「フィニアス・ゲージ」の版間の差分

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== ゲージの事故 ==
1848年9月13日、25歳のゲージは、作業員の職長として、[[バーモント州]]の町カヴェンディッシュ ([[:en:Cavendish, Vermont|en]])の外れで、ラットランド・アンド・バーリントン鉄道 ([[:en:Rutland & Burlington Railroad|en]])の路盤を建設するための[[発破]]を行う任務にあたっていた。爆薬を仕掛けるために、岩に深く穴を掘り、[[火薬]]・[[ヒューズ]](導火線あるいは信管(fuse))・[[砂]]を入れて、[[鉄]]の突き棒で突き固める作業があった。<ref>発破の穴は直径がおよそ38mm、深さが1.8mあり、手作業では二人がかりで半日以上かかったと推測される。発破を仕掛けるのに投入されるべき労力と、発破を仕掛ける位置や火薬の量を決定する判断力、そしてときにはこの種の仕事につきものの雇用者-被雇用者関係の紛糾などは、事故前のゲージを他の作業員たちが「職場で最も有能な職長」とみなしていたというハーロウの主張の重要性を強調するものである。</ref>ゲージはこの仕事を午後4時半ごろ行なっていたが、(おそらく砂が入れられていなかったため)突き棒が岩にぶつかって火花を発し、{{quote|火薬が爆発して、彼がそのとき扱っていた直径1と4分の1[[インチ]]、長さは3[[フィート]]と7インチの道具が彼の頭部を貫いた。鉄の棒は彼の顔の横から入り、左目の後ろを通り抜け、頭頂から抜け出した。<ref name="post" group="脚注" >
''ザ・ボストン・ポスト'' ([[:en:The Boston Post|en]])、1848年9月21日。ここに示された記事は、出版物で述べられた突き棒の長さと直径についての誤りを修正するものである。また、「上顎を砕いて」という言葉は、この初期の報告を引用するにあたって省かれるようになったが、これはゲージの上顎が実際には砕かれなかったからである (突き棒の貫通路の詳細についての論文 Harlow 1868, p.&nbsp;342 を参照)。</ref>}}