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氷山の形成に関する説明は、1760年にロシア人の[[ミハイル・ロモノーソフ]]によって初めて発表された。
 
=== 各地の氷山 ===
==== 北大西洋 ====
20世紀になると氷山の研究や監視のため幾つかの機関が設立された。タイタニックの事件を教訓にして[[1914年]]に設立されたInternational Ice Patrolは、[[北大西洋]]の氷山を監視している。
 
北大西洋に存在する氷山の平均的な一生は、およそ3000年前に[[雪]]として降り、[[万年雪]]となって堆積して50年後には氷河となり、数千年かけて移動し、最後に氷河から分離して氷山として海に浮かぶことになる。同海域の氷山は、氷山になってから平均で3年経過したものである。<ref>[http://www.uscg.mil/lantarea/iip/FAQ/Icebergs_2.shtml Frequently Asked Questions - What is the life cycle of an iceberg?] International Ice Patrol</ref>
 
==== 南極海 ====
[[南極]]の氷山はアメリカの {{interlang|en|National Ice Center}} が監視し命名している。名前は、以下に示す氷山が形成された場所を示すアルファベットと数字からなる。
 
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2000年[[ロス棚氷]]から分離した氷山B15は、最初面積が1万1000 [[平方キロメートル|km<sup>2</sup>]]あり、記録されたもののなかで最大であった。2002年11月には2つに分裂した。2004年12月の時点でも、この氷山が分裂したもののなかで最大のもの(B15A)は面積が3000km<sup>2</sup>あり、依然世界最大であった。
 
=== 数の変動 ===
北大西洋では、平均で毎年約500個の氷山が、[[大西洋]]横断[[航路]]に危険を及ぼす境界線である北緯48度より南に達している。ただ、この個数には大きな変動があり、最も少なかった[[1966年]]は0個、次に少ない[[1940年]]と[[1958年]]は1個となっている。この変動の原因としては、当初[[エルニーニョ・南方振動]](ENSO)や[[北大西洋振動]](NAO)などが考えられていたが、長期的に見ると関連性が薄いことが分かった。短期的には、NAOと強い関連性が見られることがある。<ref>[http://www.uscg.mil/lantarea/iip/FAQ/Icebergs_12.shtml Frequently Asked Questions - Why was the 1999 iceberg season so mild?] International Ice Patrol</ref>