「分布定数回路」の版間の差分

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直流または十分に低い[[周波数]]では、線路を構成する導体全体で電圧・電流分布は一様と扱うことができる。
 
周波数が高い領域では、インダクタンス誘導成分、容量成分の影響が顕在化し、印加した信号の線路上での進行をモデル化した電信方程式で取り扱う必要がある。
 
分布定数線路は周波数が高い領域での線路電気回路の取り扱いである。
ここでいう周波数高い・低い印加する信号の周波数と路の寸法的大きさから相対的に決まるもので、一般には線路長サイズがλ/4程度になる前後程度から考慮する分布定数回路的な取り扱いの必要がある。
すなわち、周波数50Hz/60Hzの[[商用電源]]の[[送電]]網のように、一般的な回路などの設計上一般としては低周波として扱われる周波数の電圧・電流を扱う場合であっても、その線路長が非常に㎞単位のさで回路全体に亘って電圧・電流が一定と見なせない場合には、分布定数回路として扱う必要がある。
<!-- 要補足 -->
 
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超高周波回路をつくるには、回路を構成する要素の遅延時間がマイクロ秒以下のオーダーでなければならず、したがって必然的に構成要素は極小(マイクロメートル以下)のスケールになる。
2009年での微細加工技術では,パソコンに使われるCPUの構成素子は全てナノメートルサイズオーダーで作成されており,そういったデバイスでは動作周波数がGHz以上で作動するため,数ナノ秒以内に素子から素子へ信号を伝える必要があり,遅延時間はナノ秒以下に抑えられている。
当然、ミリメートル規模の要素(回路素子および配線の太さ)でつくられた回路は、遅延時間が大きく、超高周波では減衰率も大きいので,大きな回路要素では超高速動作(数十MHz以上の信号を扱う)は不可能である。
また,超短波(メートル波)以上の高周波数を取り扱う通信機器(携帯電話など)では,使用される受信回路には必ず分布定数回路の考えが取り入れられている。
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低周波回路では周波数フィルタをつくるのに個別素子としての誘導素子インダクタンス(=コイル)・容量素子キャパシタンス(=(=コンデンサ)・抵抗(LCR)素子抵抗を用いるが、超高周波回路では配線自体の誘導性・容量性・抵抗性LCRになってしまう顕在化するため、配線だけでフィルタ(LPF(LPF・BPF・HPF・BEF)BEF)を構成することができる。
 
設計には始めに、配線の特性を考慮して、信号の伝播に位相遅れが生じることを念頭に伝播速度・反射係数・減衰率・周波数余裕などを設定する必要がある。