「脳内音声兵器」の版間の差分

'''脳内音声兵器'''（のうないおんせいへいき）または'''脳内音声装置'''は、[[非致死性兵器|非殺傷兵器]]として[[アメリカ陸軍]]に定義され実用化されている。「耳には聞こえない脳内音声で暴徒を抑止する非殺傷型兵器 (Mob Excess Deterrent Using Silent Audio)」そのプロジェクトの頭文字から「[https://wired.jp/2008/07/08/%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%82%af%e3%83%ad%e6%b3%a2%e3%81%a7%e8%84%b3%e5%86%85%e3%81%ab%e9%9f%b3%e3%82%92%e7%99%ba%e7%94%9f%e3%81%95%e3%81%9b%e3%82%8b%e5%85%b5%e5%99%a8%e3%80%8emedusa%e3%80%8f%ef%bc%9a/ MEDUSA]」の呼称がある。総称は「[https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Voice_to_skull&redirect=no Voice to Skull] （骨伝道音声）」略称は'''V2K'''。

#[[パルス|パルス波形]]の[[マイクロ波]]の照射によって、人間や動物の[[頭蓋骨|頭蓋]]内に[[聴覚]]を介さず音声を送信する電磁波神経刺激装置。

* 1992年10月27日 サイレント・サブリミナル・プレゼンテーションシステム 特許番号：5159703号 発案者 <br />

* 1997年10月31日 [http://patft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO1&Sect2=HITOFF&d=PALL&p=1&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsrchnum.htm&r=1&f=G&l=50&s1=6017302.PN.&OS=PN%2F6017302&RS=PN%2F6017302 神経系のサブリミナル音響操作 特許番号：6017302号 発案者：Loos; Hendricus G.]

 

== 用途と現状 ==

* 特定個人または特定集団へ指向する[[マインドコントロール]]の行使。

* 特定対象だけに音声を届ける広告利用などに向け技術開発が進んでいる。それらは「神の声兵器」<ref>[https://wired.jp/2008/01/10/%e7%89%b9%e5%ae%9a%e3%81%ae%e5%af%be%e8%b1%a1%e3%81%a0%e3%81%91%e3%81%ab%e5%a3%b0%e3%82%92%e5%b1%8a%e3%81%91%e3%82%8b%e5%ba%83%e5%91%8a%e6%9d%bf%e3%81%a8%e3%80%81%e3%80%8c%e7%a5%9e%e3%81%ae%e5%a3%b0/ 特定の対象だけに声を届ける広告板と「神の声」兵器]</ref>や「人工テレパシー」と比喩されている。（該当技術の米国特許番号は3951134号→ [[マイクロ波聴覚効果]]）

* アメリカでは、脳内音声送信装置（V2K）を、空港の近くで鳥を怖がらせるためのアプリケーション（電子かかし）としても一つの使用範囲としている<ref>[https://fas.org/sgp/othergov/dod/vts.html voice to skull devices／V2Kのデバイス（英語）]</ref>。

 

== エレクトロニック・ハラスメント ==

* 2016年 [[タイ王国|タイ]]の首都[[バンコク]]で「V2K[[マインドコントロール]]（脳内音声による[[心理的虐待]])」の苦情を叫ぶ女性が首相官邸内へ侵入し、警察官など複数の守衛に取り押さえられる事態が起きた<ref>[https://mgronline.com/live/detail/9590000060019 ทะลวงประชิดนายกฯ ร้องตรวจสอบ V2K!／V2Kマインドコントロール被害の苦痛を叫ぶ女性が首相官邸内へ侵入（タイ語）]</ref>。当日現場には多くの報道陣が集まり、騒然とした様子は実況中継された。その後も公共放送局の[https://th.wikipedia.org/wiki/%E0%B8%AA%E0%B8%96%E0%B8%B2%E0%B8%99%E0%B8%B5%E0%B9%82%E0%B8%97%E0%B8%A3%E0%B8%97%E0%B8%B1%E0%B8%A8%E0%B8%99%E0%B9%8C%E0%B9%84%E0%B8%97%E0%B8%A2%E0%B8%9E%E0%B8%B5%E0%B8%9A%E0%B8%B5%E0%B9%80%E0%B8%AD%E0%B8%AA ThaiPBS]が複数のV2K被害者をスタジオに招き特別番組を放送するなど、メインメディアで大きく報じられた。以降、タイ国内でV2Kマインドコントロールの存在が具体的に周知される事となった。当時のタイは[[プラユット・チャンオチャ|プラユット首相]]の[[軍事政権]]下にある。 <br />

* 指向性電磁波神経刺激装置や脳内音声装置を濫用した[[エレクトロニック・ハラスメント]]（技術的虐待・[[心理的虐待]]）の被害を訴える被害者それぞれは「ターゲット・インディビジュアル（Targeted Individual／標的にされた個人）略称はTI」と呼ばれ、2018年8月29日に大規模な抗議集会「TI－DAY」が世界各都市で同時に行われ、恒例化している。<br /> 2019年8月29日に指定された「TI－DAY」は、[[バルチモア]]・[[ボストン]]・[[シカゴ]]・[[デンバー]]・[[ヒューストン]]・[[ニューヨーク]]・[[オーランド]]・[[フィラデルフィア]]・[[フェニックス]]・[[オレゴン]]・[[サクラメント]]・[[ミネソタ]]・[[サンフランシスコ]]・[[シアトル]]・[[カリフォルニア]]・[[ワシントンDC]]、[[バンコク]]・[[ベルリン]]・[[香港]]・[[コルカタ]]・[[クアラルンプール]]・[[ラゴス]]・[[ロンドン]]・[[マドリード]]・[[モスクワ]]・[[ムンバイ]]・[[パリ]]・[[ローマ]]・[[サンパウロ]]・[[ソウル]]・[[シドニー]]・[[テルアビブ]]・[[トロント]]・[[ブリティッシュコロンビア|バンクーバー]]・[[ワルシャワ]]、日本では[[東京]]他各都市で同時に行われた<ref>[https://tiinjapan.wordpress.com/2019/09/28/ti-daytargeted-individual-day-august-29-2019/ TI Day(Targeted Individual Day August 29, 2019)]</ref>。

 

== 関連項目 ==

* [[電磁波]]

* [[マイクロ波聴覚効果]]

* [[指向性エネルギー兵器]]

* [[ハバナ症候群]]

* [[MKウルトラ計画]]

* [[エレクトロニック・ハラスメント]]

 

* [http://call.army.mil/products/thesaur_e/00016275.htm アメリカ陸軍1次ソース]（削除済み）

* [http://www.fas.org/sgp/othergov/dod/vts.html voice to skull devices] - 同ページの{{仮リンク|米国科学者連盟|en|Federation of American Scientists}}によるバックアップ・コピー。

* [http://janebauer.blogspot.com/2009/06/part-2.html 音声送信(Ｖ２Ｋ)を使用したマインドコントロール Part 2 ー対処策ー]

 

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[[Category:非致死性兵器]]