「国鉄205系電車」の版間の差分

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→‎サハ204形: 近畿車輌独自の仕様採用を記載
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JR東日本が、[[ラッシュ時]]の混雑に対応するために客用扉を片側6か所とした車両で<ref>[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]2012年7月号「JR車両ファイル2012;JR東日本」p.37</ref>、[[1990年]]より全車両が[[近畿車輛]]で製造された。本形式は、朝の最混雑時に対応して立席[[定員]]を増やせるように[[鉄道車両の座席#収容式座席|座席を跳ね上げる機能]]を有しており、[[車掌]]が[[操縦席|運転席]]より自動で座席をロックさせることが可能になっている。座席が利用可能となる時間は線区ごとに異なり、山手線・埼京線・[[東京臨海高速鉄道りんかい線|りんかい線]]は10時に、横浜線は9時にロック解除となる。同一線区では同じ時刻を目処に[[車掌]]がロックを解除する。ロックを解除すると座席端部に設置したランプが点灯し、乗客が手動で引き出して座席の使用が可能となる(これは安全面を考慮して手動式となっている)。収納については乗客のいない車両基地入庫後にボタン操作で自動収納(バネとガスダンパを使用)される。車内には解除時間まで座席を使用できない旨のステッカーが貼り付けされている。そのため、列車によっては入庫駅近くから利用可能となるものや乗客が引き出さない座席があるまま入庫するものもあった。また、いたずら防止のため乗客が一度引き出した座席はロックされてしまい、手動での収納ができない。
 
車体はコストダウンと出来栄え向上のため、近畿車輌が開発した「'''パネル式構体'''」を採用している<ref name="Kinki70th">近畿車輌「近畿車輌のあゆみ 創業70周年記念」93P・125P記事。</ref>。これは外板をディンプル板と呼ばれる補強材を用いてパネル化したものである<ref name="Kinki70th"/>。仕様見直しが行われ、各出入口は高さが 1,800 mm から 1,850 mm とされ、ドア間は1枚の縦長窓が配され、側窓は天地寸法 880 mm から 1,050 mm とされた。これは現代人の体格向上やラッシュ時に車内の圧迫感を減らすための目的でもある。台車は従来パネル式構体円錐積層ゴムほか、側窓へのガスダンパーとは異なりバランサー機構のユニット式下降窓、[[JR東日本651系電車|651系ハニカム構造]]で採ロールゴム式軸箱支持方式TR241B形が使されている。またドアなどけん引装置はリンク式からZリンク式に変更さ近畿車輌独自の技術を取り入た意欲作となっている(この台車方式は900番台・0番台のみ)<ref name="Kinki70th"/>
 
台車は従来の円錐積層ゴム式とは異なり、[[JR東日本651系電車|651系]]で採用したロールゴム式軸箱支持方式TR241B形が使用されている。また、けん引装置はリンク式からZリンク式に変更されている(この台車方式は900番台・0番台のみ)。
 
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