「遊仙窟」の版間の差分

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== 概要 ==
作者は[[唐]]の張鷟[[:zh:張鷟|(中文版)]] <ref>ちょうさく、660-732年?:前野直彬『六朝・唐・宋小説選』 p.471、一説に 657-730年(早稲田大学 古典籍総合データベース、[http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/he21/he21_02761/index.html 遊仙窟慶安5年本])。</ref>)と伝えられる。作者と同名の「張文成」なる主人公が、[[黄河]]の源流を訪れる途中、[[神仙]]の家に泊まり、寡婦の崔十娘(さいじゅうじょう)、その兄嫁の五嫂(ごそう)らと情を交わし、一夜の歓を尽くすが、明け方になり外のカラスが騒がしくなり情事中途半端に終わらせられる、というストーリーである。
 
唐代の[[伝奇小説]]の祖ともいわれるが、中国では早くから[[佚存書]]となり、存在したという記録すら残っていない<ref>前野直彬『六朝・唐・宋小説選』 p.471</ref>。後に[[魯迅]]によって日本から中国に再紹介された<ref>深澤一幸(1949年生-、大阪大学名誉教授)『葉徳輝の「双梅景闇叢書」をめぐって』,言語文化研究 (38), 67-91, 2012[https://doi.org/10.18910/24697 pdf]、p.80 。</ref><ref>『平成23年度筑波大学附属図書館特別展』パンフレット 遊仙窟の解説、p.24 江戸時代前期刊本の解説 下段に魯迅に関する記述がある。[https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/exhibition/kanseki/zuroku_H23_rev.pdf pdf]</ref>。