「マルモのおきて」の版間の差分

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'''高木護'''は大手[[文具]]メーカー『あけぼの文具』のお客様相談室に勤務する平社員。学生時代は[[学生野球|野球部]]に所属する万年補欠の[[捕手]]だった。ある日、野球部の同窓会が催され、護は野球部時代にバッテリーを組んでいた[[投手]]、'''笹倉純一郎'''と久しぶりの再会を果たす。純一郎は妻と離婚後、双子の'''薫'''と'''友樹'''を男手ひとつで育てており、この上なく慈しんでいた。
 
それから間もなく、勤務中に同級生から一本の電話が入り、純一郎が末期[[悪性腫瘍|がん]]で亡くなったと告げられ、護は激しく動揺する。純一郎は余命いくばくもない事を周囲に、特に護に気遣わせないようにと口止めしていたのだ。
 
両親を失った幼い薫と友樹は、それぞれ別の親戚のもとに引き取られる事を余儀なくされる。父を亡くした上、離れ離れになることは双子にとって辛く悲しいものであった。それから数日後、友樹の姿が消えたと連絡を受けた護は、薫と共に探し回り、[[イヌ|犬]]の'''ムック'''を連れた友樹を見つける。親戚の元に戻ることを頑なに拒む双子の姿に、護は二人を引き取る決意をする。