「The Art of Computer Programming」の版間の差分

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その全体構想から見れば現在も未完であるが、十分な業績としてみなされていることは、3巻初版までが刊行されていた1974年に受賞した[[チューリング賞]]の受賞理由に功績として本シリーズが含まれていることからも分かる。また、1976年に2巻の第2版の準備をしていた際に、初版のような[[鉛版]]による[[組版]] ([[:en:Hot metal typesetting]]) が行われなくなっていたために仕上がりに納得せず、組版システムの [[TeX|{{TeX}}]] を(当初は1978年の[[サバティカル]]が終わるまでには完全に仕上げるつもりで)作り始めてしまったことなど、逸話も多い。
 
現在3巻までと4巻の分冊が刊行されている。今後の計画についてはwebページ<ref>The Art of Computer Programming (TAOCP) http://www-cs-faculty.stanford.edu/~knuth/taocp.html</ref>で確認できるが、おおむね執筆開始当初の構想と変わっておらず、5巻は構文的 (syntactic) アルゴリズムについてで、9章が字句スキャナ、10章が(文字列)解析の技術、6巻は文脈自由文法の理論、7巻がコンパイラ技術となっている。ただし位置付けとして、5巻までの内容は central core of computer programming for sequential machines であるのに対し、6・7巻の内容は important but more specialized である、としている(またドラゴンブック等、この40年の間に書籍が充実した分野でもある)。Vol.4 Fascicle 1:2009年において, 湊真一が考案したデータ構造「ZDD」 が項目として詳しく掲載された(日本人初)<ref>湊真一 http://www.lab2.kuis.kyoto-u.ac.jp/minato/index-j.html</ref>。この題材はJSTの展示でも取り上げ、小さい子供から注目が集まっている<ref>『フカシギの数え方』 おねえさんといっしょ:組み合わせ爆発の凄さ https://qiita.com/kaizen_nagoya/items/f309b0c2bb015bbc71c3</ref>。