「アウトサイドヒッター」の版間の差分

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近年、スパイクのタイミング(テンポ)は早められる方向に進化し続けている。従来のオープントスはサードテンポの攻撃に相当し、トスが上げらた後にトスの高さと方向にあわせて助走を開始するスタイルであった。その後、オープンスパイクのタイミングはやや早められ、トスアップよりも早く助走を開始するセカンドテンポへと移行する。レフト・ライトからの平行トスや時間差でのセミクイックがセカンドテンポの攻撃に相当する。すなわち、アウトサイドヒッターはセカンドテンポないしはサードテンポのスパイクを担当するスパイカーであるといえるが、より速い平行トスや極めて低いセミクイックはファーストテンポに分類されるという解釈がなされる場合もある(ファーストテンポはトスアップと同時にジャンプの踏切り動作を行う攻撃を指す)。しかしながら、近年のスパイクフォーメーションに対して「現代は基本的にすべてのスパイカーがファーストテンポでの攻撃を行う」といった表現はやや極端すぎるように思われる。トスアップと同時(ないしはトスアップより早く)ジャンプの踏切りを行うクイック攻撃をマイナステンポとする場合に限り、早い(短い)テンポでのサイド攻撃やセミクイックをファーストテンポに分類すべきである。これらスパイクの「テンポ」に関する評価は感覚的な要素が強く、プレーヤーや指導者によってもスパイクのテンポに関する解釈は微妙に異なる。ちなみに左サイドのスロット5における攻撃で言えば、ロングBないしは"ひかり攻撃"と呼ばれるスパイクがファーストテンポに相当すると言えよう。
 
==バックアタック<ref>{{Cite web |url=https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%81|title=Wikipedia [[トマシュ・ボイトビッチ|accessdate=2019-11-15}}]]</ref>==
1976年のモントリオールオリンピックで、ポーランドの[[トマシュ・ボイトビッチ]]選手が初めて用いたスパイク戦術である。文字通り、後衛の選手がアタックラインの後ろからジャンプの踏切りを行ってスパイクを放つ。通常のスパイクよりも前方に飛び上がって(ブロードジャンプ)攻撃を行う点に特徴がある。日本でも1980年以降、特に男子においてバックアタックが積極的に取り入れられるようになった<ref>{{Cite web |url=https://corp.vleague.or.jp/about/history03.php|title=Vリーグの概要|Vリーグについて|バレーボール Vリーグ コーポレートサイト|accessdate=2019-11-15}}</ref>。近年は女子においても攻撃の重要な戦術の一つとなっている。かつては[[ミドルブロッカー]](センタープレーヤー)がバックアタックを打つこともしばしばであったが、現在はミドルブロッカーが後衛に回った際はリベロと交代するシステムを採るケースが多いため、バックアタックのほとんどは[[アウトサイドヒッター]]([[オポジット]]を含む)が担当する。すなわち、アウトサイドヒッターは前衛での攻撃はもちろんのこと、バックアタックの高い技術を有することが求められる。