「ゲーデル解」の版間の差分

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'''ゲーデルの解''' (Gödel solution)は、[[一般相対性理論]]の[[アインシュタイン方程式]]の厳密解の一つ。[[クルト・ゲーデル]]が1949年に発表した。[[物質分布]]を規定する[[ストレス・エネルギー・運動量テンソル]]を、回転する一様な[[ダスト粒子]]として仮定し、ゼロでない[[宇宙項]]を仮定したアインシュタイン方程式のもとで得られる。<p>
ゲーデルの解には時空特異点は存在しない。この解は、宇宙項の大きさをダストの密度によって再定義するなど多分に人工的なものであるが、解としてはさまざまな奇妙な振る舞いをするため、[[アインシュタイン方程式]]そのものに内在する困難さを代表するものとして、よく登場する。
<p>[[時空]]がどこかを中心として自転している場合に相当するので、中心からはるかに離れ、回転速度が相対的に光速を越える場所では[[時間]]の輪が生じることになり、宇宙の歴史が周期的に繰り返される(過去と未来の区別が局所的にしか成立しない)と解釈することも可能である。したがって、時間旅行が理論的に可能にある。<p>