「読売アンデパンダン展」の版間の差分

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* [[1963年]](第15回展)
** 赤瀬川原平が『復讐の形態学(殺す前に相手をよく見る)』を出展。数か月かけて千円札を精密に模写した作品で、赤瀬川は後に通貨模造の罪で[[起訴]]された([[千円札裁判]])。当時の作品は破棄されたものも多いが、この作品は裁判の証拠として[[検察庁]]に押収されたため、結果として一連の作品が破棄されずに現存している。
** [[高松次郎]]が『カーテンに関する反実在性について』を出展。展示室に設置したテーブルからひもを長く伸ばすというコンセプトだったが、ひもは短かったので展示室の入口までしか伸びなかった。そのため翌日、[[中西夏之]]が長いひもを持ってきて、東京都美術館から上野駅までを繋げた(この瞬間、読売アンデパンダン展から延ばされたひもが鉄道を通じて全国につながった)。テーブルに結んだひもは読売の係の人に一度外されてしまったが、読売の係の人がフルチンで逆立ちをしている風倉匠に対処している間に再び作業を完了。その翌日、ひもでけが人が出て東京都美術館に警察が来る事態となり、たまたまその場に居合わせた篠原有司男がひもを回収して捨てた。
** [[風倉匠]]が『事物は何処から来て何処へ行く』を出展。「事物」とは「彼自身の行為(事)と肉体(物)」のことで、自分自身の「事物」を出展作品として、袋に入った[[小杉武久]](グループ音楽)の演奏に合わせて下半身裸(上はセーター)で館内を動き回って舞踏を行なったため、読売の係の人に制止される。袋の中で笛を吹いていた小杉武久も制止され、袋から出て事務室に連れていかれる。
** [[加藤好弘]](名古屋を拠点にする[[ゼロ次元]]のメンバー)が「ある入滅式マンダラ」として、布団に集団で横たわるパフォーマンスを行う(要するに布団でてい自分たちを出品した
** 赤瀬川原平らが美術館のロビーでままごとセットを使って「ミニチュア・レストラン」を開く。[[中西夏之]]らがその辺の客に呼び込みをして、本当のレストランだと勘違いして食券を買ったお客さんもいたとのこと。ミニチュアの入れ物で、本物のウズラの卵やワカサギなどが出さを、たばこ用のライターで調理して、ままごと用の食器に入て提供した。
 
* [[1964年]]