「発光ダイオード」の版間の差分

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赤崎、天野、中村の三名は青色発光ダイオードに関する業績が評価され、[[2014年]]の[[ノーベル物理学賞#2010年代|ノーベル物理学賞]]を受賞した<ref>[http://www.nippon.com/ja/features/h00080/ 日本の3氏に2014年度ノーベル物理学賞—青色LEDの開発で] nippon.com 2014年10月8日</ref><ref>[http://wired.jp/2014/10/09/nobel-prize-blue-leds/ 青色LEDがノーベル賞に値する理由] WIRED 2014年10月9日</ref>。
 
== 黄色発光ダイオード ==
[[File:5 mm Tinted Yellow LED (on).jpg|thumb|黄色発光ダイオード]]
黄色発光ダイオードとは、ちょっと[[赤]]みがかった[[黄色]]=[[オレンジ色]]と[[黄色]]の[[中間色]]([[黄橙色]]、[[山吹色]]、[[琥珀色|アンバー]])(<span style="color:#FFBF00">●</span>)の[[光]]を発するもの。'''[[黄色]]LED'''。[[ドミナント]][[波長]]の[[中心]]は約592nmで、発光するピーク波長は590~595nm程度である。 [[信号機]]([[交通信号機]]や[[鉄道信号機]])の[[黄信号]]や[[車]]の[[ウィンカー]]、[[パソコン]]の[[電源]][[ランプ]]の期待状態表示、[[回転灯]]などに使われている。
 
== 白色発光ダイオード ==
[[ファイル:WhiteLED-Tentou.JPG|thumb|right|200px|白色発光ダイオード(点灯時)]]
'''[[白色]]LED'''とも書かれる。白色光とは、一般には可視光線の全[[スペクトル]]域に渡り強度が連続している光(連続スペクトルの光)を指す用語である。発光ダイオードで得られる発光は、レーザーほどではないものの狭い波長範囲のみに限られるため、この意味での白色光を生成することはできない。しかし、白色のような多色光に対しては、スペクトルが異なっていても同一の色と人間の眼に認知させるようにスペクトルを設計することが可能である。典型的には、テレビのように[[光の三原色]]を混合したり、[[補色]]関係にある2色を混合して、適切な強度比に設計すれば白色に認知される光が生成できる。白色発光ダイオードではこの原理が利用され、具体的な手法がいくつか考案されている。この結果、低電圧でのDC駆動などダイオードの持つ電気的な扱いやすさのみならず、光源としても高効率(低消費電力)であり、しかも寿命も既存の光源以上に長いことから、[[LED照明]]として白色発光ダイオードが利用されるなど、気体を使わない固体光源として普及が進んでいる。
 
=== 蛍光体方式 ===