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海ボチャン (会話 | 投稿記録)
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[[統語論]]について記述すると、日本語では、存在表現で主語が人間・動物などの場合「いる」、それ以外の場合「ある」というのも相補分布である。
 
また動詞を可能表現にする場合に、動詞の種類によって別の様式が分布し、五段活用動詞には[[可能動詞]]を、その他多くの動詞には可能の[[助動詞 (国文法)|助動詞]]を接続した形を、「する」に対しては「できる」([[補充形]])を用いるが、これは形態統語論的な相補分布と言える。
 
動詞については、後に「せ~させ(る)」「れ~られ(る)」「な(い)」等が付く場合は[[未然形]]が現れ、後に「(ゼロ)」「ます」「て~で」「た~だ」等が付く場合は[[連用形]]が現れる。さらに、後に「(ゼロ)」「ます」等が付く場合は連用形の原形が現れ、後に「て~で」「た~だ」等が付く場合は[[音便]]形に由来する連用形が現れる。また、[[中古日本語]]の[[活用]]語については、[[名詞]]を修飾する場合と、左方(上方)に[[係助詞]]「ぞ」「なむ」「や」「か」もしくは[[疑問詞]]がある場合は[[連体形]]が現れ、後に「ば」「ど・ども」が付く場合と、左方に係助詞「こそ」がある場合は[[已然形]]が現れ、それらの条件がなく叙述する場合は[[終止形]]が現れる。未然形~連用形、中古語の終止形~連体形~已然形は、統語的な相補分布の関係にある。