「サバクトビバッタ」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
→農被害: 発生年度の追加 |
編集の要約なし |
||
37行目:
サバクトビバッタによる農被害は、早くも『[[聖書]]』や『[[コーラン]]』に見られる。[[エチオピア大飢饉]]に関する古文書{{enlink|Famines in Ethiopia}}にも[[17世紀]]の被害が報告されている。20世紀に入ってからは、1926年-1934年、1940年-1948年、1949年-1963年、1967年-1969年、1987年-1989年、2003年-2005年、2020年などの被害が大きい。
==大規模な蝗害==
2020年、過去数十年で最大規模の大量発生により、[[ソマリア]]政府は「国家の食糧安全保障にとって大きな脅威」として、国家非常事態を宣言した<ref>{{Cite web |date=2020年2月3日 |url=https://www.asahi.com/articles/ASN233F57N23UHBI008.html |title=バッタ襲来で国家非常事態宣言 ソマリア、食糧難の恐れ |publisher=朝日新聞 |accessdate=2020年2月5日}}</ref>。▼
▲== 2003-2005年の蝗害 ==
{{main|{{仮リンク|サバクトビバッタの大量発生 (2004年)|en|2004 locust outbreak}}}}
[[西アフリカ]]での2003年10月から2005年5月のサバクトビバッタの大量発生は、農業に大打撃を与え、地域の[[食糧安全保障]]に大きな影響を与えた。始めは[[モーリタニア]]、[[マリ共和国|マリ]]、[[ニジェール]]、[[スーダン]]でそれぞれ独立した小規模の群れが発生した。この後、[[セネガル]]の[[ダカール]]から[[モロッコ]]の付近で2日間の異常な大雨が降り、それが原因で6ヶ月にわたってサバクトビバッタは急速に増え続けた。群れは移動で拡散し、20ヶ国以上、130,000平方キロメートルが被害を受けた。[[国際連合食糧農業機関]](FAO)の見積もりによると、この対策費は4億ドル以上、農被害は25億ドルに上った。この被害は2005年前半に降水量が減り、気温が下がることでようやく終結した。被害国は、[[アルジェリア]]、[[ブルキナファソ]]、[[カナリア諸島]]、[[カーボベルデ]]、[[チャド]]、[[エジプト]]、[[エチオピア]]、[[ガンビア]]、[[ギリシア]]、[[ギニア]]、[[ギニアビサウ]]、[[イスラエル]]、[[ヨルダン]]、[[レバノン]]、[[リビア]]、[[マリ共和国]]、[[モーリタニア]]、[[モロッコ]]、[[ニジェール]]、[[サウジアラビア]]、[[セネガル]]、[[スーダン]]、[[シリア]]、[[チュニジア]]であった。
===2020年===
▲
== 注釈、出典 ==
96 ⟶ 98行目:
==関連書籍==
* [[前野ウルド浩太郎]] (著) 『バッタを倒しにアフリカへ』 [[光文社新書]] 2017年 ISBN 978-4334039899
* [[前野ウルド浩太郎
*(英語版)Abdin, A. Stein & A. van Huis, 2001. Spatial distribution of the desert locust, Schistocerca gregaria, in the plains of the Red Sea coast of Sudan during the winter of 1999.
*(英語版)Ceccato, P., K. Cressman, A. Giannini, S. Trzaska. 2007. The desert locust upsurge in West Africa (2003-2005): Information on the desert locust early warning system and the prospects for seasonal climate forecasting. Intl J Pest Management 53(1): 7-13.
|