「断熱過程」の版間の差分

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[[File:Fire piston.jpg|thumb|right|250px|[[圧気発火器]]による発火実験の観察]]
瞬間的な圧縮では熱が殆ど移動しないため、断熱圧縮で温度が上昇する。この原理を利用した[[発火法|発火装置]]として[[圧気発火器]]がある。この装置は密閉した[[シリンダ]]に[[ピストン]]が入った構造をしており、ピストンでシリンダ内の空気を急激に圧縮することで温度が上昇して[[火口]]に火をつける。東南アジアなどで用いられていたほか、アクリルやガラスなど透明の筒で内部の発火を確認できる実験観察用の圧気発火器も存在する。[[ディーゼルエンジン]]では燃料の点火に用いている。[[大気圏再突入|大気圏(再)突入]]で宇宙機が加熱されたり隕石などが燃え尽きる現象も周囲の空気の断熱圧縮による温度上昇の影響が大きく、しばしば用いられる空気との[[摩擦]]という説明は間違いである。
隕石などが燃え尽きる現象も周囲の空気の断熱圧縮による温度上昇の影響が大きく、しばしば用いられる空気との[[摩擦]]という説明は間違いである。
 
== 準静的断熱過程 ==