「2019年の日本シリーズ」の版間の差分

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愛球人 (会話 | 投稿記録)
→第4戦を中心に、加筆及び出典追記。
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第3戦を含めて、坂本勇と丸がほぼ完全に封じられた試合が続いていることについて、スポーツライターの[[鷲田康]]は、「ソフトバンクのバッテリーが内角への残像を植え付ける配球ができている」と分析<ref name="nipponseriessakamotomaru201903c">{{Cite web|publisher=Number Web|url=https://number.bunshun.jp/articles/-/841197|title=全てナックルカーブや内角の“残像”。巨人に3連勝、ホークスの特殊配球。|date=2019-10-23|accessdate=2019-10-27}}</ref>。野口は、「同じ球種やコースを続けて要求できる甲斐のリードは『勇気のある配球』である。特に坂本勇に内角を続ける配球は、タイミングを狂わせることに成功している」と評価している<ref name="nipponseriesfullcount201903b">{{Cite web|publisher=Full-Count|url=https://full-count.jp/2019/10/23/post582671/|title=巨人坂本勇を「狂わせる」徹底した内角攻め 鷹・甲斐の「同じ球を続ける勇気」|date=2019-10-23|accessdate=2019-10-27}}</ref>。東尾は、「『バンデンハークー甲斐』のバッテリーが、緩い[[カーブ (球種)|カーブ]]をうまく使う配球で封じ込めている」と評価している<ref name="nipponseriesbunseki201903c">{{Cite web|publisher=スポーツニッポン|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/10/23/kiji/20191023s00001173100000c.html|title=【東尾修 日本シリーズ大分析4】シリーズの鉄則守ったバンデン 眠れる坂本、丸、岡本封じ|date=2019-10-23|accessdate=2019-10-27}}</ref>。
 
また、[[浜名千広]]は「[[石川柊太]]を5回に投入して2イニングをパーフェクトの内容で投げたことが大きかった」ことを評価している<ref name="nipponseriesnikkan201903b">{{Cite web|publisher=日刊スポーツ|url=https://www.nikkansports.com/baseball/column/analyst/news/201910230000358.html|title=初戦でソフトV確信 救援陣に圧倒的な差/浜名千広|date=2019-10-23|accessdate=2019-12-31}}</ref>。
 
=== 第4戦 ===
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==== 評価・解説 ====
[[中畑清]]は、「(ソフトバンクは)自分自身のミスを絶対に許さない姿勢がチーム全体での意識として徹底されているから、的確な状況判断ができて相手のミスにつけ込めて、誰が出場してもプレーの質を落とさない『全員野球』ができる」と評価した一方で、「巨人はソフトバンクのチームとしての『圧力』に押され続けて四死球や守備のミスを繰り返してしまった」「(その象徴的なプレーが)第4戦の7回表の『最悪な失点』につながった岡本、山本の守備のミスであり、力投した菅野の足を引っ張った」と分析している<ref name="nipponseriesbunseki201904a">{{Cite web|publisher=スポーツニッポン|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/10/24/kiji/20191024s00001173171000c.html|title=【中畑清 日本シリーズ大分析1】ソフトB、ミス許さぬチームづくりがミスつけこむ強さ生んだ|date=2019-10-24|accessdate=2019-12-31}}</ref><ref name="nipponseriesbunseki201904b">{{Cite web|publisher=スポーツニッポン|url=https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2019/10/24/kiji/20191024s00001173170000c.html|title=【中畑清 日本シリーズ大分析2】巨人はエラー重なり余計な失点 岡本バット振る前に守備練習を|date=2019-10-24|accessdate=2019-12-31}}</ref>。また中畑は、「『真のチームリーダー』である松田宣の存在」もソフトバンクの「レベルの高いチームづくり」に大きなプラスの影響をもたらしているとも述べている<ref name="nipponseriesbunseki201904a" />。
 
