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== 概要 ==
「算術」という日本語としては、文明開化前後の「[[数学]]」{{en|(mathematics)}} いわゆる西洋数学の本格的な輸入以前は、今日において[[和算]]と呼ばれているような、当時の、いわゆる「日本の数学」全般を指していた。なおこの意味では、英語 arithmetic とは必ずしも対応しない場合もある
 
また、算術および {{en|"''Arithmetic''"}} の語は、[[数論]]を指し示す場合もある。
 
算術の中でも初等的な演算として後述する'''四則演算'''(しそくえんざん)がある。
 
四則演算は
:'''加算'''(かさん、{{lang-en-short|addition}})
:'''減算'''(げんさん、{{lang-en-short|subtraction}})
:'''乗算'''(じょうさん、{{lang-en-short|multiplication}})
:'''除算'''(じょさん、{{lang-en-short|division}})
の4つの演算の総称であり、減算は加算の、除算は乗算の[[逆演算]]としてそれぞれ定義される。
 
== 四則演算 ==
算術における'''加算''' {{en|(addition)}}、'''減算''' {{en|(subtraction)}}、'''乗算''' {{en|(multiplication)}}、'''除算''' {{en|(division)}} の4つの[[二項演算]]のことあわせて算術の'''四則'''(しそく)あるいは'''四則演算'''と称する。
 
それぞれの演算について、日本において筆記などでよく使われている記号もっぱら
:加算は '''+'''
:減算は '''−'''
:乗算は '''×'''
:除算は '''÷'''
である。コンピュータなどで[[ASCII]]に制限されている場合は、乗算に <code>*</code> を、除算に <code>/</code> を代用することが多い。
の記号が用いられる。
 
四則演算のうち、加算と乗算は [[0]] を含む[[正の数と負の数|非負]]の[[整数]]の範囲、つまり[[自然数]]の範囲で自由に行うことができるが、減算と除算には制約がある。自然数の間の減算は、引く数が引かれる数より大きい場合を扱うことができない。また自然数の除算は、適切な[[剰余]]を定義しない限り、割る数が割られる数の[[約数]]でない場合を扱うことができない。減算の場合は扱う数を負の数を含んだ[[整数]]全体に捉え直すことで制限を解消することができる。たとえば {{math|1 &minus; 2}} は自然数を与えないが、整数全体で演算を扱うなら、
:{{math|1 &minus; 2 {{=}} &minus;1}}
と負の数を与えることができる。
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== 算術演算 ==
[[コンピュータ]]の用語として、[[論理和]]や[[論理積]]など、ブール値やビットを扱う[[論理演算]]に対して、四則演算に代表されるの加減乗除を扱う演算を算術演算と呼ぶ。
 
また、右シフト操作において、その操作で空くビットに、最上位ビットを複製して埋めるシフトを'''[[ビット演算#算術シフト|算術シフト]]'''、0 で埋めるシフトを'''[[ビット演算#論理シフト|論理シフト]]'''と言う。これは歴史的にそのように呼ばれているが、符号付き {{en|(signed)}} のシフトと、符号無し {{en|(unsigned)}} のシフト、と呼ぶのが理にかなっている([[符号付数値表現#2の補数]])。