「新疆ウイグル自治区」の版間の差分

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第一次産業としては、[[コムギ|小麦]]、[[綿花]]、[[テンサイ]]、[[ブドウ]]、[[ハミウリ]]、[[ヒツジ]]、イリ[[ウマ|馬]]などが主要な生産物となっている。特にこの地域で生産される[[新疆綿]]といわれる綿は、[[エジプト綿]](ギザ綿)、[[スーピマ綿]]と並んで世界三大高級コットンと呼ばれ、繊維が長く光沢があり高級品とされており、日米欧に輸出され高級シャツ、高級シーツなどに利用される。また、中国四大宝石の中で最高とされる[[和田玉]]は[[ホータン市]]で産出される。この他、石油と天然ガスなどのエネルギー資源産業をはじめ、鉄鋼、化学、機械、毛織物、皮革工業が発達している。主要な工業地域として烏魯木斉、克拉瑪依、石河子(シーホーツ)、伊寧(イーニン)、喀什(カシュガル)が挙げられる。
 
エネルギー資源の影響で内陸部の割には[[2002年]]から[[2013年]]にかけて新疆の平均成長率は15%を超え<ref>{{cite web|publisher=[[CGTN]]|author=|accessdate=2019-10-28|date=2019-07-14|title=Xinjiang: Getting a fair share of the economic pie|url=https://news.cgtn.com/news/2019-07-14/Xinjiang-Getting-a-fair-share-of-the-economic-pie-Ik3BuG9iTe/index.html}}</ref>、特に中国最大級の[[油田]]があるカラマイは[[2008年]]には一人当たりの[[GDP]]が中国本土で最も高い都市となった<ref>{{cite news | url =https://blogs.wsj.com/chinarealtime/2011/11/07/an-important-hitch-in-chinas-urban-gdp-numbers/| title =An Important Hitch in China’s Urban GDP Numbers| publisher =[[ウォール・ストリート・ジャーナル]]| date= 2011-11-07| accessdate =2019-10-29}}</ref>。
 
省都のウルムチは200万人を超える人口規模で中央アジア最大の都市[[タシュケント]]に匹敵し<ref>D. Brunn, Stanley W. Toops and Richard Gilbreath. The Routledge Atlas of Central Eurasian Affairs . Routledge 2012 p.42</ref>、中国北西部および中央アジアで最も高いビル<ref>{{cite web|publisher=中建西部建设|author=|accessdate=2019-10-28|date=2014-08-25|title=新疆乌鲁木齐中天广场|url=http://cwcg.cscec.com/yjsl/jpgc/201408/2779858.html}}</ref>である{{仮リンク|中信銀行大廈|en|Zhong Tian Plaza}}(旧・中天広場)などの[[高層ビル]]で街並みは沿岸部の大都市のように近代化されている<ref>{{cite web|publisher=[[ダイヤモンド社]]|author=|accessdate=2019-10-28|date=2012-03-19|title=中央アジアの玄関都市ウルムチは年率GDP15%成長する魅惑の市場!|url=https://diamond.jp/articles/-/16640}}</ref><ref>{{cite web|publisher=The Atlantic|author=|accessdate=2019-10-28|date=2013-07-12|title=Central Asia's Most Important City Is ... Not in Central Asia|url=https://www.theatlantic.com/china/archive/2013/07/central-asias-most-important-city-is-not-in-central-asia/277764/}}</ref>。
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== 資源 ==
[[ファイル:Oil_well_in_Tsaidam.jpg|thumb|200px|right|新疆のツァイダム油田]]
新疆は[[石油]]と[[天然ガス]]の埋蔵量が豊富で、これまでに38カ所の[[油田]]、天然ガス田が発見されている。新疆の油田としては[[タリム油田|塔里木(タリム)油田]]、[[ジュンガル油田|準噶爾(ジュンガル)油田]]、[[トルファン市#経済|吐哈(トゥハ)油田]]が3大油田とされ、独山子(トゥーシャンツー)、烏魯木斉(ウルムチ)、克拉瑪依(ラマイ)、庫車(クチャ)、塔里木の5大精油工場で原油精製も行われている。
 
新疆の石油と天然ガスの埋蔵量は、それぞれ中国全体の埋蔵量の28%と33%を占めており、今日では[[油田]]開発が新疆の経済発展の中心となっている。特に、[[西部大開発]]政策開始以降は、[[パイプライン輸送|パイプライン]]敷設や送電線建設などが活発化している。これには、中国国内最大の油田であった[[黒竜江省]]の[[大慶油田]]の生産量が近年では減少してきたために、新疆の油田の重要性が相対的に増していることも関連している。