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====事故・災害廃車====
事故により損傷し廃車となる事もある。[[JR福知山線脱線事故]]に被災した[[JR西日本207系電車]]に見られる様な原形を留めない場合や、修理費用が新製とほとんど変わらなくなる様な場合が典型例である。しかしながら、鉄道車両の場合は[[台枠]]と呼ばれる部位について、歪んだり変形したりした場合その修復は極めて難しく、[[新潟県中越地震]]で脱線した[[新幹線200系電車|新幹線200系電車K25編成]]など見た目は直りそうな車両であっても実際には修理不能として事故廃車(K25編成は修理不可というよりも脱線の状況の研究のために廃止となった)となる事がある。また、修理可能であったとしても、事故地点の地形的な問題から車体の搬出が困難であったり、被災路線の迅速な復旧作業に支障が出ると判断された場合、現地で解体される事もある。
*損傷が激しい事故廃車の場合、基本的に現地で解体される事となるが、警察から証拠物件の保持命令が出された場合はそれが解かれるまで車籍の抹消は一切できない。そのため、2005年(平成17年)の鉄道事故である福知山線脱線事故の207系や、[[JR羽越本線脱線事故]]の事故車は、大破しており既にレール上には存在していないが平成17年度内の車籍抹消はされていない。[[三鷹事件]]の際の先頭車であった[[国鉄63系電車|国鉄63系電車モハ63019]]の場合、裁判資料として事件後十数年間に渡って留置され続けた(その結果、モハ63型が実際には消滅したかの様に見えていたが、長年1両だけ残存していた。)。また東中野事故で唯一1両被災を免れた[[国鉄201系電車|国鉄201系電車クハ201-3]]も事故以来17年間予備車扱いとなり、その後ほとんど営業運転することなく[[2005年]][[12月20日]]に廃車されている。
*事故で廃車になった分は補填をしなければならないため、事故廃車となった車両が古い場合、或いは既に製造停止になっていた場合は他形式の車両を回すか、編成替えや改造で代替車両を製造する事となる。まだ新しかった場合には事故廃車となった車両と同じ車両を製造し直す。これを代替新造と呼ぶ。但し、事故車が廃車対象車であったり、残った車両が極端に少ない場合、また1形式1編成などの異端形式であった場合、残った車両も一緒に廃車となる事もある。そのため、[[名鉄1000系電車|名鉄1380系電車]]の様にわざわざ修理改造までして残すのはかなり稀な例である。