「プログラミング言語年表」の版間の差分

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== 1960年代後半-1970年代 ==
この頃に登場したC言語とその派生言語は[[2000年代]]に入った現在でも広く使用されている。[[オブジェクト指向]]プログラミングの概念が登場し、のちにSimula (C++) 系統とSmalltalk系統に分かれることになる。
 
* [[1966年]] ケンブリッジ大学のマーティン・リチャーズが'''[[BCPL]]'''を開発。フロントエンドとバックエンドの分離、中間言語形式の生成など、現在のコンパイラ技術の基礎はここで確立した。後に[[B言語]]に影響を与え、[[C言語]]へと発展した。
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* 1984年 多数の方言が存在した[[LISP]]を統一する試みである'''[[Common Lisp]]'''の仕様書として、ガイ・スティールが "Common Lisp the Language" を出版する。Common Lispは、既に登場していた[[Scheme]]とともに、2000年代においてもLISPの主流となっている。
* [[1985年]] [[バートランド・メイヤー]]によって'''[[Eiffel]]'''が開発される。高品質なオブジェクト指向開発のためのユニークな機能を多く実装し、後続の言語に影響を与えた。
* [[1986年]] [[ボーラアップルコド]]ピュータ[[Turbo Pascal]]にて'''[[Object Pascal]]'''と呼ばれるPascalのオブジェクト指向拡張を導入サポートするソフトウェア開発環境{{仮リンク|Macintosh Programmer's Workshop|en|Macintosh Programmer's Workshop}}をリリース
* [[1987年]] [[ラリー・ウォール]]によって'''[[Perl]]'''が開発される。その後、主に[[Common Gateway Interface|CGI]]などの用途で広く普及している
* [[1987年]] [[Ada]]がISO標準(ISO/IEC 8652)となる。
* [[1988年]] [[スティーブン・ウルフラム]]によって'''[[Mathematica]]'''が発表される。Mathematicaは複数のパラダイムをエミュレートするプログラミング言語としても強力である。
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== 1990年代 ==
ワークステーションなどの世界ではあたりまえであった[[グラフィカルユーザインタフェース|GUI]]化がパーソナルコンピュータにも及び、GUI環境のアプリケーション開発を支援する高度な[[Rapid Application Development|RAD]]環境や、[[ビジュアルプログラミング言語]]なども盛んになった。80年代の、シェルスクリプトやAwkやPerlに続くような、各種の[[スクリプト言語]]もあらわれた。
* [[1990年]] [[ボーランド]]がObject Pascalをサポートする[[Turbo Pascal]] 5.5をリリース。
* [[1990年]] [[グイド・ヴァンロッサム]]によって'''[[Python]]'''が開発される。[[オブジェクト指向]]の[[スクリプト言語]]として欧米で広く普及している。
* 1990年 C言語のANSI標準(1989)をベースとしたISO標準(ISO/IEC 9899)が策定される。
* 1990年 スクリプト言語 [[Tcl/Tk|Tcl]]が公開。GUIツールキット Tk と組み合わせたGUIスクリプティング環境'''Tcl/Tk'''として広く知られる。
* 1990年 '''[[Haskell]]''' バージョン1.0報告書が発表される。
* [[1991年]] [[マイクロソフト]]が'''[[Microsoft Visual Basic]]'''を発表。[[Microsoft Windows|Windows]]専用のGUIアプリケーション開発言語。BASICの名前がついているが、[[1980年代]]までのBASICとは大きく異なる。
* [[1993年]] [[まつもとゆきひろ]]が'''[[Ruby]]'''を開発(発表は[[1995年]])。Perlのように使えるスクリプト言語を、純粋なオブジェクト指向言語として設計。
* 1993年 '''[[Lua]]'''がリリースされる。C言語のホストプログラムに組み込まれることを前提に開発された、高速な動作を特徴とするスクリプト言語。
* 1993年 マイクロソフトが'''[[Visual Basic for Applications]]''' (VBA) を搭載した[[Microsoft Excel]] 5.0をリリース。以後、[[Microsoft Office]]を利用するエンドユーザー向けの[[マクロ言語]]として浸透した。
* [[1994年]] [[Common Lisp]]がANSI標準となる。
* [[1995年]] [[Ada]]のISO改訂。[[オブジェクト指向言語]]のうち初めての国際標準。
* 1995年 [[ボーランド]]が[[統合開発環境]][[Delphi]]を発表。プログラミング言語としてObject Pascalの独自拡張を利用する。Windows専用のGUIアプリケーション開発環境。
* 1995年 [[サン・マイクロシステムズ]]が'''[[Java]]'''を発表。[[Java仮想マシン]]上で動作する。本格的な[[オブジェクト指向]]言語の1つ。当初は組み込み機器向けのアプリケーションソフトウェア記述言語として開発され、C++の構文をベースに、複雑な機能や不要な機能をそぎ落として言語仕様を簡素化したもの。[[ウェブブラウザ]]上で動作する[[Javaアプレット]]の開発言語として注目され広まった。その後は、[[サーバ]]分野やモバイル分野などでも広く使われている。
* 1995年 [[ラスマス・ラードフ]]が[[PHP (プログラミング言語)|PHP/FI]]を開発。後の'''PHP'''の元になる。サーバ分野で広く使われている。
* [[1996年]] 音響合成に特化したプログラミング言語として'''[[SuperCollider]]'''が開発される。
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== 2010年代 ==
新しく登場する言語は、関数型言語に影響を受けたオブジェクト指向言語が大半を占めるようになった。また、記述能力や安全性の向上した新しい言語の出現、アプリケーション実行プラットフォームの急速な変化といった影響から、C++, Java, C#といった既存の主流言語の機能仕様も頻繁にアップデートされるようになった。
 
* [[2010年]] [[Mozilla]]が'''[[Rust (プログラミング言語)|Rust]]'''を発表。大規模なサーバーなどにおけるシステムの構築を得意とする言語である。安全性、速度、並行性の追求を目標としている。
* [[2011年]] [[Google]]が'''[[Dart]]'''を発表。ウェブブラウザ組込みのスクリプト言語である[[JavaScript]]の代替となることを目的に作られた。[[2014年]]に[[ECMA]]-408標準規格に登録。