「セル (ドラゴンボール)」の版間の差分

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== 概要 ==
[[ドクター・ゲロ]]の研究で[[コンピュータ]]が造り出した[[バイオテクノロジー]]による[[人造人間 (ドラゴンボール)|人造人間]]。ドクター・ゲロは戦闘の達人たちの細胞を集めて合成させた人造人間の研究を始めたが、あまりにも時間がかかりすぎるためにゲロ自身は直接の製造を断念し、その後はコンピュータが研究・製造その作業をそのまま休むことなくけていたことにより、20数年の長い歳月を経て完成した。蜂のように小さい虫型のスパイロボットがコンピュータにデータを送るついでに戦闘の達人たちの細胞まで集めており、[[孫悟空 (ドラゴンボール)|孫悟空]]、[[ベジータ]]、[[ピッコロ (ドラゴンボール)|ピッコロ]]、[[フリーザ]]、[[フリーザ一味#コルド大王|コルド大王]]親子<ref>トランクスの細胞も収集可能だったが、サイヤ人の細胞はすでに複数人集めていて不必要と機械が判断したため収集されず、トランクスの細胞は組み込まれていない(ピッコロの細胞を採取した際に倒した[[ナッパ]]や傍らにいた[[孫悟飯]]については言及されず、細胞も採取されていない)。アニメでは天津飯の細胞(クリリンが天津飯の気も感じると発言)も持っているため、天津飯の技も使える設定。</ref>、そして数種の生物の細胞を組み合わせて造り出された<ref>鳥山明「扉ページ大特集 XXX」『DRAGON BALL 第31巻』[[集英社]]〈[[ジャンプ・コミックス]]〉、1992年8月9日、ISBN 4-08-851686-9、187頁。</ref>。バイオテクノロジーを使って[[クローン]]技術を応用して合成培養されたタイプの人造人間で、種族としての分類は地球人<ref> ジャンプ・コミック出版編集部編「DB種族相関図」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER 人造人間編〜魔人ブウ編 ALL BOUTS & CHARACTERS』集英社、2004年5月5日、5頁。</ref>とされる
 
悟空、ベジータ、ピッコロの細胞は、[[サイヤ人]]の地球襲来時に3人が戦闘不能になった時にドクター・ゲロの虫型スパイロボットが採取。彼らの細胞が組み込まれているため、その能力・技を使うことができる。フリーザ親子を除き、悟空たちが[[ナメック星]]に行く前までのデータしかないため、それ以降に悟空たちが習得した技などは使えなかったが、最終的には悟空の瞬間移動も会得した。また、セルゲームの会場を作る際、リングに使う石の質を基準に土地を選んでいる<ref name="m">鳥山明「其之三百八十九 戦慄のメッセージ」『DRAGON BALL 第33巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1992年12月31日、ISBN 4-08-851688-5、53・58頁。</ref>ことから、戦闘関連以外の知識も豊富であることがうかがえる。
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虫をモチーフにしてデザインされた<ref>ジャンプ・コミック出版編集部編「マンガ「DRAGON BALL」の真実〜トリヤマはこう考えていたよスペシャル〜」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2009年3月4日、ISBN 978-4-08-874804-7、91頁。</ref>。また、卵から生まれて脱皮・成長する部分も虫がモデルになっている<ref name="model">鳥山明「巻末企画 DRAGON BALL 龍珠問答」『DRAGON BALL フルカラー 人造人間・セル編4』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2014年5月7日、ISBN 978-4-08-880104-9、230-231頁。</ref>。名前の由来は[[細胞]]を意味する英語「cell」<ref name="cell">ジャンプ・コミック出版編集部編「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER 人造人間編〜魔人ブウ編 ALL BOUTS & CHARACTERS』159頁。</ref>。作者の鳥山はどんどん人間を吸収して変化していくという意味合いで付けたと語る<ref name="cell"/>。
 
アニメでは、ドクター・ゲロの最終目的は悟空への復讐や[[レッドリボン軍]]の世界征服の野望実現ではなく、究極の武道家を生み出してゲロ自身が地球どころか宇宙を瞬時に支配ることにあり、そのために自分が作られたとセルが回想している。悟空とベジータのサイヤ人としての増強能力、ピッコロのナメック星人としての再生能力、フリーザの一族としての冷酷さなど、全てドクター・ゲロが密かに究極の人造人間の素材として求めていたものだったという。
 
== 性格 ==
かなりの自信家であり気分屋。好戦的で強い相手との戦闘を娯楽のように好む(完全体への執着も含めて本人は「サイヤ人、ピッコロ、フリーザの血がそうさせているのでは」と語っている)。[[天下一武道会]]をモチーフとしたセルゲームを開催した際にセルは「一番の楽しみ」として、悟空との戦いを最後に取っておきたかったと語り、長らく楽しみにしていたことが分かる<ref>実際悟空との試合では、優位に立ちつつも悟空の攻撃を受けて相応のダメージは負っていたが、さらに体力を消耗した悟空を直に攻撃しようとはせず、「仙豆を食べて体力を回復させろ。もっと素晴らしい試合になるはずだ」と更に試合の継続を望んでいた。ある程度レベルが近い攻防を楽しむ点は悟空も同感であり、それだけに悟空から「降参する」と予想外の事を告げられた際には「本当にそれで良いのか?」と驚いていた。</ref>。戦闘においては相手の戦闘スタイルを冷静に分析し、すぐに自身の戦闘スタイルに反映させることができる驚異的な格闘センスを備えている。
 
セルゲームの開催を決めた際には、その理由として自分の強さの確認と、力をさらに引き出すための練習の場として主催し、世界を恐怖に陥れ、恐怖におびえて引きつった人間たちの顔を見て楽しむことであると語っている<ref name="intresting">鳥山明「其之三百八十八 セルの思いつき」『DRAGON BALL 第33巻』44-45頁。セルゲーム開催の目的をトランクスから聞かれた際に、このように答えている。</ref>。弱者を躊躇なく殺害する冷酷さを持っているが、「征服」に関しては「俗なもの」と認識しているため、興味はない<ref name="intresting"/>。