「独裁政治」の版間の差分
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== 全体主義と権威主義 ==
非民主主義体制(独裁体制)は、[[全体主義]]体制と[[権威主義]]体制に二分される。全体主義は[[多元主義]]を認めず、唯一の[[イデオロギー]]を奉じ、そしてそれに対し市民を積極的に動員することに特徴がある<ref>「比較政治学」p90 粕谷祐子 ミネルヴァ書房 2014年9月30日初版第1刷</ref>。[[全体主義体制]]は20世紀に現われた新しい体制であり、[[イタリア]]の[[ファシズム]]や[[ナチス・ドイツ]]、[[ヨシフ・スターリン|スターリン]]時代の[[ソヴィエト連邦]]などが代表的な例である。これに対し、政治学者の[[ホアン・リンス]]は[[フランシスコ・フランコ]]時代の[[スペイン]]政治の研究の中でより抑圧が少ないが民主的ではない体制を権威主義体制と名付け、一つの類型として独立させた<ref>「比較政治学」p90 粕谷祐子 ミネルヴァ書房 2014年9月30日初版第1刷</ref>。権威主義体制の特徴は、存在するが限定された多元主義、イデオロギーの弱さと、市民の政治動員を行わず<ref>「比較政治学」p90 粕谷祐子 ミネルヴァ書房 2014年9月30日初版第1刷</ref>、むしろ政治的無関心を奨励する点にある<ref>「政治学の第一歩」p46-47 砂原庸介・稗田健志・多湖淳著 有斐閣 2015年10月15日初版第1刷</ref>。権威主義は全体主義と民主主義の中間にある体制と認識されているが、全体主義国家の減少により非民主主義を総称して権威主義と呼ぶことも多くなった<ref>「政治学の第一歩」p46 砂原庸介・稗田健志・多湖淳著 有斐閣 2015年10月15日初版第1刷</ref><ref>「比較政治学」p90-91 粕谷祐子 ミネルヴァ書房 2014年9月30日初版第1刷</ref>。また、非民主主義体制・権威主義体制・独裁体制の3つの語の差はあいまいなもので、互換可能なものとして用いられることが多い<ref>「比較政治学」p91 粕谷祐子 ミネルヴァ書房 2014年9月30日初版第1刷</ref><ref>大澤傑、「[
== 類型 ==
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