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;<span id="尊"></span>尊(そん)<span id="尊"></span>
:仏教で信仰対象に対して用いられる。特にブッダを指示するものとしては「[[十号|'''世尊''']]」があり、例えば教団の創始者である[[釈迦|ゴータマ・シッダールタ]]は「シャカ(釈迦)族の聖者たる仏」を意味する「'''釈'''迦牟尼世'''尊'''」をさらに縮めて'''釈尊'''と呼ばれる。「尊」は阿弥陀三尊、不動尊、地蔵尊などと釈尊以外の仏菩薩にも用いられ、修行者の[[十大弟子|上首]]・[[阿羅漢|高僧]]を'''尊者'''と呼ぶこともある。これら「尊」の字は、経典を漢訳する際に中国の[[道教]]における神々の位格の一つ「尊」に擬したものである。
 
====== 命、尊(みこと) ======
 
:日本では、古代から神や貴人の尊称である「'''ミコト'''」には古くから「'''命'''」の文字を当てていたが、奈良時代以降「ミコト」の中でも特上のものには「尊」の字をあててそれ以外の「命」と区別するようになった。しかし『[[古事記]]』は古い用法を採用してわざわざ「命」の字に統一していたことが江戸[[国学]]で指摘されて以降、ミコトを「尊」の字で表わすことを疎んで『古事記』の用法に従う事例が増えてくると、尊と命の区別が曖昧となって現在に至っている。この「ミコト」に「尊」の字を当てることも道教の用語からの流用である。