「オーケアノス」の版間の差分

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また、地上の全ての河川や泉の水は、オーケアノスの水が分かれて地下を通り、地上に現れると考えられていた(右の古代の[[アナクシマンドロス]]の世界観を絵にした地図で見る通り、世界は、大洋=オーケアノスが周囲を取り囲み、真ん中に、エウローパ、アシアー、リュビアーの三つの領域・大陸があることになっている)。
 
ギリシア神話における世界の創造説の一つとして、[[ホメーロス]]は、「オーケノアスは神々の親、万物の始まり」と歌っている(後述書 p.10)が、[[アリストパネス]]は、「ニックス(夜)という黒い巨鳥が風によって孕み、銀色の卵を産み、この卵から金色の翼をもったエロスが生まれた時、天地が別れた」と歌っている(後述書)。これらより広く知られているのは(後述書)、[[ヘーシオドス]]の『[[神統記]]』における「初期は天地海が一色単となっていたカオス=混沌の状態からガイア=大地の女神が生まれ、ガイアは愛の女神エロス・暗黒の神エレボス・天の神ウラノス・海の神ポントスなどを生み、その胸が神々の住所となった」とするものである(山室静 『ギリシャ神話 付北欧神話』 現代教養文庫 (1刷1963年)52刷1975年 pp.10 - 11)。
 
== その他 ==
* [[英語]]で大洋を意味する「'''ocean''' (オーシャン)」は、オーケアノスの名に由来する。
* [[真実の口]]はオーケアノスの顔とされる。
*古代ギリシャ人の娘が結婚前に川で水浴びをしたのは、オーケアノスの祝福を受け、豊かに生み出す力を授かるためだったとみられる(山室静 p.10)。
* [[OCEANUS]] - [[カシオ計算機]]の電波ソーラー腕時計のブランド。名前はオーケアノスに由来する<ref>{{cite web|url=https://oceanus.casio.jp/concept/|title=OCEANUS Concept|accessdate=2018-5-29}}</ref>。