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なお、「ビデオスルー」「DVDスルー」は[[和製英語]]である。[[英語]]では、[[メディア (媒体)|メディア]]の規格によって'''Direct-to-video'''（[[VHS]]の場合）、'''direct-to-DVD'''、'''direct-to-iTunes'''、'''direct-to-digital'''、 '''made-for-video'''、または'''straight-to-video'''、'''straight-to-DVD'''などと呼ばれるが、これらには最初から劇場公開を意図していない作品も含まれる。
[[映画]]において、日本市場においてビデオスルーになる主な理由は、興行収入が期待できないと判断された場合や、劇場公開が取り止めの作品となった場合などである。また、[[第二次世界大戦]]の時期に製作され、劇場公開されなかった一部の作品も該当する。劇場配給にはかなりの経費を要するため、製作国で興行的に失敗した作品や、製作国ではヒットしても日本の市場に合わないと考えられる作品は、劇場配給に要する多額の経費を回収できないと判断され、リスクの回避する目的で劇場公開されないのである。『[[ホテル・ルワンダ]]』（[[第77回アカデミー賞]]主演男優賞[[ノミネート]]）や『[[ヒックとドラゴン2]]』（[[第72回ゴールデングローブ賞]] [[ゴールデングローブ賞 アニメ映画賞|アニメ映画賞受賞]]）など、海外の[[映画の賞|映画賞]]で高い評価を受けた映画も例外ではなく、日本での映画公開を求めて、映画ファンから[[署名運動]]が発生した事もある<ref>{{Cite web|url=https://eiga.com/news/20051004/3/|title=「ホテル・ルワンダ」の公開が決定！署名運動実る|accessdate=2019年12月11日|publisher=映画.com（2005年10月4日作成）}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1409/08/news159.html|title=「ヒックとドラゴン2」日本公開を求める署名運動にまさかの監督本人降臨 → 突然のサプライズにファン大歓喜！|accessdate=2019年12月11日|publisher=ねとらぼ（2014年9月8日作成）}}</ref>。一方で、劇場配給を行わないことはビデオ(DVD)を販売するうえで営業的に不利に働くため、劇場公開の実績を作る目的で、配給にかかる経費が低予算で済む[[ミニシアター]]等の小さな映画館一か所でのみ短期間上映をして（単館上映という）、パッケージに「劇場公開作品」と記載して販売するケースもある。グレーゾーンとの批判もあるが虚偽の記載ではないため問題にされないのが現状である。
[[テレビ番組]]に関しても、放送中止となったエピソードを放送されずに直接ビデオ化される例が存在する<ref>放送直前に発生した[[愛知長久手町立てこもり発砲事件]]の影響で、[[テレビドラマ]]『[[セクシーボイスアンドロボ]]』の第7話として放送される予定だった『[[人生]]やり直せる[[ハンバーグ]]』などが該当する。</ref>。
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