[[西村龍次]]は、9回裏のソフトバンクの中村晃の一塁守備(9回裏から[[一塁手]]の守備固めで途中出場していた)を「一つ一つは目立たなくても、やるべきことをきちんとやりきる姿が球際の強さにつながっている」と評価した上で、「ソフトバンクはレギュラー陣が調子を落としたとき、瞬時に定位置を奪ってしまいそうな選手が常に控えている一方で、巨人は坂本勇や丸といった看板選手への依存度が強いので彼らが調子を落としたときに取って代わるだけの選手がいない(ことによる差があった)」と述べている<ref name="nipponseriesnishinippon201904a">{{Cite web|publisher=西日本スポーツ|url=https://www.nishinippon.co.jp/nsp/item/n/553551/|title=坂本勇、丸の不調ではっきり見えた「控え組」の差/西村龍次氏の目|date=2019-10-24|accessdate=2019-12-31}}</ref>。野口は、「ソフトバンクは、各選手がその瞬間に何をすべきかを非常によく分かっている」「ソフトバンクと巨人では、選手層及び経験で大きな差があった。特に坂本勇と丸については、最後にようやく回復しかけて、終わってしまった。ソフトバンクのバッテリーが完璧に対策できていた」と述べている<ref name="nipponseriesfullcount201904a">{{Cite web|publisher=Full-Count|url=https://full-count.jp/2019/10/24/post583880/|title=日本Sは4試合で決着…流れ決めた第1戦、巨人の得点力を“激減”させた鷹の千賀&甲斐|date=2019-10-24|accessdate=2019-12-31}}</ref>。[[和田一浩]]は、「ソフトバンクは長谷川勇、内川が代打での出場、中村晃が守備固めの出場であり、[[武田翔太]]は出場なしに終わった一方で、巨人は[[アレックス・ゲレーロ]]、阿部に対して代走を出せないように、戦力差が歴然としていた」と厳しく述べている<ref name="nipponseriesnikkan201904a">{{Cite web|publisher=日刊スポーツ|url=https://www.nikkansports.com/baseball/column/analyst/news/201910230001016.html|title=戦力差歴然…日本一の戦いふさわしくない/和田一浩|date=2019-10-23|accessdate=2019-12-31}}</ref>。
 
また、野口は「特に坂本勇と丸については、最後にようやく回復しかけて、終わってしまった。ソフトバンクのバッテリーが完璧に対策できていた」<ref name="nipponseriesfullcount201904a" />、[[立浪和義]]は「ソフトバンクのバッテリーの内角攻めの勇気ある配球に、坂本勇と丸が本来のスイングを崩されてしまった」<ref name="nipponseriestatsunami201904a">{{Cite web|publisher=中日スポーツ|url=https://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/npb/news/CK2019102302100074.html|title=[立浪和義評論]内角をとことん攻められ本来のスイングを失った坂本勇と丸  見事だったソフトバンクの勇気と配球|date=2019-10-23|accessdate=2019-12-31}}</ref>とそれぞれ述べている。実際、この日本シリーズを通して、坂本勇、丸はいずれも「13打数1安打、打率.077」に終わり、「逆シリーズ男」と形容するメディアもあったほどであった<ref name="nipponseriessakamotomarugyakuseries201904a">{{Cite web|publisher=デイリースポーツ|url=https://www.daily.co.jp/baseball/2019/10/23/0012814620.shtml|title=巨人屈辱の4連敗…エース菅野で終戦 丸&坂本勇の不振響き、引退阿部の花道飾れず|date=2019-10-24|accessdate=2019-12-31}}</ref><ref name="nipponseriessakamotomaru201903a" /><ref name="nipponseriessakamotomarugyakuseries201904b">{{Cite web|publisher=中日スポーツ|url=https://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/npb/news/CK2019102402100007.html|title="逆シリーズ男"丸は最後に1本だけ…「全体を通して、なかなかチームに貢献できなかった」|date=2019-10-24|accessdate=2019-12-31}}</ref>。
 
== 表彰選手 ==