「交響曲第4番 (チャイコフスキー)」の版間の差分

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=== 第2楽章 ===
*Andantino in modo di canzona - Più mosso [[変ロ短調]]、[[三部形式]]
[[カ直訳すれば、「歌の様式によるアツォダンティネ]]風の緩徐楽章ノ」。三部形式ではあるが、モーツァルトのようなシンメトリーが整った構造にはなっていない。また、第1部は繰り返されるが、反復記号による単純な繰り返しではなく楽想が異なっている。さらに、第1部と第3部が大きく異なる楽想となっている。
 
オーボエによって奏される主要主題はほの暗く重々しい。呼応となる楽節は弦楽器を中心に奏されるが、これもまた重々しい。オーボエによって奏された主要主題は、繰り返し部分では弦楽器中心に奏される。呼応の楽節の繰り返しが終わると、曲は第2部へ入る。第2部は比較的明るい楽想となる。第2部の主題的な旋律は木管楽器中心で提示され、低音弦楽器、ピッコロ、高音弦楽器と引き継がれ、どんどんと音階を上り詰めていく。頂点に達して小さなクライマックスを築くと、短い導入旋律の後に第3部へ入る。第3部では主要主題は弦楽器によって再現されるが、この時、フルートのオブリガート風の旋律が絡んでくる。呼応部はほぼそのまま再現されるが、その最後ではデクレッシエンドし、主要主題の断片との掛け合いとなる。フルートによるトリルを経て主要主題が長調で密かに奏されるが、低音弦楽器の長いフレーズが直ちに穏やかな雰囲気を打ち消す。ファゴットがヴァイオリンをオブリガート風に伴って主要主題を静かに奏し、木管楽器が吹く主要主題の断片とホルンの和音の掛け合いの中、最後は木管楽器が主要主題の断片のみを繰り返し曲は静かに閉じる。
 
演奏時間は9分から11分程度。