「宇宙空間」の版間の差分

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== 宇宙空間の定義 ==
明確な壁などは無いので、唯一の明確な定義などといったものは無いし、不可能である。
地表から100[[キロメートル|km]]を超える地点を宇宙空間と呼称するのが慣習である。[[国際条約]]において宇宙空間を定義することは[[領空]]の上限を定義することを意味するため、各国とも慎重であり明文化された定義は存在しない。近年、宇宙空間の利用が急増しており、[[国際連合宇宙空間平和利用委員会]] (COPUOS) の法律小委員会でもより厳密な定義が検討課題になっている。
 
地表から100[[キロメートル|km]]を超える地点を宇宙空間と呼称するのが慣習である。[[国際条約]]において宇宙空間を定義することは[[領空]]の上限を定義することを意味するため、各国とも慎重であり明文化された定義は存在しない。近年、宇宙空間の利用が急増しており、[[国際連合宇宙空間平和利用委員会]] (COPUOS) の法律小委員会でもより厳密な定義が検討課題になっている。
[[国際航空連盟]] (FAI) では地上から100 kmを[[カーマン・ライン]]として、宇宙空間と[[地球の大気|大気圏]]の境界線と定義している<ref>[http://www.fai.org/press_releases/2004/documents/12-04_100km_astronautics.doc The 100 km Boundary for Astronautics] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20061127224948/http://www.fai.org/press_releases/2004/documents/12-04_100km_astronautics.doc |date=2006年11月27日 }}</ref>。一方で[[アメリカ空軍]]は80 km以上を宇宙空間としており、[[宇宙飛行士]]の認定で差異が生じている<ref>{{Cite web|url=http://fanfun.jaxa.jp/faq/detail/103.html|title=空と宇宙の境目はどこですか?|work=ファン!ファン!JAXA!|publisher=[[宇宙航空研究開発機構|JAXA]]|accessdate=2019-02-23}}</ref>。
 
[[国際航空連盟]] (FAI) では地上から100 kmを[[カーマン・ライン]]として、宇宙空間と[[地球の大気|大気圏]]の境界線と定義している<ref>[http://www.fai.org/press_releases/2004/documents/12-04_100km_astronautics.doc The 100 km Boundary for Astronautics] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20061127224948/http://www.fai.org/press_releases/2004/documents/12-04_100km_astronautics.doc |date=2006年11月27日 }}</ref>。一方で[[アメリカ空軍]]は80 km以上を宇宙空間としており、[[宇宙飛行士]]の認定で差異が生じている<ref>{{Cite web|url=http://fanfun.jaxa.jp/faq/detail/103.html|title=空と宇宙の境目はどこですか?|work=ファン!ファン!JAXA!|publisher=[[宇宙航空研究開発機構|JAXA]]|accessdate=2019-02-23}}</ref>。というよりそもそも差異を生じさせる必要があったためにそう定義しているのである。具体的にはそのように定義すれば、[[ユーリイ・ガガーリン|ガガーリン]]が1961年4月に[[ボストーク1号]]で「宇宙に行った」ことよりも、アメリカが[[X-15 (航空機)|X-15]]の有人飛行でそれよりも前に「宇宙に行った」ことにできるからである
 
FAIが2018年に、カーマン・ラインを80kmに変更することを検討している旨を公表したが、その発表内容<ref>https://www.fai.org/news/statement-about-karman-line</ref>を見ると、カルマンのもともとの意図を、その後の宇宙科学で得られた知見で詳細に再計算しただけではなく、「scientific and technical discussions」というような表現がある。すなわち、科学だけではなく、技術的(technical)な理由も含めての議論があって、定義の変更を検討しているわけである。また、その先を読むとキューブサットなどにも言及しており、高度な機能を持った人工衛星でも小型化が可能になったことなど、人類の技術の向上などもその検討には含まれている。
 
== 脚注 ==