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'''ビデオCD'''('''VCD''')は、[[CD-ROM]]に動画や音声などを記録し、対応機器で再生するための規格。[[1990年代]]前半に登場したが、[[VHS]]を置き換えるには至らず、限定的に普及したのみであった。
 
== 概要 ==
[[DVD]]より前の[[デジタルビデオ]]規格である。[[コンパクトディスク|CD]]の容量内で再生時間を確保するため画質が[[標準画質映像|SD映像]]にも満たない以外は[[DVD]]と同じ使用感であった。VHSと比較して画質が見劣りする上に、再生時間が74分と短いため、約2時間の映画も収まらないという中途半端な規格であったため、魅力的な映像タイトルが発売されず、実験的な試みを除いては普及しなかった。2000年にPlayStation 2が登場してからはDVDに主流が移ったため、正規ルートで商業的に活用された期間は数年程度と短かった。普及状況について、新興国では状況が異なる場合もある
 
ビデオCDの映像画質は「[[VHS]](ノーマルVHS)の3倍モードと同程度」とされるが、VHSの[[アナログ]]形式と異なり[[デジタル]]形式で格納されているため、画像の劣化がVHSより目立たない。特に、[[ジッター]]と呼ばれる映像の横揺れはなく、ノイズや色むらなども少ない。これは[[DVD]]と同様、映像記録時に意図的に目立たない部分の情報を割愛して圧縮しているためである。ただし、[[ビット毎秒|ビットレート]]が低いため、動きの激しい映像では、[[ブロックノイズ]]が多発する場合もある。