「張裔」の版間の差分

|出身地 = [[益州]][[蜀郡]][[成都]]県

|死去 = [[建興 (蜀)|建興]]八8年（[[230年]]）

[[郷挙里選公羊学|孝廉公羊春秋]]に推挙されたことがきっかけとなってを学び、広く[[劉璋史記]]に仕え、魚復県の・[[県長漢書]]・従事・帳下司馬を歴任読破したという。入蜀した[[許靖]]は益州に入るとから、張裔を実務の才があって頭の回転が良い人物であると評価しよく、[[曹操]]軍配下の[[鍾ヨウ|鍾繇]]に比肩すると述べ評された。[[郷挙里選|孝廉]]に推挙されている[[劉璋]]に仕え、魚復県の[[県長]]・従事・帳下司馬を歴任した。[[劉備]]が益州に侵攻すると、劉璋の命を受けてこれを拒ん防いだが、[[諸葛亮]]・[[張飛]]軍と徳陽県の陌下（はくか）で戦い敗れて成都に帰還した<ref>『[[華陽国志]]』巻五 公孫述劉二牧志</ref>。

劉璋が降伏すると劉備に仕え、[[巴郡]][[太守]]・司金中郎将に任じられ、農具と武器の製造を司った。さらに建寧[[益州郡|益州]]太守の正昂が現地の豪族に殺害されると、その後任として益州太守（永昌太守の説あり）になったが、[[雍ガイ|雍闓]]に捕らえられ[[呉 (三国)|呉]]に送られてしまった。後に[[トウ芝|鄧芝]]が呉との講和に赴いた際、[[蜀漢]]に帰還することを許されたが、もう既に。この時58歳だったという。なお、呉の[[孫権]]は張裔がどのような性格の人物か把握してい知らなかったため、返帰還の前に一度会談引見した。すると、孫権は益州の風土や、もし蜀漢に帰ったら何を持って報いくれるかなどを問い、張裔の返答を気に入り、その才覚を認めて呉にとど留めようと追っ手を差し向けて連れ戻そうとした。このため、張裔は愚者の振りをしなかったことを後悔しつつ、船の速度を速め全速力で急がせて逃げ延びたという。

張裔は帰国すると早々に重用を受けされ、参軍・益州治中従事に任じられた上で、[[諸葛亮]]の傍らで軍務を執り仕切った。[[227年]]、諸葛亮が[[北伐 (諸葛亮)|北伐]]のため[[漢中郡|漢中]]に駐屯した時には、射声[[校尉]]の地位にあり、さらに[[楊洪]]の反対をおしきった諸葛亮から留府長史を任された（楊洪伝）。また翌[[228年]]常には、前線の諸葛亮の下へ事務の打ち合わせに赴いている。その際、数百人もの人が彼を見送ったという。「公は賞するに疎遠な者でも遺さ忘れず、罰するに近親しい者にも阿らず、爵は功無なき者に取らせず、刑は貴勢でも免れさせぬない。これぞ賢愚ともみなその身を忘れる理由である」と常に称えられていたという。[[228年]]、前線の諸葛亮の下へ事務の打ち合わせに赴き、その際、数百人もの人が彼を見送ったという。

『[[三国志 (歴史書)|張裔伝]]』には「[[公羊学|公羊春秋]]を学び、広く[[史記]]・[[漢書]]を読破した」と友人である。また仲の良かった犍為郡の楊恭の死後、彼の家族の面倒を見たとあり手厚く援助し「その義行は、まことに行き届いたものだった」と記述され[[陳寿]]は評している。楊洪とも、かつては友人であ親しかったが、楊洪がは張裔の子の張郁が微罪で罰を受けた際に、特段の温情をかけて赦すことはなかった、。これにより彼を深く恨み、友情にひびが入ったという。

楊洪がは留府長史の人事でについて「張裔をは天性の明察であり、過酷な任務を遂行するのに長けているためおり、才能は長史の職に堪えるもの適任であるとしょう。しかし、公平ながらも、性格が公平ではなくいので、分け隔て彼一人に任せるのない性格は良策ではあったりません。私情を挟まない[[向朗]]の下としてで働かせ両人、その才能を活かすのが最善であるす」と諸葛亮に進言し、た。張裔がは楊洪からその内容れを聞くとき「諸葛亮は自分に長史を任せるだろうから、君にそれを止めることはできない」と返し言ったという。

また、司塩校尉の[[岑述]]とも不和であり恨みを抱きあったが、諸葛亮から「昔、君と陌下で対峙した際、君が敗れた後になっても私は君に用心し食事の味がわからないほどだった。君が呉に抑留されていた際は寝ても寝付けないほどだった。君が呉から帰って以来、大任を委ね、同じように王室の為ために励んで来きた。私と君は古の金石の交わりだと思っている。それなのに私が岑述を取り立てた程度のことがどうして我慢できないのか」とたしなめの手紙を送られている（楊洪伝）。