「南関東公営競馬」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
17行目:
=== 競走馬・騎手・調教師 ===
[[File:Sasaki_Takemi.jpg|thumb|永久登録となった[[佐々木竹見]]元騎手の勝負服(赤・黄山形一文字)]][[競走馬]]、[[調教師]]、[[騎手]]は原則としていずれかの[[競馬場]]に所属する。[[大井競馬場]]と[[船橋競馬場]]は[[競馬場]]に隣接する厩舎地区があるほか、[[大井競馬場]]は[[千葉県]][[印西市]]小林に[[小林牧場|小林分場]]を、[[浦和競馬場]]は[[埼玉県]][[さいたま市]]野田に、[[川崎競馬場]]については[[神奈川県]][[川崎市]][[幸区]][[小向 (川崎市)|小向]]にそれぞれ独自の[[トレーニングセンター]]を有している。原則的に[[調教師]]は以上のいずれかで馬房を借り[[競走馬]]を管理することとなるが、[[2006年]]より調教師個人が民間より調教施設を借り受け調教することができる認定厩舎制度(外厩制度)が導入され<ref>NAR公式:2006/3/29
南関東4競馬場が外厩制度を導入 http://www.keiba.go.jp/topicsold_topics/2006/0329_1.html</ref>、もとは[[高崎競馬場]]の[[トレーニングセンター]]であった[[境共同トレーニングセンター]]を始め、[[2014年]][[3月6日]]現在で合計202の馬房が外部に存在している<ref>南関公式「南関東地区認定厩舎馬房数状況」(2014年5月5日閲覧) https://www.nankankeiba.com/info/approved/ </ref>。
 
競走馬の格付け(クラス分け)に関しては、原則として1着賞金だけが基準となる[[中央競馬]]と異なり'''競走により獲得した全賞金を一部補正して算出される番組賞金'''に基づいて、A1・A2・B1・B2・B3・C1・C2・C3の全8クラスのいずれかに格付けされる<ref>南関公式「番組について」 http://www.nankankeiba.com/info/qanda/program.html#qa02</ref>。各馬は毎年[[1月]]と[[7月]]に、馬齢ごとに定められた基準賞金に基づいてクラスが決まる。2歳馬・3歳馬はそれぞれ馬齢限定で獲得賞金額による条件競走(「2歳80万円以下」「3歳185万円以下」など)を行なっていき、3歳2月にA1、3月にA2、4月にA3……というように各クラスの基準賞金に達した馬から順に格付けされていく(つまり強い馬ほど古馬との対戦が早く始まる)。そして4歳1月にC2の基準賞金に達していない馬がC3となる。なお[[2013年]]まではA3クラスと4歳条件戦も設けられていたが、[[2014年]]より廃止となっている<ref>ただし、4歳馬については4歳3月末までは基準を満たしていなくともC3級で出走が可能となる救済措置が執られた。南関公式:「格付基準表及び競馬番組の一部改正について」 http://www.nankankeiba.com/news_kiji/3247.do</ref>。また2014年現在、地方競馬の他地区から4歳以降に転入してくる競走馬については、実際の獲得賞金にかかわらず強制的に番組賞金を変更する規定も存在する<ref>他地区の賞金水準の急落により転入の基準に番組賞金が満たなくとも、勝利数による例外規定が設けられたため。一例として、2013年の大井競馬では6勝を上げてさえいれば獲得賞金にかかわらず4歳馬は転入できるが、番組賞金は600万円に設定され当年中はC1より下には落ちない。特別区競馬組合「大井競馬場平成25年度競馬組合」 http://www.tokyocitykeiba.com/01/popup/pdf/ooikeiba_bangumihyou_h25.pdf 27-28頁。</ref>。この格付けは4場共通であるが、出走奨励金の問題などにより条件馬については自場開催を中心に出走することが多い<ref>おおむね、他場所属馬は6〜7割の金額となる。一例として同上30頁。また、[[競馬法]]により定められた開催回数でほぼ月2度のペースで開催が可能な[[大井競馬場]]所属馬は、他場所属馬と比較しても遠征の比率は格段に低い。また、そもそも番組として遠征馬を受け入れないこともある。</ref>。
63行目:
廃止された地方競馬場から[[御神本訓史]]([[益田競馬場|益田]])、[[森泰斗]]([[足利競馬場|足利]]→[[宇都宮競馬場|宇都宮]])、[[杉村一樹]]([[中津競馬場|中津]]→[[荒尾競馬場|荒尾]])、[[山田信大]]([[新潟県競馬組合|新潟公営]])、[[楢崎功祐]]([[福山競馬場|福山]])らの騎手を受け入れたが、一方で2008年に[[内田博幸]]、2013年に[[戸崎圭太]]とリーディングジョッキーが[[中央競馬]]へと移籍している。またアングロアラブ競走の廃止と統一グレード競走の新設で競走体系が大きく変動する中<ref>特別区競馬組合編『大井競馬のあゆみ : 特別区競馬組合50年史』特別区競馬組合、2001年、258頁。</ref>、[[三冠 (競馬)|南関東三冠]]を構成していた[[東京王冠賞]]が廃止されるなどしている。
 
競馬の国際化へも対応すべく、大井は[[1995年]]に[[アメリカ合衆国の競馬|アメリカ]]の[[サンタアニタパーク競馬場]]と提携<ref>TCK公式「サンタアニタトロフィー」 http://www.tokyocitykeiba.com/race/grade-race/?Date=20120801 </ref>、[[2008年]]には海外の既走競走馬の出走を実験的に認めた。[[2011年]]には[[東京大賞典]]を国際GIとした上で[[サンタアニタトロフィー]]に海外より招待馬を招待し<ref>TCK公式「サンタアニタトロフィー」 http://www.tokyocitykeiba.com/race/grade-race/?Date=20120801 </ref>、[[2013年]]からは[[韓国馬事会]]の[[ソウル競馬場]]との間で互いに[[日韓交流競走|交流競走]]を実施している<ref>NAR公式「日韓交流競走の概要が決定(11/26 大井)」 http://www.keiba.go.jp/topicsold_topics/2013/1002_1.html</ref>。
{{Gallery
|width=210