「重力圏」の版間の差分

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== ヒル圏 ==
更に制限三体問題(3つの天体の重力運動を求める三体問題のうち、2天体に対する第3の天体の質量が無視できる場合)として拡張すると、第1の天体の摂動を受けながら第2の天体の周りを運動する第3の微小天体(Test Particle)がいつまでも第2の天体の周りにとどまるような領域を考えることができ、これを'''[[ヒル圏]]'''(Hill sphere, [[ヒル球]])という。ヒル圏の形状は2天体の質量比により変化するが、質量比が小さい時は円で近似でき、その大きさは質量比の1/3の[[立方根]]となる。これは[[ラグランジュ点]] L<sub>1</sub> の位置に相当し、地球-太陽の系では、地球から太陽側に約150万 kmのところにある。
 
以上を整理すると、重力圏、作用圏、ヒル圏の大きさは、この順に質量比の平方根(1/2乗)、2/5乗、立方根(1/3乗)に比例し、質量比を1より小にとれば、係数を無視しておよそこの順に大きくなることになる。