「地形輪廻」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
悪戯投稿はおやめください 106.133.166.216 (会話) による ID:74077737 の版を取り消し タグ: 取り消し |
編集の要約なし |
||
6行目:
地形輪廻の最初の段階で、地表面が侵食が始まる以前の地形で内的営力により形成され、平坦面が広がる。火山活動により形成されたばかりの山体や、海底から隆起したばかりの[[平野|海岸平野]]、隆起準平原がこれに当たる。
== 幼年期地形
侵食作用が始まった最初の段階。河川は下刻作用が盛んで[[峡谷|V字谷]]となり、急流や滝を伴う。それ以外の箇所は原地形の地表を保存し高原状を呈する。
[[グランド・キャニオン|グランドキャニオン]]、[[吉備高原]]や[[木曽川]]中流域などが幼年期地形の典型である。
== 壮年期地形
侵食が進み、地形の起伏が最大となった段階。原地形の地表はほとんど保存されていない。[[尾根]]は鋭く尖り、谷はV字谷をなす。谷底平野はほとんど発達していない。
[[アルプス山脈]]、[[ヒマラヤ山脈]]、[[日本アルプス]]などが壮年期地形の典型である。
== 老年期地形
侵食がさらに進み、地形の起伏が緩やかになった段階。谷の幅が増大して谷底と谷壁の境界が不明瞭となり、尾根や山頂は低く[[丘陵]]となる。河川は比高が少なくなり、谷底が[[侵食基準面]]に近付くにつれて侵食作用は弱まる。侵食が進んだ山地では、しばしば山麓に緩斜面が存在する。これは[[山麓緩斜面]]と呼ばれる。上部の斜面から供給された[[岩屑]]が[[堆積]]している場合や、岩盤が長期にわたって侵食を受けて形成された場合がある。日本の山地における緩斜面は、寒冷な気候環境下での岩屑の移動により形成されたと考えられている。
[[山東半島|シャントン半島]]などがその例で、日本では[[北上山地]]、[[阿武隈高地]]など。
== 準平原
地形輪廻の最後の段階。侵食作用によって地形面の高さが侵食基準面近くまで下がり、全体的に起伏の緩やかな平原が広がる。所々に侵食に取り残された[[残丘]]が見られる。
30 ⟶ 29行目:
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}} -->
== 参考文献 ==
* Davis, W.M. 1899. "The geographical cycle". ''[[The Geographical Journal|Geographical Journal of the Royal Geographical Society]]'', '''14''', 481-504.
39 ⟶ 37行目:
== 外部リンク ==
* [http://ebox01.miyazaki-c.ed.jp/cts/develop/work/work33/erosion1.htm 河食による地形
{{地形}}
|