削除された内容 追加された内容
小さな噴石と大きな噴石について追記
2行目:
'''火山弾'''(かざんだん、{{Lang-en-short|volcanic bomb}})とは、[[火山]]の[[噴火]]で[[溶岩]]の一部が放出される際に、飛散しながら冷却・形成される直径64mmより大きい紡錘状・球状・リボン状・パン皮状などの特徴的形態をもつ火山岩塊である。[[火口]]から数km飛散することもある。多くの場合、火山弾は地面に達する前に冷えて固まるが、牛糞状火山弾などのように着地した時点で固化していなかったことを示すものもある。
 
しばしば巨大な火山弾も見つかっており、たとえば[[1935年]]の[[浅間山]]噴火では約5-6mのものが火口から約600mも飛散した。火山が日中に噴火した場合、火山弾は登山・観光客にしばしば深刻な被害を引き起こし、飛散する領域内で死傷者を出すことがある。その例として[[1993年]]に[[コロンビア]]の[[ガレラス山]]で発生した事例が挙げられるが、この噴火は突然発生したこともあり[[山頂]]近くにいた6人が死亡し数名が重傷を負った。ニュースや新聞などで用いられる「噴石」は学術用語ではなく、定義も曖昧だが、火山噴火により飛散する目立つ火山礫・火山岩塊を指すことが多く、火山弾もこれに該当する
 
気象庁では「噴石」を防災用語として使用しており、噴火の際に風の影響をあまり受けずに弾道を描いて飛散する噴出物を「大きな噴石」、それより小さく風に流されて降るものを「小さな噴石」としている。基本的には前者が火山岩塊、後者が火山礫として使用されており、火山弾は主に前者に該当する。
 
== 種類 ==