチャマメ系品種の生育および成分特性」] 阿部利徳 育種学研究』 2011年 13:巻 1号 p.1-10 2011年, {{doi|10.1270/jsbbr.13.1}}, 日本育種学会</ref>
* [[ブナシメジ]]
* [[ホンシメジ]]
76行目:
| issue = 06
| pages = 801-811
| publisher =
| date = September 2011
| url = https://www.cambridge.org/core/journals/british-journal-of-nutrition/article/retinal-risks-of-highdose-ornithine-supplements-a-review/EFEBE6BE408FC5EE48D871AD802A19B7
| url = http://journals.cambridge.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=8376161&fileId=S0007114511003291
| jstor =
| doi = 10.1017/S0007114511003291
| accessdate = }}</ref>